2009年10月5日

「2020年までに1990年の25%CO2削減」は絶妙な一手


Celle St-Cloud, France
2009年9月22日、鳩山首相が国連で、日本は温室効果ガスを2020年までに1990年比で25%削減すると表明しました。1997年の京都議定書の削減目標6%すら守れていないのに(逆に9%増えている)、ムリムリというのが普通の反応です。1990年から25%の削減というと、あと10年ほどで今年の排出量から3分の1にする必要があり、年率にすると4.1%の削減だそうです(参照)。

この目標は、経済的なコストがかさみ、企業の業績の足かせになるなどの反発もありますが、なかなか絶妙な政策だと思いました。

難しい問題だからこそやりがいがある

まず、この問題は人類がいつかは解決しなければならない問題だということがあります。地球の温暖化は温室効果ガスだけが原因ではないという調査結果なども出ていますが、エネルギー問題/環境問題としてみると、今は増え続ける一方の排出量を、いつかは減らす努力をしなくてはなりません。首相が「世界の中で相対的に高い技術開発力と資金力を持つわが国が、率先して削減目標を掲げ革新的技術を生み出しつつ、その削減を実現していくことが国際社会で求められている」と言うように、日本はこの問題を解けるかも知れない数少ない国のうちの一つです。

また、以下の引用にもある通り日本人は目標に向かって一致団結すると馬力が出るところがあります。現状ではかなり解決困難な目標ですが、団結して知恵を出し合い工夫を重ねれば、もしかして打開策が出てくるかも知れないという期待もできます。

ハトが大風呂敷から舞い上がる:日経ビジネスオンライン
「所得倍増」とか、「日本列島改造」とか「ふるさと創生」とか、この手の手近なハードルが決まると、うちの国の国民は、非常にめざましい働き方をする。でなくても、われわれは、「電子立国」「技術立国」みたいな壁に大書できるタイプの目標があると、その方向に一致団結してとても効率的に動く。これは、他の国の 人々にはなかなかマネのできないことだ。
日本人としてはやりがいのある目標に思えます。

環境先進国のイメージは日本企業の後方支援

温室効果ガスの排出を削減する努力は、排出を垂れ流すことに比べてコストが高くつきます。高すぎる削減目標には企業からの反発もあるようですが、長い目で見ると日本企業にも良いことが2つあります。まず、これから削減目標を満たそうとする努力を優遇する税制が出てくると思われます。これはエネルギー効率を改善する技術に対する投資を容易にします。排出ガスを垂れ流すことが許されている国では高コストな排出削減努力は行えませんが、削減に努力している国では高コストな排出削減への投資も行えます。下の引用にあるように、技術的な成果は輸出可能で利益にもなります。削減努力をする企業に取っては有利な状況となります。

「25%削減」に秘策はあるか? 「ポスト京都」命運握る排出権取引 JBpress(日本ビジネスプレス)
首相が言うように「高い技術開発のポテンシャルと資金力を持つわが国」はリーダー的な役割を担いつつ、その技術を海外に輸出して市場を形成する可能性を追求すべきだろう。国益としても重要事項である。
次に、消費者の環境意識の高まりは、環境に配慮した製品が選択される傾向を生み出し、今後は消費コストの少ない省エネな製品の人気が高まるはずです。この時に、環境問題を考えない国の企業が省エネの製品を出しても信用されません。過去に「高機能、高品質」なイメージで世界を席巻した日本製品のように、「環境、クリーン」な日本のイメージは将来、日本企業を後方支援するはずです。

官僚主導の政治を政治家主導に

この政策を絶妙だと思うところに、官僚主導の政治を変える意図を鮮明に感じるところです。新首相の方針として、官僚主導の政治を官邸主導にというものがありました。現在は指揮官と幕僚を両方官僚が占めているところを、政治=指揮官、官僚=幕僚という図式に変えることです。何かと批判が出ている官僚ですが、以下のように日本の官僚の優秀さは世界でも認められているほどです。指揮官がしっかりすれば、幕僚は強力だと言うことです。
日本のメディアと政治:出ずる日の光を取り込め  JBpress(日本ビジネスプレス)
「官僚社会の精神構造はまさに、サムライ当時のままだ。それは強い意思を持ち、忍耐強く、組織的にも非常に強いものだ」
さて、「2020年までに1990年の25%CO2削減」という大戦略は指揮官(政治家)が決定したことです。今までのように官僚が指揮官と幕僚を兼ねていれば、到底無理な目標だと反発して、全体の方向性が発散してしまったでしょう。官僚=幕僚という図式に当てはめれば、指揮官の決めた不可能に思える目標を可能にする個々の作戦を立案するのが官僚の仕事になります。優秀な官僚がしっかり仕事をすれば、わずかな可能性を開く打開策が見えてくるのではないでしょうか。期待したいです。

鳩山首相は「2020年までに1990年の25%CO2削減」という大方針を世界に約束したことで、政治=指揮官が大戦略を構想し、官僚=幕僚が個々の作戦を作るという構図を創り出したことが、絶妙な一手だと思います。(優秀な指揮官を選べるかは投票を行う国民の知性によるので、また別の話です。)

環境立国日本を目指して失敗したら教訓になる

25%削減で日本はまた欧米の手玉に?:日経ビジネスオンライン」には、京都議定書では欧米にカモられて不平等な削減目標を飲まされて、今回の発表では欧米はラッキーと思っていると書かれており批判的です。この批判的な試算では、排出権を「仮にトン当たり15ユーロ(約2000円)で買い付けるとすれば、8000億円の国民負担になる。...(略)...単純計算して6%削減のために8000億円が必要であれば、25%のためには、3兆3000億円が必要になる。」とあります。全てがダメダメに終わっても3兆3000億円です。湾岸戦争、住専問題、無駄な道路/建築などなど、ドブに捨てるように使われてきた数十兆円に比べれば掛ける価値のある金額だと思います。演説では「日本の25%削減目標は、すべての主要国による意欲的な目標の合意が前提」と予防線を張ってますが、中途半端に尻すぼみにして、なかったことにするにはもったいないほどの可能性のある賭けだと思います。

「2020年までに1990年の25%CO2削減」という目標は、世界を驚かせるには十分な数値目標で、成功すればこの分野における日本の立場を確固たるものにするはずです。とはいえ、非常に難しい目標です。一致団結して腰を据えて取り組み、本気でやらねば絶対に到達できない目標でもあります。

知恵を出し切り工夫を尽くした上で目標を達成できなければ、少なくともその頃には日本には環境立国という道があるのか、ないのかハッキリするはずです。まずは一つの方向にひたすら進んでみて、ダメでも教訓が残るはずです。その教訓を元に他の方向にも再チャレンジすれば良いことです。最近の日本のようにチャレンジすべき問題が見つからなくて、悲観的にだんだん沈んでいくように思っているよりは、断然マシだと思います。

19 comments:

花園 祐 さんのコメント...

 私のこの前会ってきた友人は、この25%削減目標を行った鳩山首相を「現実性がない」と激しく批判していましたが、私はというとこの発表自体はSophieさん同様にそこそこ評価しています。
 そもそも京都議定書自体が欧州諸国に有利すぎる眉唾な内容であるのに対して、今回日本は独自に削減目標を定め、頭一つ抜く形で世界に環境への姿勢をアピールできたのかと思います。また実際に日本が削減が実現できなくとも、欧州諸国もここ数年間は削減どころかCO2の排出量を増やしているのだし、約束を守らなくたってそこまで批判される覚えもないのだから、大きく出たってことはよかったんじゃないかと見ています。

Madeleine Sophie さんのコメント...

花園さん、

「日本の25%削減目標は、すべての主要国による意欲的な目標の合意が前提」というのが、結構難しいと思うんですよね。アメリカや中国がやる気を見せるかどうかかなり怪しいと思うんですよね。アメリカと中国にやる気がない場合に日本はどうするかが書かれていないのが気になります。

Madeleine Sophie さんのコメント...

はてなブックマークの指摘で「官僚=兵隊」を「官僚=幕僚」に変更しました。兵隊は作戦を作らないよなと少し思っていたところだったのですっきりしました。ありがとうございました。

wizwire さんのコメント...

「環境対応はコストがかかるから実現は無理」とはよく言われることですが,このコストは言わば初期投資であって,いずれは回収できるコストです.
ハイブリッド車は高いにも関わらず数年で初期投資を回収できることが見込まれるのと同じことです.
これから日本が取るべき道は,太陽電池をはじめとする再生可能エネルギーの拡充や新築家屋の断熱性強化などが挙げられますが,これらは全てエネルギーの高効率化を伴うので,長期的に見れば何も損をするわけではないのです.

日本のようなエネルギーの大半を輸入に頼っているような国では,高効率化と再生可能エネルギーで石油・石炭に対する依存度を下げることはエネルギー安全保障上も常識的な選択です.
温暖化というよりもむしろこちらの方が重要です.
したがって,アメリカや中国がやらなくても,この方向で進むべきだと思います.

技術的問題については,かつて車の排ガス規制で厳しい削減目標を掲げたことが低燃費車の発展につながったという好例もありますので,今回の発表は良い方向に転がると期待しています.

通りすがり さんのコメント...

この削減の最大の問題点は排出権取引に応じざるを得ない状況に日本が陥った場合のことです。

架空のものを市場にして、新たなバブルを生もうとしている欧州の思惑に、日本が乗っかって、市場を形成させてしまった場合、サブプライム以上の経済危機が訪れることになるでしょう。

冷静に考えてみてください。空気を市場にしていることがおかしいと思わないんですか?

アメリカのアップルあたりはそうではないかもしれませんが。

省エネ、空気なんてたいした大きな問題ではないです。そもそもipccの温暖化発表は科学的根拠の薄く、また政治的な色合いが強い。これは途上国に対してエネルギー抑制を促す、一種の脅迫です。


温暖化問題は先進国が仕掛けた途上国に対する卑劣な政治的策略であり、金融市場に変わる、欧州側が勝手にルールを作り上げることを目的にした空気の市場の形成のための方便です

このことをしっかり認識していただきたいです。鳩山はそのことを危惧して、予防線を張ったのですからこんな馬鹿な政策を持ち上げるのは止めたほうがいいでしょう。


日本は、削減できなければ何兆円もの損失を海外に垂れ流すと、脅迫されなければ前に進めないのですか?

Madeleine Sophie さんのコメント...

賛成と反対の意見が一気に来ましたね。ありがとうございます。

wizwireさん、
そうですね。エネルギー資源のない「日本」が取り組んでいるというのは大きいですよね。大国がやらなくてもやるべきというのは賛成です。ただ、経済への足かせになる部分については、周りの状況を良く見て進めていくべきでしょうね。日本だけ不利な状況で戦うのは不公平というのも分かります。

通りすがりさん、
勝手に要約させてもらうと、
1. 省エネ、空気なんてたいした大きな問題ではない
2. 温暖化問題は先進国が仕掛けた途上国に対する卑劣な政治的策略
3. 日本はエネルギー問題に取り組まない方が良い
とのことですが、基本的には、エントリ中の「25%削減で日本はまた欧米の手玉に?:日経ビジネスオンライン」の意見と近いように感じています。

僕は2番は半分ぐらい同意しますが、その他は同意しません。その理由はこのエントリに書いたつもりです。時間がないので補足できませんが、以下のエントリも参考になるかと思います。25%の削減は今までと同じ思考方法では絶対に達成できない目標だと思います。

25%削減は可能であり希望だ・新政権における環境エネルギー政策の行方と期待(09/09/17) | NIKKEI NET 日経Ecolomy:連載コラム - 飯田哲也のエネルギー・フロネシスを求めて
「これまでのような「ネガティブなチーム」の捕虜になっている限り、成功するものも失敗する。温暖化・エネルギー政策の改革に、前向きかつ全力で取り組む経験と知性のある「ポジティブなドリームチーム」を、たとえば新設される国家戦略局のなかに「気候変動・エネルギー戦略会議」のようなかたちで設置することが必要ではないか。」

我が国は2020年で「42%減」です:日経ビジネスオンライン

通りすがり さんのコメント...

自分の意見の補足として、環境エネルギー関連を日本が育てる方針に異論はありません。

問題は排出権取引であり、環境の問題が温暖化ガスという誤った前提にあるとされていることです。

オバマのグリーンニューディールを見て感じたことですが、彼は的確に問題の本質を捉えています。それは、環境問題とはすなわちエネルギー問題であり、石油エネルギーからの脱却にある、ということです。


省エネ技術、代替エネルギー開発にはむしろ日本はもっと取り組んでいくべきでしょう。

しかし、その目的が二酸化炭素削減などという戯言としていたら方向性を誤って自滅してしまいます。温暖化を基準に考えたら、原発はクリーンエネルギーであり、日本に可能性のあるメタンハイグレートなんかは温暖化を軸に考えれば、汚いエネルギーとなってしまいます。これでは本末転倒ですよ。


最後に、自分は鳩山の言葉に排出権取引を拒絶する言葉と温暖化に対する懐疑が無かったことで、日本が環境に取り組む姿勢が歪められたと感じています。自民からの脱却を目指すなら、京都議定書と同じ轍を踏んではならなかったのです。

故に、彼の目指した日本の行く先は評価するところはあるのですが、もっと大きなところで重大なミスをした、そう結論せざるを得ません。

alf さんのコメント...

通りすがりさんの意見は尤もですね

排出権取引を取り入れた事で全てが愚策と化した。

本人にその気はないかもしれないが、彼は他国に大金を流す、売国奴だ

eohikari1 さんのコメント...

http://blog.livedoor.jp/nnnhhhkkk/archives/65326714.html
日本経済をぼろぼろにする人々

Madeleine Sophie さんのコメント...

他国に金が流れる可能性のある排出権取引には反対者が多いようですね。

各国の削減努力を金額に換算するシステムが一番一般的なアプローチだと思います。お金以外にに世界で統一の基準を見つけ出すのは難しいですからね。

二酸化炭素を垂れ流す方がコストがかからないのは当然で、削減にはコストを伴うものです。本文で指摘した通り、全部、排出権を買うことにすると3兆3000億円になるそうですが、逆に言うと25%削減するためなら3兆3000億円の予算を使っても割にあうことになります。

世界で圧倒的な削減率を見せつけて環境立国日本を印象づける方法を考えるのは、研究者としては腕の見せ所だと思います。

匿名 さんのコメント...

うーん。日本的には別に世界に25%削減を公約しないほうが、実際に削減できた場合、排出権取引で売る側に回れるから鳩山の発言はちょっと勇み足だったと感じるなぁ。何で排出権取引を売る側に回って、賢く立ち回ろうとしなかったのかなぁ?

後、排出権取引を使って達成した二酸化炭素削減で世界が、日本を環境立国だ、環境技術が優れてる、なんて都合よく思ってくれるとは思えんし。

これって研究者にただ、環境技術で頑張って欲しいって言えばよかったのに、出来なきゃ金垂れ流すぞって脅迫してるようなもんだから反感持たれてるんじゃないの?しかも予算は無駄だからって停止させてるし。

でも、まぁ今の日本は鳩山に対する批判が出来る程、国民が冷静さを取り戻してなくて、ちょっとした熱狂状態にあるから、この件に関しては時間を置いた判断が必要だと思うね。

Madeleine Sophie さんのコメント...

高い目標を掲げないで、うまくいったら儲かるみたいなやり方で25%という途方も無い削減はできないと思いますよ。

それと自身はリーダーシップをとらずに他国に任せる常に2番手の戦略を「賢く立ち回る」と表現することも可能かもしれません。しかし、もし日本が何らかの分野でイニシアチブをとりたいと思うなら、環境がベストだと思います。軍縮、金融危機などに対処するには力不足な感は否めませんからね。

つまり、1) 日本はイニシアチブを取るのか取らないのか?2) 取るならどの分野にターゲットをおくのか?という問いに環境という答えが挙がってきているんだと思います。1)の問いにNoと答えるならば、自ずと話は変わってくると思います。

匿名 さんのコメント...

25%云々よりフェアでないと言いたいんではないかと思います。
EUは国単位での約束していませんし。あんなに地域格差のあるエリア全体の目標ではいくらでもやりようがあるます。

それにたとえ日本が先導したとしても、欧州はそれにはついてこないでしょう。自分達の都合いいようにルールを決めなおすと思います。
彼らは良くも悪くも自分達の国益に忠実ですから、表面上は地球環境がどうこうと言っても本心がそこにあるとはあまり思えません。
そういった面では欧州はあまり信用がありませんから、こういった非難が出るのは当然かと思います。

既に排出権ビジネスが発生していますし、CO2はビジネス=欧州の小遣い稼ぎと見られてしまうのは仕方ないのではと思います。

釣本直紀 さんのコメント...

大まかには2009年10月11日14:44の書き込みと同じ意見です。
全体的にこの記事は現実的ではなく楽観的過ぎますね。頑張れば何とかなるだろう、で済ませていて、削減可能性の科学的根拠や統計に基づいて書かれてはいない。


>と言うように、日本はこの問題を解けるかも知れない数少ない国のうちの一つです

鳩山首相はただ世界に良い格好をしたいが為にこんな発言をしたのであり、
別段日本の技術力やらを信頼している訳では無い様に思います。


>これから削減目標を満たそうとする努力を優遇する税制が出てくると思われます

これは出てくるといいな、という希望であって「良いことがあります」と断言出来る根拠には成りません。


>日本のイメージは将来、日本企業を後方支援するはずです

アメリカは京都議定書を締結しませんでしたが、それがアメリカ企業にとって何か不利に働いたでしょうか。
「中国は世界一二酸化炭素を排出する国だから私は中国製品を買わない」という人がどれだけいるでしょうか。
或る国の環境政策がその国の企業の後方支援になるとしても、その影響は極僅かだろうと思います。
詰まる所、良い物は売れるし悪い物は売れません。


>全てがダメダメに終わっても3兆3000億円です

二酸化炭素の排出削減という事案に3兆3000億円もの価値が有るとは思えません。
優先すべき事は他に有るでしょう。
また「湾岸戦争、住専問題、無駄な道路/建築」といった、より悪いものと比べてまだましだ、
という理屈は、本心ではこの発言が悪いものであると認めている事の証左に他なりません。


>ダメでも教訓が残るはずです

ダメでも、というよりこの目標はまず無理です。ダメな事は目に見えています。
京都議定書の削減目標すら達成できていない失態を
『二酸化炭素の排出削減は大変難しい』という教訓にしないばかりか、
更に目標基準を上げるという判断は正気ではありません。
仮に何らかの教訓が残るとしても、その教訓の代償が3兆3000億円ではあんまりにも高過ぎます。


>知恵を出し切り工夫を尽くした上で目標を達成できなければ

知恵を出し切り工夫を尽くすのは発言者である首相ではなく産業界の人間です。
言い出しっぺは汗一つ流さず、ややもすると年内に辞めるかも知れない。
無責任の上に無責任を重ねた発言であるという他有りません。


>その教訓を元に他の方向にも再チャレンジすれば良いことです

再チャレンジも何もそもそもこれは取り組む必要の無い無謀な挑戦です。
何故初めからまともな方針を考えず、わざわざこんなに失敗可能性の高い方針を選ぶ必要が有るのでしょうか。
成功する可能性は限りなく少なく、失敗すれば諸外国から口だけ国家と思われるだけの自縄自縛状態に日本は陥ってしまいました。
『無謀な挑戦はしない・言わない』という事も立派な政治判断です。

Madeleine Sophie さんのコメント...

釣本直紀さん、

確かにあれだけ勢いをつけて会議に乗り込んだのに、それだけで尻すぼみなったのは失望しました。Twitterでもつぶやいていますが以下のような感想です↓。

http://twitter.com/Sophie525/statuses/7421457468
「日本には一番警戒していた。あれだけ大きな目標値を掲げたわけだから、本会議でも何か切り札を出してくると読んで待っていたが、実際は何も出てこない。貴国の首相は相当な国内リスクを背負って大見得を切ったのはいいが、結局はカネを出しただけだ」 http://bit.ly/68S3Lq

釣本直紀さんは未来を現状の延長上にとらえる考え方みたいですが、言わない、動かないでは何も変わりませんよ。今回は日本にそのイニシアティブを期待するのは早すぎたようですが。

audio さんのコメント...

お二人のコメントを見合わせると…

ハイ、釣本直紀 さんの勝利。
そもそも、言わない・動かない なんて書かれてないし。

反論をする為に、自分の都合の良いような解釈をしてる時点で、見苦しい。

これで慶応出身みたいだからね。
日本では、学歴で判断しちゃう人が多いから、貴方に賛同する人もいるとは思うけど、そっちじゃ違うでしょ。

あなたは政治的な記事を書かないほうがいいのでは。
いや、書いたとしても、コメントに対して無反応を貫き通せば、自分の醜態を晒さずには済みますよ(笑)

釣本直紀 さんのコメント...

ちょっとしつこくもう一言だけ。
あなたが何故鳩山首相の発言に賛成したのかを考えたんですが、
恐らくは鳩山首相を支持している故ではなく、日本と日本人は斯く優れていて欲しい、という
日本への過度な期待からの賛成なんだろうと思い至りました。
この記事をよく読むと鳩山発言に賛成はしているものの、
「1990年比25%削減はこの様な理由から実現可能だ」という成功を予測しての肯定的賛成ではなく、
「失敗しても3兆3000億円の無駄で済む」
「失敗しても湾岸戦争、住専問題、無駄な道路/建築よりまし」「失敗しても教訓が残る」
「失敗しても再チャレンジすればいい」「悲観的にだんだん沈んでいくよりまし」
という、失敗を前提にした立場からの否定的賛成なんですよね。
あなたも本心では無理だと分かっている。
一方で「日本人は一致団結し易い」「日本は官僚が優秀」「日本人としてはやりがいのある目標」
と、日本への期待を顕にしている。
日本への期待から書かれた記事だとすれば
「3兆3000億円無駄にしても教訓が得られればいいじゃないか」という無茶な論調も腑に落ちます。

記事で鳩山発言を取り上げているからと単純に鳩山発言のみを対象とした私の先週の書き込みは、
鳩山発言を取り上げてはいるものの
実際にはあなたの日本への期待が支柱になっているこの記事に対しては
的外れだったかも知れません。

ついでに、鳩山発言での排出枠の費用は八兆円とする計算も有る様です。
日本経済をボロボロにする人々 : 鳩山首相の90年比温室効果ガス25%削減の問題を無視する環境大臣小沢鋭仁(さきひと) http://blog.livedoor.jp/nnnhhhkkk/archives/65345287.html
IEAの数字で計算すれば、費用は8兆円である。おや、まあ。

Yoshi さんのコメント...

私も現在ヨーロッパ(英国です、英国人は自分たちをヨーロッパ人とは呼びませんが)在住であり研究者を志望しているので「異国から見た日本で祖国を再発見、再評価」するというプロセス(Sophieさんも似た様な経路を辿ってきたと仮定して)の真っ只中であり、このブログに共感を抱く大きな一因になっています。

もちろん遠い土地から見る祖国ですので若干美化補正が入るのは否めませんが、科学技術の世界に居る人間にとっては未だに十分日本は評価に値する国だと思っています。したがって革新的な環境技術の開発を期待するのもおかしな事ではないと考えます。若手科学者への助成を削減した現政権に失望していないかと言えば嘘になりますけど。

もちろん私の専門は流体ですから環境技術は専門外ですし(自分の分野からの応用技術は可能性があるとは思いますが)「科学的、定量的な根拠を示せ!」と言われてもその期待に答えるには少なくとも数年間環境専門で研究したいところです、もちろんその時間は私にはありませんが。ただ個人のブログで自国の政策について大枠で意見を表明する事はどの個人にもある権利だと思います、ですからSophieさん自身が言う世にある意見の一つとして見てくださいというスタンスも間違っていないと思います。さもなければ誰もが「世論(というよりネット)が思う正解」以外に物が言えなくなってしまいますし。

私は2ch等で大勢をしめる意見以外の視点で意見が聞けただけでも新たに物事を考える機会が増えたと言う意味で、それは日本語ネットメディアにおいて有益だと思っています。
皆の意見が2chの焼き増しでは面白くありませんしね。

長文失礼しました。

Madeleine Sophie さんのコメント...

そうですね。

「無理」から入るのではなくて、「どうやったら出来るか」から入ると言うのが今の日本には必要な気がします。

「技術で勝って経営で負けた」という言い分の真実 日本半導体の栄枯盛衰(後篇) JBpress(日本ビジネスプレス)にもそんなような趣旨を見つけました。

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