2010年10月13日

中国に幸せな社会が出来れば世界はもっと幸せになる

Barcelona, Spain
9月7日に尖閣諸島沖でおきた中国の漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事故や、10月8日に中国の民主化を訴え服役中の劉暁波氏がノーベル平和賞に選ばれたことなどで、中国関連の話題が盛り上がっています。

僕は10年前の高校と大学で3年間、第二外国語として中国語を学んで、上海の復旦大学にも語学留学したことがあります。また、私生活でも何人もの中国人の友人がいて、中国人との共著論文も数本ほど書きました。

自然に日中関係の未来を考えることもあり、ブログに書いたものは「将来の日本と中国との関係について考える」にまとめてあります。色々と考えた結論は、今後の日本の幸福を考える上で、やはり中国には先進的で幸福でおおらかな大国として存在してもらう必要があるということです。このエントリでは尖閣諸島沖の事故と、劉暁波氏へのノーベル平和賞を関連して、日本と中国の関係について考えていきます。

中国政府と中国国民が抱く恐怖

日本に対しては領土問題に絡めて漁船を日本の巡視船に衝突させて挑発し、国内の民主化は弾圧、民主化運動主導者は逮捕投獄、ノーベル平和賞を授与するノルウェーに対しては圧力をかけて結果を覆そうとしました。多くの日本人はこれらの中国の行動を、中国または中国人がバカで野蛮で横暴だからという理由で片付けようとしているように見受けられます。本当にそうでしょうか?13億人の頂点に立つリーダーたちは外国経験もあったり、相当にスマートな人たちで、中国の置かれた状況をもっと冷静に見ています。

中国政府と中国国民が最も恐れていることは、中央の統制が効かなくなり、国が混乱状態のまま分裂していくことです。中国は9割の漢族と56の少数民族からなる集合体です。中央による、地方の軍閥の統制が効かなくなり、バラバラになって争い合えば、再び前世紀のように外国に収奪支配される歴史を刻む事になる恐怖は想像に余りあります。この恐怖は詳しくは「大きい中国が国民の利益という中国の言い分 このエントリーを含むはてなブックマーク」に書きました。

中国を壊す口実として使われる民主化

中央の統制を弱め、中国をバラバラにする簡単な方法は、明日から民主主義になることです。今でさえ統制の効きにくい地方の軍閥は、不正な票集め、腐敗などを通じて自らの権力を蓄えて行き、自らの権益のために争うでしょう。文化も民族も違えば、国内でナショナリズムが台頭し、第一次世界大戦前の欧州のように憎悪と敵意に充ち溢れていくかもしれません。それだったら、言論封殺、民主化弾圧などを含む強権支配であっても、安定して成長できる現体制の方がマシだと考える中国人は多いのです(僕は言論封殺、民主化弾圧を容認するわけではありません。念のため)。
追記:詳しくは→ 中国人が中国共産党へ対する3タイプの考え方 このエントリーを含むはてなブックマーク

日本のように民主主義が素晴らしいものだと幼少の頃から教えられている先進国に住んでいると、進歩した社会は民主主義にならなくてはいけないと思いがちで、そうならない社会を劣ったものと見がちです。僕も中国の民主化は中国人をより幸せにすると信じています。ただ、中国は直ちに民主化できるほど小さくありません。中国は巨艦です。動くにしても止まるにしても日本の約10倍の慣性がかかります。よく決まり文句で「旧態依然とした日本のシステム」というのがありますが、それの10倍ぐらい動けないのが中国です。また、動き出したものは、日本の10倍ぐらい止まりにくいのです。

人口を日本の10倍の13億人、国土が日本の25倍だったと仮定するとその難しさがわかると思います。この規模の国が急激に民主化した例は世界にないにもか関わらず、「出来るか出来ないか分からないけどやって見な。失敗したら大変なことになるがな。」というのは無責任だと中国人は感じているでしょう。中国の責任ある地位にいる人は最悪のシナリオを避けるために日々神経をすり減らしているのです。そういった意味で、中国の台頭を好まない人たちが、民主化を利用して中国を分解しようとしているのです。少なくとも被害妄想だとしてもそう考える中国人が多いのです。

あくまで中国の国民による民主化にこだわる劉暁波氏

外国から中国を民主化する動きには、中国を破壊しようとする勢力の影響が懸念されます。被害妄想だとしても中国国民がそれを信じれば、そういった運動は主流になりえません。今回ノーベル平和賞に選ばれた劉暁波氏は、天安門事件で当局に目をつけられてから、何度も亡命のチャンスがあったにもかかわらず、国内での活動にこだわっています。以下のように「海外で反体制運動をするつもりはない。国際的な物ごいは嫌だ」と言ったそうです。
「〇八憲章」主要起草者、劉暁波氏の初公判の文脈: 極東ブログ
シドニーで読売新聞が劉氏とインタビューを行っており、そこで身の危険について問われた氏は「政府と違うことを考え、それを口にする私は、いつも危険に直面している。私は八九年にも米国から中国に戻ったが、海外で反体制運動をするつもりはない。国際的な物ごいは嫌だ」と答えている。
中国のような巨艦を動かすには中国国民全ての力が必要なので、反中かもしれないと疑われる勢力と手を取り合って民主化を促すよりも、中国国民を啓蒙する方が地道で早く民主化を達成できるでしょう。そういった正しいアプローチがノーベル平和賞につながったのだと思います。

日本では右寄りな人が劉暁波氏のノーベル賞を喜んでいますが、彼は外国勢力の反体制運動を拒否し、あくまで中国国民の力による中国民主化の道を選びました。中国人の幸福は中国人が決めて中国人が実行するという強烈な自負と自尊心を感じます。中国人が民主化した暁には日本の利益と対立するようなことを言い出すタイプの人物で、右寄りな人々が喜ぶような人物ではないように思います(憶測ですが)。とにかく、彼が愛国者だろうが、反日だろうが、彼の活動の中で中国が民主化に近づくのは好ましいことです。

日本と中国の利益が衝突する場合の対処

次に、尖閣諸島沖の事故のように、日本と中国の利益が対立した場合はどのような行動を取ればいいか考えてみます。まず、自衛隊を同海域に派遣して、中国の挑発に対して反撃できる体制を整えるというような、力と力の勝負に持ち込むのは、日本に対して不利に働くでしょう。また、アメリカの力と中国の力を拮抗させることで日本を守るという発想も、力と力の勝負になるために上手くありません。この二つの選択肢を放棄する必要はありませんが、最善ではありません。

やはり、中国の挑発に対しては、力と力の勝負を相対化できる論理で攻めるべきです。日本と中国といった国家間の争いの上位に位置する「人がよく生きるためにいかにするべきか」という長い歴史の上で構築されてきた人類普遍の論理を持ち込みます。現在の国際社会における普遍的論理といえば、法治主義、三権分立、基本的人権、自由貿易、民族平等、平和原則などです。これらの国際的、普遍的な価値観を共有する国を味方につけられる論理を貫く必要があります。既存秩序による価値観を否定する中国からすれば、そんなものは受け入れられないでしょうが、中国にとってはやりにくくは感じるでしょう。

この対処法へのアイデアはこの本から頂いています。

成熟できない国の典型的な中国叩き

ここからはちょっとショックだった中国に対する日本人の反応を紹介します。


実はこのエントリを書こうと思ったきっかけなのですが、「中国は民度が低い、一流国ではない、あまりにも野蛮、世界に尊敬される国になるという発想はこれっぽっちも無い」、「中国は「いい国だ」「好きな国だ」「尊敬できる」などの言葉を聴いたことは無い」と罵倒一辺倒なのです。新興国を快く思わない人はいつの時代にもどこにでもいるので、それは自然なのですが、エントリのコメント、BLOGOSのコメントと90近いコメントでほぼ賛成一色なのは、ちょっとした危機感を感じました。

さらに米国は尊敬されている、日本もまあ尊敬されている、中国は尊敬されていない、と続きます。米国は原住民を虐殺しながら西にフロンティアを広げ、フロンティア消滅の1890年からさらに西に野望を抱きます。1898年ハワイ王国併合、長崎広島に原爆投下し市民を虐殺し新興国の日本を沈黙させ、フィリピン・グアム占領、朝鮮半島出兵、ベトナムには枯葉剤を撒き、さらに西に進み、国連決議を無視してイラク・アフガニスタンには大量のミサイルを送り込んで現地民を血祭りに上げています。野蛮・残虐・横暴の形容詞が世界で最も適している米国と比べると、天安門とチベットにおける暴力を肯定するわけではありませんが、中国はまだそこまでの暴力は振るっていないことを心に留める必要があります。

さらに続けて、中国製品は信用できない、中国はコピーだけ、中国の汚染は深刻、ODA支援は自国のため、などなど40年前に日本が西洋から浴びていた批判をテープレコーダーで取っておいて再生したようなものばかりで中国に対する嫌悪感を煽っています。民度の話で言えば、猛烈に悔しいことに、日本を含むアジアは民度が低いと見られています。
民度とは - はてなキーワード
ある国や社会の構成員(市民)の政治的・社会的・文化的意識の程度、すなわち市民社会の成熟度のこと。...(略)...フランスメディアによる日本の拉致被害者報道批判など、総じて日本を含めたアジアは欧米から民度が低いと見なされる傾向がある。
過去に自らが傷つけられた批判を後進の人々に浴びせる態度は、まさに民度が低いと言われても仕方が無いと痛切に感じました。日本も中国も共にこれから成熟していく国々なんだと思います。成熟した両国の間に成熟した関係を、と望まずにはいられません。

(あと日中関係とは関係ありませんが、「中国は世界に嫌われた国のままでいるつもりか」なんて猛烈にずれてます。中国は上記のように中国内の平和に精一杯で、そんなことは気にしないし、気にするときは中国の利益になる時だけです。ほとんどの国はそうです。そんなことを常時気にしているのは、世界広しといえども和の国だけです。日本の美徳だと思います。)

追記:
↑引用したブログには民主化の困難性についてのエントリがアップロードされていました。「民度が低い」というのは「5.国民全員の動き方・習慣、6.こういう動き方を可能とする国民の知恵や知識、7.民主主義によって国際的な地位を高めていこうという価値観の共有という、三つの要素が醸成されていない」と言い換えられています。

まとめ

中国が民主化を弾圧・投獄し、ノルウェー政府に圧力をかけ、日本を挑発するのは、中国のリーダーがバカで野蛮で、横暴だからではありません。その行動の裏には合理的なそうせざるを得ない理由があるのです(注:横暴と残虐を肯定するわけではありません)。

バブルはいつか弾け、成長はいつか止まる運命にあります。中国も例外ではありません。経済成長が鈍化したとき、人々の不満が蓄積し、中央の統制が崩れ、バラバラに崩壊して地方の軍閥が争う時代が来ないとも限りません。そうなれば、日本も被害を被ります。中国の不幸は日本にも波及し、中国の幸せは日本にも波及します。中国には日本の10倍以上もの慣性エネルギーが働いています。中国が変化するには慎重さと時間が必要なのです。

中国を敵視しすぎず、罵倒せず、挑発には冷静沈着な大人の対応をし、中国の混乱に付け込んで利益を狙うようなことせず、中国の先進的な大国化を願い慎重に行動する。これがこれからの日本に必要だと思います。そして中国に幸福が訪れることは、人類の5分の1(68憶分の13億)が幸せになることで、世界の幸せと大きくつながっています。

29 comments:

Lilac さんのコメント...

はじめまして。記事を引用してくださって有難うございます。
おっしゃるとおりあの記事に有効な「反論」が無いのがそれこそ共産圏のようで(笑)気持ちが悪かったです。

個人的に記事上に載せているのは、私の経験に基づくファクトであり、中国に対する反感が他国に比べてグローバルに強いというのは事実でしょう。
しかしこれは、米国や日本と比較してどちらがひどいことをしたか、ということではなく、中国の「見せ方」が洗練されていないことによる方が大きいとも思います。
アヘン戦争以降、中国は帝国主義の一方的な被害者でしたし、歴史をさかのぼれば、米国の奴隷制はどうか、ヨーロッパでの南米やアフリカでの搾取はどうかと、枚挙に暇がありません。

筆者さんのように、この中国の見せ方が下手だと言うことに対しての日本人や他国の反応を感情的に反論されても、実際には中国のためにはならないように思います。

私は中国に対して「世界第二の経済大国」にふさわしい外交政策を取って欲しいと望んでいます。そのためには「野蛮」に見える外交方法は控えるべきと考えています。

Madeleine Sophie さんのコメント...

Lilacさん、
コメントありがとうございます。中国に豊かな大国として相応にふるまって欲しい気持ちは、一緒だと思います。

>個人的に記事上に載せているのは、私の経験に基づくファクトであり、中国に対する反感が他国に比べてグローバルに強いというのは事実でしょう。
これは果たしてそうでしょうか?日本が新興国として登場したときはそれ以上でしたよ。戦前は言うに及ばず、戦後のジャパンバッシングですら、こんなもんではなかったように思います。日本車はたくさん燃やされてアメリカ人はほとんどヒステリーになりかけてましたよね。どちらも新興国を叩きたい自然な感情だとお思いますが。

どちらにしても批判があることはいい事ですよね。そちらも批判には遠慮なさらずに :)

Mak さんのコメント...

この中国をテーマにした記事の中では、もっとも冷静な見方が強いですね。

最近、中国の軍部は外交問題に頻繁に介入しているようで、それが結果的に周辺諸国に対して強い警戒感を与える温床にもなっているように思われます。具体的にどのような過程を経て、最終的に恐怖を与える傾向に動くのかはわかりませんが、どうも権力闘争が激しくなっているようです。人民解放軍の将軍が公開声明を出すこともあります。こうした行動は本来、文民統制を無視した行動です。

近年の中国における様々な指標の推移を見ていると、あまりにもかつてのソ連に似ていて、今後の中国がどうなるのか気がかりではあります。

私個人も、やはりあまり追いかけをしないで距離を置いておくのがいいように思います。

guldeen さんのコメント...

はてなブックマークのコメントにも書きましたが、中国での賄賂横行は、本当に酷いと聞きます。
希有馬屋さんの記した「中国共産党滅びろ!!」」でもそうですが、『全てはコネの有無で決まる』という社会がマトモだとは、私にはさすがに思えません。
http://togetter.com/li/56481

あと私は現在、観光業ということで、現在進行形で多数の外国人・とりわけ圧倒的なシェアを占める中国からの観光客らと接する機会が、日常的に多いです。
で、さすがにカメラを持ってきているような客は、それなりの上流層だろうと思われます。
にも関わらず、『喋る声が店内だろうが、不必要にデカい』『トイレの使い方が全然なってない(特に『大』のほう)』『あちこちの品を触りまくりなうえに、退店しても直さない』というマナー知らずの点が目立つのは、正直いただけないものがあります。

それと、これはどちらかといえば苦言ですが、ご自分のコメントに“セルフスター”を多くつけているのは、何故です?
その意見がいい意見なのかどうかは、あくまで他者視点で判断されるべきものでしょう。

読売新聞社が英BBC放送と共同で実施した世論調査の結果
世界が日本・中国・北朝鮮をどう見ているか↓
http://specificasia.seesaa.net/article/91954314.html
2008年の記事ですが、中国人の自画自賛(9割)ぶりには、いくらなんでも自意識過剰にも程があるだろう、と感じる物があります。対する日本は、自己肯定票が36%。
つくづく、『他者視点』の有無が周囲に与える影響というものを痛感させる記事だと、私には思えました。

Lilac さんのコメント...

返信有難うございます。

補足ですが、私の記事で「中国の対応が野蛮である」と書いたのは、今回のノーベル賞の件で、中国がノルウェー政府に対して取った行動のことです。
実際この記事が書かれた後でも、ノーベル賞委員会とは関係の無いノルウェー漁業省とのミーティングをキャンセルしたり、ノルウェー歌手の公演を禁止したりという行動に出ています。
何らかの団体の決定に対して、その団体と直接関係の無いものにこうした態度を取ることは、国際的なコミュニケーションの常識をわきまえない、という意味で「野蛮」と称しています。

できれば文章を引用して批判していただければフェアかな、と思いますがいかがでしょうか。

またこういった背景を考えると「日本もかつては中国と同じだった」とかかれると、それは違うのではないかな、と思いました。

Madeleine Sophie さんのコメント...

Makさん、guldeenさん、コメントありがとうございます。

それと、これはどちらかといえば苦言ですが、ご自分のコメントに“セルフスター”を多くつけているのは、何故です?
その意見がいい意見なのかどうかは、あくまで他者視点で判断されるべきものでしょう。

はてなブックマークは先月始めたばかりなので作法がわかりませんが、禁止されているのであれば、すみません。正直、押すと増えるこれなんだろうぐらいの位置づけで押してました。気にしてみている人もいると教えていただきありがとうございます。

Santosh さんのコメント...

 まったく同感です。
 私も、昨今の尖閣問題等を巡る中国政府の横暴な対応には、はらわたが煮えくりかえっているところではあるのですが、一方で、中国の物事は日本の価値観で評価すべきではない、という点を忘れてはいけないと思います。
 国力を増し世界と軋轢を起こし始めてきた現在の中国は、ちょうど戦前の日本の姿に重なるのですが、我々は、この100年の間に、同じような状態を経験し、そして大きな失敗を経験してきています。 中国と言う新興大国の未熟な振る舞いを、単に常識外れ、傍若無人だと批判するだけでなく、自らが失敗を経験してきた立場を踏まえ、より大きな人類普遍の価値観からの視点で導いていく、「大国」としての度量が我々にも求められているのではないかと思います。
 自らが積み上げてきた価値観の否定を経験したことのない欧米諸国とは異なり、それができるのが、明治維新と敗戦を経験してきた日本だと思います。
http://d.hatena.ne.jp/santosh/20101009/1286641434

Madeleine Sophie さんのコメント...

Lilacさん、コメントありがとうございます。

このエントリはそちらのエントリをほぼ全文引用状態なので、全て引用するのは無理ですが、フェアではないと感じるところがあれば、修正します。

僕は、ノルウェーに対する中国の対応が野蛮だと決め付けるのは一方的すぎる思っています。逆に中国は民族自決の原則を無視したノルウェーに対して野蛮だと言うこともできます。この動揺で中国が崩壊すれば何万という人が死ぬことになり、それも一理あるのです。

fukihara さんのコメント...

「米国は原住民を虐殺しながら西にフロンティアを広げ、フロンティア消滅の1890年からさらに西に野望を抱きます。1898年ハワイ王国併合、長崎広島に原爆投下し市民を虐殺し新興国の日本を沈黙させ、フィリピン・グアム占領、朝鮮半島出兵、ベトナムには枯葉剤を撒き、さらに西に進み、国連決議を無視してイラク・アフガニスタンには大量のミサイルを送り込んで現地民を血祭りに上げています。野蛮・残虐・横暴の形容詞が世界で最も適している米国と比べると」→

力がないので、食われるだけです。
他国の植民地化・侵略の一つもできない国は、尊敬などされませんよ。ましてや自分の国の輪郭を保つために他国を脅迫する必要がある国など(笑)
つまり、グルーバルスタンダード(嘲笑)の文明的国家ではないということです。

滅ぶべきなのです。旧ソ連のように。

アルジェリアは近代的(産業革命以降の)植民地主義の侵略をしたことがありません。できませんでした。
そもそも独立国家ではありませんでした。
フランスでは、アルジェリアが上等な国だと考えられていますか?

考えられていません。
中国も同様です。

また、近隣の国のどのような形であれ「大国化」など、望む国などありません。
日本は中国の分裂と内乱を誘発すべきなのです。
日本近隣と欧州諸国を同等には考えることができません。
まだ互いに殺したりないというところでしょう。

fukihara さんのコメント...

追記・人類普遍の価値観などという夢を見ないでください。
そんなものはありません。
一番つよい国の価値観を「人類普遍の価値観」と言い換えるなら理解できますが。

いしばし さんのコメント...

fukiharaさんに完全同意
アメリカでさえあれなのに中国が大国化したら日本に百害あって一利無し。
中国を分裂させてインドとパキスタンのように互いに憎しみ合わせるのが一番日本にとって良い未来だと思う。

Madeleine Sophie さんのコメント...

Santoshさん、
コメントありがとうございます。
面白かったのでエントリをTwitterで紹介させていただきました。ぜひ中国情報の発信を続けてくださいね。

fukiharaさん、いしばしさん、コメントありがとうございます。
> 中国を分裂させてインドとパキスタンのように互いに憎しみ合わせるのが一番日本にとって良い未来だと思う。
フランスから見ると、日本と中国がインドとパキスタンのように見えますよ。憎しみあって潰し合ってGDPランキング上位(2位3位)から消えてくれれば、しめしめと。

匿名 さんのコメント...

そうなんだ(´・ω・`)

Madeleine Sophie さんのコメント...

匿名さん、
3度戦争していた頃の独仏と言ってもいいかもしれませんが。フランスの人たちは日中対立を積極的に望まなくても、無関心か、チャンスと思っても不思議ではないですよね。

たかおじさん さんのコメント...

おっしゃっていることはすべて語り尽くされていることであり、中国が民主化しないのは、むろん中国なりの合理性に基づく理由があるからです。

民度が低いとは、国家に対する国民の意識が低いと言うことであり、国民サイドのみの資質ではありません。常に、国家と国民との関係で生ずる物です。

中共がそれなりの合理性に基づいて民主化を否定しいる以上、国民の民度が上がる理由が無く、結局中国が民主化する要素はまったくありません。

世界でも本当の民主国家など存在せず、それぞれの条件にあった民主国家が存在するだけですが、いずれにせよ、世界を支配している20カ国ほどの先進国はすべて民主国家です。おそらく、ロシアはそれを理解し、民主化しようとしたのでしょうが、国民にその要素がなかったために、結果として強権国家に戻らざるを得ませんでした。長期の衰退の時期を経て、フェードアウトしてゆくしかないでしょう。

中国は、ロシアのような西欧とのつきあいの歴史が無く、結局コントロールが効かなくなって崩壊するか、良くてフェードアウトしかないと思われます。

しかし、基本的に力の信奉者である中国との対話は力を背景としなければ成り立たず、理論的なお説教はまったく無意味です。

出来ることは、如何にソフトランディングをさせるかであり、それには力で押さえつけながら自滅を待つしかないのであって、それ以外の方法はありません。

中国との共存を期待するのは無駄です。ただし、中国人との共存を無駄だと言っているのではないので、念のため。個々の中国人との共存はあり得るでしょう。

異爺老 さんのコメント...

私は北京と日本に住んで行ったり来たり二十数年間、天安門も、もちろん文革も日本で記憶はっきりの年代です。わたしも貴方と同じ十年近くあたりまでは、似たような感覚もってました。いま考えると一種の中国病の症状と言うか。読んでると、まったく普通の善良な中国人の言葉論理そのままなんです。私もそのころ疑問をまったく持たない自分があって、それと同じで今笑ってしまいました。それから十数年しっかり観察を続け、世界と比べインドとも比べ、中国人の異常性をいま認識しています。いまも北京に生活してます。

Madeleine Sophie さんのコメント...

たかおじさん さん、コメントありがとうございます。


> しかし、基本的に力の信奉者である中国との対話は力を背景としなければ成り立たず、理論的なお説教はまったく無意味です。
対話が成り立たないかは誰もわかりませんよ。対話しなければ成り立たないでしょう。

>出来ることは、如何にソフトランディングをさせるかであり、それには力で押さえつけながら自滅を待つしかないのであって、それ以外の方法はありません。
それ以外の方法はないということはないので、手段を限定せず幅広い可能性を模索したほうがよさそうです。


異爺老さん、コメントありがとうございます。
このエントリは http://news.livedoor.com/comment/list/5069784/のような、中国人を知性を持った存在だとみなしていないような人たちに書いたのです。異爺老さんのような中国情報に詳しい方は、一般的な中国人の考えで、このような見方があることはすでに知っていて物足りなかったかと思います。疑問を持っていないのではなくて、彼らの論理も一定の理解ができると書いているつもりです。

>それから十数年しっかり観察を続け、世界と比べインドとも比べ、中国人の異常性をいま認識しています。
日本人でもフランス人でも中国人でも、皆それぞれに異常ですからね。それを自分を性分を通常に置き、中国人の性分を異常と分ける認識は、一方的で不公平な認識だと思います。

一般人 さんのコメント...

よくもまあ こんな親中言説を正当化したものだ。呆れました。

Madeleine Sophie さんのコメント...

一般人さん、コメントありがとうございます。サイト拝見しました。

たかおじさん さんのコメント...

Madeleine Sophie さん

レスありがとうございます。


>> しかし、基本的に力の信奉者である中国との対話は力を背景としなければ成り立たず、理論的なお説教はまったく無意味です。

>対話が成り立たないかは誰もわかりませんよ。対話しなければ成り立たないでしょう。

いえ、国交正常化から30年、本当なら日清戦争以前から、中国との対話など成り立ったことはありませんよ。だからこそ、日本は脱亜入欧に切り替えたのであり、中国に言わせれば、その日本の方針転換が気に入らないと言うことでしょうがね。いずれにせよ、対話をやってみなければ分からないとは、もう100年以上もの期間を経て、今更言えることでもないと思いますよ。
>
>>出来ることは、如何にソフトランディングをさせるかであり、それには力で押さえつけながら自滅を待つしかないのであって、それ以外の方法はありません。

>それ以外の方法はないということはないので、手段を限定せず幅広い可能性を模索したほうがよさそうです。

ソフトランディング以外のもっと良い方法があるならとうに実を結んでいるでしょうね。

実際は、ハードランディングを覚悟すべきであり、それはあくまで中国サイドの事情です。別に日本が戦争を仕掛ける話をしているわけではありません。日本がどうしようと、中国がハードランディングをすれば、その余波で日本もかなりの被害を受けます。だから、そのための準備はしておかなければならず、もし運が良ければソフトランディングで済むだろうと言うこと。

何の準備もせず、中国と話し合えば解決するだろうと言うのは、地政学、近代歴史などをまったく学んでこなかった人の言葉ですね。交渉で外交問題が解決するなら、そもそも世界に戦争など存在しません。

それでも外交努力はもちろん必要です。しかし、力のみを基準に考えている相手に対しては力、すなわち十分な抑止となる軍事力を備えて、初めて外交交渉が成り立ちます。中国があれほど敵視したアメリカやロシアと敵対しないのは、いざとなれば彼らが実力で中国を押さえにかかることを、身を以て知っているからですよ。それ以外のアセアン諸国との軋轢は、相手に力がないと見切っているからです。

異質の国とは、日本が望むルールは通用しません。

私は、基本的に異爺老さんの見解に同意します。あなたは育ちが良いために、話せば分かると誰かに教えられ、それを信じて生きているのでしょうね。でも、それは人類普遍の価値観ではありません。

もちろん、フランス人の異質性も知っていますよ。十分私もつきあいましたし、向こうにいたとき、ずいぶん手こずりました。たとえば、国際案内書と看板のある案内所の女は、私のへたくそなフランス語をまったく聞こえない振りし(仕事相手のフランス人は、外交辞令でフランス語がうまいといってくれましたがね)、しょうがないから英語にきりかえても、かたくなにフランス語で通し、最後に私が、ここには英語で "International Information"と書いてあるのに、おまえは英語も話せないのか、と言ったらやっとへたくそな英語で、"I can speak English"と言ってましたよ。

もっとも、イギリスもドイツもスペインもイタリアもすべて同じ事は言えますが、基本の基本、人間の命の価値や人権意識については、日本と価値を共有出来ます。だから、彼らとは手こずりながらも外交交渉で問題解決、妥協、棚上げなど出来るでしょう。

人権意識や人命に対する価値観の異なる中国人と同じには出来ません。国家の存続よりも、当の存続を優先し、そのための理由として反日政策を採る中国とは喩え表面上微笑外交に戻っても、いつでも今回と同じ問題が起きます。それでも話し合いで解決出来る、やってみなければ分からないとおっしゃいますか?100年以上やってみてもまだそういえますか?

Someone さんのコメント...

ほぼ同意できますが、致命的な見落としが一点。

地方分権と政府の弱体化無しでは中国の発展は十年以内には多分行き詰る。
日本でもそうですけど、大きな政府は効率が悪い。そして中国は非雇用率を落とすために公務員を増やしている。そう遠く無い未来に毒が回ります。
多少の痛みを伴っても、今の内に解体できる爆弾を解体し(人権の蹂躙や民族弾圧)、民主化を遂げることは上手くやれば長期的には問題を減らします。

日本でもそうですけど、国の繁栄は民度の向上によって国民が自分達に何が必要なのかを正しく認識し、それを得る為の方法を正しく理解し、そして国というシステムを上手に操縦できないと無理です。
国民が官僚や一部の人達の奴隷のままでは、繁栄は幻でしかありません。ショートカットもチートもないんです。

現状を放置すれば中共は求心力の確保の為にアメリカのように戦争をし続ける羽目になる。しかし、民主化は内戦や分裂の危機を孕む。如何にして共産党内部の人間の機嫌を損ねずに育ちつつある狼を討ち取るか・・・誰もやりたがりそうにありませんね。

最後に私は貴方の言うことに大体は同意しますし、貴方のような方が増えてくれれば良いと思っています。しかし、正直情報収集を怠り過ぎだと思います。
>法治主義、三権分立、基本的人権、自由貿易、
>民族平等、平和原則
これらはアメリカやロシアなどの多くの国が現在進行形で踏みにじっているものばかりです。多くの人達が命を掛けて戦ってきましたが、国家という強大な力の前には問題があったことすら揉み消されてしまっています。
ジャーナリストしては信頼できない感がある人ではありますが、常岡浩介さんの本などどうぞ:http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2-%E8%AA%9E%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E6%88%A6%E4%BA%89-%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%AA%E3%83%A9%E5%BE%93%E8%BB%8D%E8%A8%98-%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E6%96%B0%E6%9B%B8-71/dp/4048671863
この本に描かれている手法の多くは多分今アメリカがアフガンで使っているものです(生きるか死ぬかの時に人は手段は選びません)。

匿名 さんのコメント...

読ませて頂きました。日本国内にいると客観的な視点で尖閣問題を眺めるのに苦労する部分があります。例えばイラク戦争を日本から捉えた感覚と当事国の住人であった場合に温度差があるように、そういった意味でも思考の参考になりました。ただ、文中で「中国の"挑発"」と表現されている辺りに問題の主な部分はあるようにも感じます。
また、「日本は冷静沈着な大人の対応をし」というのは裏を返せば中国の未熟な行動を前提に置いた表現にも感じました。
つまるところ、国交や国際化が進んだ成長した国であるにも関わらず、
南沙諸島問題でも、言ったもの勝ち、やったもの勝ち状態の、我が儘と国際化を棚上げした甘えに、隣国は大人にならなければならぬのかという思いです。正義とは何か、国際調和とは何か、
個人的には、横入りを許すようなマナー違反にはしっかりとイエローカードを出さなければ真の友好などはないと考えます。

匿名 さんのコメント...

中国の統治の困難さは昔から言われています。
人権保障と民主主義は普遍的価値だと思いますが、その実現過程は様々であって良いし、何より、国民が自分たちで民主化を進めなければなりません。Sophieさんの説かれることには賛成です。
その意味でミャンマー政府に対する海外の圧力は間違いだと思いますし、「外国人」スーチー氏による民主化運動こそがミャンマーの民主化を妨げている最大の要因だと思います。
しかし、中国の現在の統治をありのまま肯定しているかのような論調には異を唱えます。
なぜなら、中国には異民族の独立問題があるからです。これは国民による自らの民主化とは次元の違う問題です。
チベットの問題は侵略の問題であり、少数民族の迫害の問題です。彼らにとっては大きな中国なんか何のメリットもありません。漢民族のメリットを中国人のメリットとすることは、極めて由々しいことで、迫害に加担していることを表明しているようなものです。少数民族の独立運動を多民族統治の困難さにすり替えてしまうことは重大な問題だと思います。
それから、日本は経済成長の過程でコピーはたくさんしてきましたが、盗作はしていません。西側の法制に拘束されてきたので、盗作をすれば必ずペナルティーを受けてきました。新幹線をオリジナルと主張する中国とは性質が違うと思います。

特命希望 さんのコメント...

>また、近隣の国のどのような形であれ「大国化」など、望む国などありません。
>日本は中国の分裂と内乱を誘発すべきなのです。

何をおっしゃるのですか。そんなことになれば難民が日本やその他の隣国に押し寄せてくるし、中国での日本企業の仕事も台無しですよ。
当然あなたの生活にも影響しますが、覚悟した上で言われてますよね?

一般人 さんのコメント...

こんにちは。  貴ブログ現エントリに対し 特集させていただきます。 テキストは既に完成していますが、アップは今月中ごろとなります。
よろしくお願い致します。

アップ後、またお知らせします。

mzr さんのコメント...

しかし、中国の分裂だとか民度が低いとか言いたい放題の人達がいるけど、その言説はまさに中国の冷静さに欠けた反日派のそれと全くの同レベルだと思う。中国のやっている事や振る舞いが良いとは言えないが、このコメ欄の殆どの人の意見には同意する事は出来ない。

一般人 さんのコメント...

アップしました。 中華勢力はこれから更に拡大し、その世界制覇は目前です。
大和民族として、それ以前に自らの信念において、

これらの欺瞞を許さずに闘って行きます。 それは私共の生きる意味であるとも言えるでしょう。

http://blog.goo.ne.jp/deception_2010/e/6a587acaf1e411f2e9d00192d0de5ab6

Deception_2010 さんのコメント...

なんか、私のHN「一般人」が、「いしばし」に変更されてますね。↑   どういう意図でしょうか。

Madeleine Sophie さんのコメント...

Deception_2010さん、
3日ほど前にコメントシステムをdisqusに変えて、その際にBlogger→disqusへのインポート・ツールを使ったので何も変えずにコピーできているはずなのですが。管理者画面では「一般人」さんとなっている他、ブログ右の「最近のコメント」にも「一般人」との表示になっています。なぜここだけ「いしばし」となっているのか、訳がわかりません。一時的なエラーかもしれないので、もう少し様子を見てみます。気になさらずに、またコメントください。

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