2010年2月28日

ホリエモン進化論


Antony, France
堀江さんからまた返信が来ていました。

フランスブログが逆切れしてる。面白い。|堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」by Ameba

前回のエントリの最後の一文を冗談と取らなかったようですね。今日は、友人とSalon International de l'Agriculture 2010に行って、美味しいワインとチーズを探す予定があったのですが、友人にはごめんさいして、堀江さんへの返答を書いておこうと思います。

最後の一文を冗談だととらない人は「フランスの日々」の管理人は堀江さんが嫌いなんでしょ、って思ってるかもしれないので、まず少し堀江さんについて書こうと思います。それから現在、堀江さんが抱える問題点を指摘してから、もう一度彼に提言したいと思います。

2010年2月26日

Re: ベーシックインカムについて批評してる面白いサイトを見つけたので突っ込んでみる。|堀江貴文オフィシャルブログ


Saint-Malo, France
ベーシック・インカムよりも怠け者同盟の社会 このエントリーを含むはてなブックマーク」のエントリに対して、堀江さんのブログで反論が来ていました。

ベーシックインカムについて批評してる面白いサイトを見つけたので突っ込んでみる。|堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」by Ameba

再反論はこの2日間でアップロードした以下のエントリで十分だと思うのですが、両方読むのも大変だと思うので、ざっと概要をまとめておこうと思います。おそらくは堀江さんはこの二つのエントリを読まずに、反論を書いたのだと思うのですが、僕の方では下の二つのエントリを堀江さんを念頭に書いていました。

社会問題の議論でポジショントークを避ける二つの方法


Rennes, France
ベーシック・インカムよりも怠け者同盟の社会 このエントリーを含むはてなブックマーク」と「ベーシック・インカムの議論が見えなくさせるもの このエントリーを含むはてなブックマーク」と書いてきましたが、結局はみんなが自分の立場を良くするためにポジション・トークをしてるだけだと結論されそうなので、それを回避する方法を考えようと思います。

ニコニコ動画で行われたベーシック・インカムについての討論の参加者は、金持ち、社長、教授などでした。なので、「ベーシック・インカムの議論が見えなくさせるもの」で書いたように、金持ちが不可能なシステムを議論して大衆の目をそらさせているだけという解釈も可能になってしまいます。彼らが彼らの社会的地位を有利にするように、しゃべっているように聞こえてしまうからです。逆に、社会に打ちのめされて働く気力も無い人がどんなに悲惨な状況であるのか、訴えてくれればその方がベーシック・インカムに説得力を持たせられるでしょうか?そうは行かないでしょう。彼もまた自分が有利になるように、しゃべっているように見られてしまうからです。

税収の分配が金持ちから貧乏人に行われることを考えると、全員が合理的に発言してしまうと、「払う側の人は少なく払いたい、もらう側の方は多く貰いたい」という決まりきった結論しか出なくなってしまいます。例を挙げると、「ベーシック・インカムの議論が見えなくさせるもの」の論理を持ち出して、金持ちにベーシック・インカムを語る資格はないと言い切ってしまうのもフェアではないのです。なのでこのエントリでは、ポジション・トークの仕組みを分析して、それを回避する二つの方法を紹介しようと思います。

2010年2月24日

ベーシック・インカムの議論が見えなくさせるもの


Quiberon, France
ベーシック・インカムよりも怠け者同盟の社会 このエントリーを含むはてなブックマーク」では、ベーシック・インカム論に対する違和感について書きました。理由は、1)最も現在の日本から遠い理論で極端に走っている気がする 2)ヨーロッパにおいて長い歴史を持つのになぜ実現されないか疑問、の二つでした。

それでも有名人がベーシック・インカムについて話し合う機会があるのはいいことだと思ってます。議論することによって現状の社会はやっぱりおかしいよねっていう問題点が明らかになるからです。討論では、まず参加者に賛成と反対を聞いていましたが、思考実験に参加することは良いことなので、当然みんな賛成でした。そんな会があったら僕だって賛成するかも知れません。でも、盛り上がりすぎた議論は積極的に反対しておいた方が良いかなと思うので、その辺について書いていこうと思います。

2010年2月21日

ベーシック・インカムよりも怠け者同盟の社会


Loire, France
ベーシック・インカムについての討論がニコニコ動画で開催され、深夜から始めたにもかかわらず、47,972人の視聴者があったそうです。僕自身は、「労働に対する社会の仕組みを試験に例える」に書いた通り、ベーシック・インカムを「正直、考えるだけ無駄か、思考実験ぐらいの代物だ」と思っているので、少し書いていきます。討論の方は時間がなくて最初の30分ぐらいしか見れなかったので、いろいろ抜けてるかも知れません。

ベーシックインカムは、政府が全ての国民に対して毎月最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金(5万円~8万円程度)を無条件で支給するという構想(wikipedia)です。解決する問題としては、貧困対策、少子化対策、地方の活性化、社会保障制度の簡素化、行政コストの削減、景気回復、余暇の充実、非正規雇用問題の緩和などがありますが、もっとも大きな論点は労働の価値を再評価する部分だと思います。労働の価値に絞って考えていきます。僕がベーシック・インカムが日本で盛り上がっていることに対する違和感は、まずベーシック・インカムが最も現在の日本から遠い理論のように思われるというものと、ヨーロッパにおいて長い歴史を持つベーシック・インカムが、なぜ実現されていないかという疑問から来ています。

2010年2月16日

エリート主導型社会を支持する大衆のメンタリティ


Paris, France
フランスで将来リーダーになる運命を感じて成長する人たち このエントリーを含むはてなブックマーク」に書いたように、上位のグランゼコールに入学すると将来のリーダー候補になり、それ以外の人は、お気楽な人生を歩むことになります。必然的にその区別は厳格なものになります。これがフランスの憲法前文に定められたモットーである「自由、平等、友愛」と相反するのではないかという疑問もあると思います(フランス憲法前文に「本共和国のモットーは自由、平等、友愛である(La devise de la République est « Liberté, Égalité, Fraternité »)」と定められていま。)。

努力してもエリートと同じ道を歩めない大衆、共和国の定める平等の理念との対立など、どのように折り合いを付けているのか長い間疑問でしたが、エリート主導型社会は大衆に支持されて維持されていることがわかってきたので、紹介します。

2010年2月11日

フランスのエンジニアは社会的地位が高い


Gordes, France
フランスはエリートと庶民が日本よりもはっきりと分かれている国です→「フランスで将来リーダーになる運命を感じて成長する人たち このエントリーを含むはてなブックマーク」。このエリートはほとんど全てがエンジニアです。エンジニアではないエリートとしては、医学・法学・神学の分野にはグランゼコールが存在しないため、医師や弁護士、聖職者が含まれます。

エンジニアの養成には、グランゼコールと呼ばれる特別な学校が用意されています。グラン(大きな)エコール(学校)という名前ですが、大衆教育を目的とする大学とは全く違うシステムになっています。トップのグランゼコールは、学生2人につき教授が1人つくというような超少数精鋭のシステムです。本ブログではLe pointという雑誌のグランゼコールランキングを技術系→技術系のグランゼコールと商業系→商業系(MBA)のグランゼコールにわけて紹介してあります。

2010年2月8日

海外で学ぶ利点と日本で学ぶ利点


Avignon, France
このブログの初心は留学のための情報を提供することでした。しかし留学の意義は人の状況・考え方よって千差万別です。理系/文系、男性/女性、学力、語学力、異文化への適応能力、将来就きたい仕事、プライベートなどなどいろいろな要素が絡み合って、一様にベストな答えが導かれることはありえません。このエントリでは、僕が考える海外留学の意味を紹介して参考になればと思って書きます。

2010年2月4日

2010年1月のトップエントリ


Parc de Sceaux, France
1月は1エントリを投稿してアクセスは約49300PVでした。

今年最初の月に一ヶ月間の過去最低更新回数を更新してしまいました。それでも延び延びになっていたフランスに来てからぼんやりと感じていたようなことをまとめた「怠け者同盟」の話をいちおう完結できたのは、よかったです。年末年始を日本で過ごした後、フランスに帰ってきてからは2年間関わってきたEUプロジェクトが完了するということで、休日返上で働いてしまいました。これはフランスに来てから2年半で2回目のことでした。

書きたかったブログネタもあったのですが、やっぱり書きたいその時に書いた方が勢いがあって良いような気がします。その時に書かなかったブログネタは自分の無意識の中に潜ってもっと面白くなって戻ってくることと信じています。

以下が1月の人気エントリです。1月唯一のエントリが首位でした。今後ともこのブログをよろしくお願いします。
  1. 怠け者同盟の社会の中で輝きを取り戻す日本
  2. もうそろそろ日本はもうダメだと言わなくてもよい
  3. フランス人から見た日本特集『Un oeil sur la planète: Japon : le reveil du sumo ?』(2/2)
  4. 海外でもリアルタイムに日本のテレビを見る方法(無料)
  5. 第10回 Japan Expo Paris 2009行ってきました
  6. 日本をもっとダメな国だと思い危機感を煽りましょう
  7. 怠け者同盟の社会は人類の未来
  8. 日本色の付いた技術ではもう世界で勝てない
  9. フランス人から見た日本特集『Un oeil sur la planète: Japon : le reveil du sumo ?』(1/2)
  10. フランスの移民政策は成功しつつあるという認識