Saint-Malo, France |
個人的には最近はGoogle Chromeを使うことが多いので、このブラウザで仏和辞典を使う方法がないか調べたところ、Bubble TranslateとMultiLookupという拡張機能が便利です。どちらも特徴があって便利なのですが、Bubble Translateはサッと読む人向き、MultiLookupはじっくり読む人向きだと感じました。以下紹介していきます。
Bubble Translate (Google Chrome拡張機能)
下の画像は、「今年の映画Top10が無用である理由Top10(Top 10 des raisons pour lesquelles faire un Top 10 des films de l’année est inutile.)」という微妙にひねくれた題のページで仏和辞典機能を試した見たものです。設定したキー(例えばAltキー)を押しながら選択すると、選択したところだけを翻訳してくれます。また、Google Translateの機能を使っているので、選択した文章が何語なのか自動認識してくれ、英語やポルトガル語、中国語など何語でも同じように翻訳できます。
MultiLookup(Google Chrome拡張機能)
こちらは、「サッカーにける2010年のトップ10の名言・迷言(Top 10 des phrases de 2010)」で試してみました。こちらもBubble Translateと同様に、設定したキー(例えばAltキー)を押しながら選択すると、選択したところだけを翻訳してくれます。ただしこちらは、Google Translate以外にも、様々なサイトを利用して翻訳、検索結果を表示してくれます。
例えば、上の例では今年のフランス・サッカー界で最も話題になった言葉はとして、アルネカ選手がドメネク監督に言って、サッカー界から追放された言葉、「ケツからやられろ。売春婦の汚い息子« Va te faire enculer, sale fils de pute !»」が一位でランクインしています。Google translateでは、fils de pute(売春婦の息子)が「野郎」と翻訳されてしまい、アルネカが追放されるほどの言葉なのかわかりにくいと思います。そこで、フランス語版Wikipediaを検索するようにしておけば、その言葉の意味、類似の言い回しなどの説明を見ることが出来ます。
(アルネカ発言はフランスの移民社会問題をあらためて感じさせる問題になっています。興味がある方はこちら。アネルカ、フランス社会への不満を激白(欧州通信) - livedoor スポーツ)
MultiLookupでGoogle Translateの仏和機能を利用するには、高度な設定(クリックで表示/非表示)をクリックし、サイトの追加・変更・削除のところに、以下の設定を新規追加します。英日翻訳の設定を参考に赤い部分を変更すれば、完了です。
{ "content-xpath" : "id('result_box')/span/text()", "url" : "http://translate.google.co.jp/?hl=ja&layout=2&eotf=1&sl=fr&tl=ja&q=%s", "type" : "translation", "src-lang" : "fr", "description" : "仏日翻訳", "res-lang" : "ja", "name" : "Google 翻訳(仏日)" }同じように、フランス語版Wikipediaを検索する設定は以下のように新規追加します。赤いところが気をつけるポイントです。
{ "exclude-selector" : "#search, #jump-to-nav, span.editsection", "content-xpath" : "(.//h1[@class='firstHeading'] | id('bodyContent') | .//div[@class='mw-search-results'])", "url" : "http://fr.wikipedia.org/w/index.php?search=%s", "type" : "dictionary", "src-lang" : "fr", "description" : "Wikipedia(fr) フリー百科事典", "res-lang" : "fr", "name" : "ウィキペディア(fr)" }MultiLookupでは、辞書として、ウィキペディア(ja)、はてなキーワード、IT用語辞典 e-Words、IT用語辞典バイナリ、アンサイクロペディア、weblio 辞書、Dictionary.com、goo辞書(国語、和英、英和、辞書すべて)、MSN Encarta Dictionary、Oxford Advanced Learners Dictionaryが設定できます。また、翻訳としては、Google 翻訳(日英、英日)、So-net 翻訳(日英、英日)、エキサイト翻訳(英日、日英)が標準で利用可能です。さらに、Google、Yahoo!、2ちゃんねる、twitterまで検索できます。
まとめ
Google Chromeでは[オプション]→[高度な設定] →[母国語以外のページで翻訳ツールを表示する] のチェックボックスをオンにするとGoogle翻訳による全ページ翻訳のボタンが提示されます。Google翻訳が日本語はまだ少し変なので、全ページ翻訳を使うよりは、この記事で紹介した機能で原文の分からない部分を選択して翻訳したほうが読みやすいと思います。関連:フランス語の勉強の仕方(まとめ)
2 comments:
これ、すごいですね。Formidable!
ありがとうございます。これから使います。
このブログは、Tipsが多くて、ありがたいです。
Très Intéressant
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