2009年8月30日

[つぶやき] 2009年衆議院議員総選挙とはてなブックマークへの返信


Paris, France
6月に始めたTwitterですが、始めて2ヶ月ぐらいたまに書き込むぐらいでしたが、8月に入って急に使う機会が増えてきました。最初はブラックホールにつぶやいているみたいな感じでしたが、反応が返ってきた時に面白さに目覚めたような気がします。ちなみにSophie525という名前でつぶやいています。

ここ数日、2009年衆議院議員総選挙や、はてなブックマークへの返信などをTwitterに書き込んでいました。Twitterを使っていない人もいることや、Twitterでは後で自分で見返すことも無いと思うので、ブログでもまとめておこうと思います。ブログにまとめるにあたっては、TwilogというTwitterの発言をブログのようにまとめることのできるサイトを利用しています。こんな感じになります→http://twilog.org/Sophie525

2009年8月27日

日本色の付いた技術ではもう世界で勝てない


Paris, France
日本の失敗産業と成功産業は間もなく融合する(通信と自動車)」で述べた自動車ネットワークの分野で日本が、通信産業に引き続き無惨に敗北することの無いように、考えていこうと思います。人々が使いこなす技術が世界より先に進んでいる日本も、このままでは世界で負けると断言できます。その理由を以下に見ていこうと思います。

まず、通信産業の敗因は「ガラパゴス化」と名付けられて、技術水準の高い日本発の技術が世界標準で敗北するメカニズムは以下に述べられています。
未来ナビ「ガラパゴス化」する日本
  1. 高度なニーズに基づいた製品・サービスの市場が日本国内に存在する
  2. 一方、海外では、日本国内とは異なる品質や機能要求水準の低い市場が存在する
  3. 日本国内の市場が高い要求に基づいた独自の進化をとげている間に、海外では要求水準の低いレベルで事実上の標準的な仕様が決まり、拡大発展していく
  4. 気がついた時には、日本は世界の動き(世界標準)から大きく取り残されている
標準化組織については、こちらにまとめました→「高度交通システム(ITS)技術のための標準化組織」。

2009年8月21日

高度交通システム(ITS)技術のための標準化組織


Paris, France
日本の失敗産業と成功産業は間もなく融合する(通信と自動車)」で述べた自動車ネットワークという、新しいビジネスを解説しました。この分野での欧州における研究プロジェクトを「高度交通システム(ITS)研究のための欧州プロジェクト」でまとめました。このエントリでは標準化組織を紹介していこうと思います。

技術が優れる日本が世界で勝てない理由としてもこの「標準化」というのが挙げられています。
日本の携帯電話メーカーは本当に世界で通用しないか[2] ビジネス-夏野剛のネオ・ジャパネスク論:IT-PLUS

そして最後に政治力も重要である。通信の世界では「標準化」という作業がきわめて重要である。...(略)... これを民主主義的なプロセスで決めていくので、そのプロセスはきわめて政治的になる。海外メーカーは大きな予算と人員を割いて標準化のプロセスに積極的に関わっている。...(略)... 標準化会議中は、議長も投票で選ばれるし、毎晩のようにパーティーや個別会合が開かれ、さながらワシントンの外交ロビイング活動のようである。
なかなか、感覚が掴みにくいと思うので、自動車ネットワークの分野ではどのような場で標準化が行われるか、代表的なものを見ていこうと思います。メーリングリストでの議論で仕様が決まる組織や、一国一票制で仕様が決まる組織などいろいろあります。一国一票制度は、EU27ヶ国に有利なルールなような気もしますが、そう決まっているからにはそれのルールでやるしかありません。

今回は、IETF、ISO、IEEE、ETSI、CEN、SAE、ITU、IECを紹介します。

2009年8月20日

高度交通システム(ITS)研究のための欧州プロジェクト


Provins, France
日本の失敗産業と成功産業は間もなく融合する(通信と自動車)」では、「欧州、米国、日本、三つ巴の戦いがはじまる」と書きましたが、最初に欧州の状況について解説しようと思います。

以下に、プロジェクトのロゴ、パートナーの国籍数、組織の数、期間、予算、概要を表にしたものを作成しました。最初の3つは現在活動中の大規模のプロジェ クトを並べましたが、それ以外の順番に特に意味はありません。当然プロジェクトの予算がそのまま成果の大きさとなるわけではありませんが、プロジェクト規 模を把握するために乗せておきました。

2009年8月20日現在、1ユーロ=133円なので、以下の表にある予算の1M (million)は1.3億円ぐらいとなります。このレートで計算すると一番予算の大きいPreventというプロジェクトが72億円ちょっとになります。72億と言えば大金のように感じられますが、共に巨大産業である自動車産業と通信産業の境界領域のビジネスが本格的にまわり出したら、微々たる金額と言えるかもしれません。それでも、プロジェクトに携わる国籍の違う研究者と技術者が知恵を出し合い、同じ夢を見ることの意味は大きいと思われます。

2009年8月17日

日本の失敗産業と成功産業は間もなく融合する(通信と自動車)


Paris, France
最近良く耳にすることのある日本危機として、日本の産業のガラパゴス化ということが挙げられています。世界最先端の技術を持ち、世界で一番進んでいる激戦区である日本で技術が洗練されたにもかかわらず(あるいは洗練されすぎて)、世界の市場で勝てなかった現象です。さらに、世界の主戦場で基幹的な部分をアメリカに押さえられて、低賃金のアジアの国と受注を争いあうという苦しい状況に置かれています。その反面、「すり合わせ」の構造が残る自動車産業では、優位が残っていると言われています。

日本企業はなぜ敗れたのか - 池田信夫 blog
アメリカ企業がソフトウェアやアーキテクチャを支配し、それを低賃金のアジアでハードウェアに実装するという国際分業が成立したのである。日本はこのどちら側にも入れず、かつて世界を制覇した電機産業の優位性は崩れ、NTTファミリーを中心とする通信産業は没落し、自動車のような「すり合わせ」構造の残る製品によりかかって低成長を続けてきた。
つまり、日本は今、優れた技術を持ちながら世界で負けた通信産業と、世界で優位を保っている自動車産業を持っているということです。

2009年8月5日

自由のスパイラルから脱出を目指す怠け者同盟


Deauville, France
怠け者同盟の社会と働き者の社会の間の競争の中の日本」のコメント欄と、「どんなに素晴らしい価値観であっても、価値観の「強制」には反対する - Zopeジャンキー日記」で怠け者同盟の価値観に対して反対の意見をいただいたので、少し補足していこうと思います。

まず、「怠け者同盟の社会は人類の未来 このエントリーを含むはてなブックマーク」から始まる4つのエントリで抜けていた視点として、自由主義の限界について補足します。抜けていた理由としては、4つのエントリが「働きすぎて日本人の幸福度は低い」という命題への分析を目的としていたからです。自由主義の限界として、競争のエスカレートによって1. 個人の資源(体力、時間)が無駄に消費されるというだけでなく、2.世界全体の資源も無駄に使われるという点があります。

2009年8月2日

怠け者同盟の社会と働き者の社会の間の競争の中の日本


Versailles, France
もうそろそろ日本はもうダメだと言わなくてもよい このエントリーを含むはてなブックマーク」で述べたように日本は経済的には大成功しています。しかしながら、「怠け者同盟の社会は人類の未来 このエントリーを含むはてなブックマーク」で述べたように、怠け者同盟の社会というコンセプトを未来の社会とすると、日本の達成度は、低いと言わざるを得ません。

日本では、「ニートの海外就職日記」に書かれているようなブラックな会社が労働者に対し暗にサービス残業や休日出勤を強制しつつ、日本の製品の国際的競争力を押し上げているという側面もあります。過去、日本は限り無ない”自由”な競争によって全体の富を拡大するアングロサクソンモデル(米英)を忠実に踏襲してきたと言えます。

2009年7月のトップエントリ


Paris, France
今月は、12エントリを投稿して約71500PVで過去最高の月間PVを達成しました。といっても28-31日の4日間のアクセスが80%以上を占めているのですが。28日に公開した「もうそろそろ日本はもうダメだと言わなくてもよい このエントリーを含むはてなブックマーク」のエントリにはてなブックマークがたくさん付き興味を持った読者が来てくれたからでした。このエントリには現時点で過去最高の707個のはてなブックマークがついています。はてなブックマーク 週間ランキング(2009/7/25-2009/7/31)によると7月25日ー7月31日のはてなブックマークランキングで10位にランキング入りしています。また、TopHatenarの情報によると、この記事の反響のおかげで、RSS購読者、ブックマーク数共に倍増していることが分かります。RSSを登録してくれた方、ブックマークを付けてくれた方、コメントをくれた方、ありがとうございました。


feedburnerが示すRSS登録者は28日の記事の前には460人だったのですが、現在は400人ほど増えています。


先月始めたTwitterに加え、今月はFriendFeed でフィードにアクセスも始めてみました。ブログの記事を自動でTwitterに通知してくれる機能など便利なので気に入っています。

いつも通りアクセスが多かったエントリを公開します。このブログでは通常は昔に書いたエントリがランキングの上位を占めることが多いのですが、今月は半分が今月に書いたエントリでした。これからもこのブログをよろしくお願いします。
  1. もうそろそろ日本はもうダメだと言わなくてもよい
  2. 日本をもっとダメな国だと思い危機感を煽りましょう
  3. 第10回 Japan Expo Paris 2009行ってきました
  4. 日本はもうダメだ論と日本の優秀な人材
  5. フランス人から見た日本特集『Un oeil sur la planète: Japon : le reveil du sumo ?』(2/2)
  6. 日本はロボットで少子化問題を解決しようと思っている
  7. 日本人はなぜ悲観論が好きか
  8. 日本文化エロネタに対するフランス人の反応
  9. 怠け者同盟の社会は人類の未来
  10. フランス語のページをブラウザ上の仏和辞書を引きながら読む方法

2009年8月1日

怠け者同盟の社会と働き者の社会の間の競争の中のフランス


Paris, France
競争を抑制することによって、社会と構成員の負荷を減らし、減らした負荷を人の「幸福」のために使うようにするというコンセプトを、「怠け者同盟の社会は人類の未来」で紹介しました。その次に、怠け者同盟の社会が持つ、グローバル市場では働き者の社会に敗れる弱点を克服する手段について考察してきました。その手段とは、「怠け者同盟の社会が働き者の社会に対抗する手段」で述べたように、1.怠け者同盟の拡大と2.同盟の論理の構築というアプローチでした。この戦略は今のフランスに最も適したアプローチです。