2009年7月27日

もうそろそろ日本はもうダメだと言わなくてもよい


Paris, France
日本はもうダメだ論には何回か違和感を表明してきました→(日本はもうダメだ論と日本の優秀な人材このエントリーを含むはてなブックマーク日本をもっとダメな国だと思い危機感を煽りましょうこのエントリーを含むはてなブックマーク)。これらのエントリではいろいろな歴史の例を挙げて理論武装をしていますが、日本はもうダメだ論は読んだ瞬間から反射的に悲観的すぎると感じました。それは、ヨーロッパに住んでいる者としての肌感覚です。

自動車でも電化製品でもフランスでは日本製品は品質が良いという先入観があります。学校と研究所でお世話になっている3人の教授はみんなソニーのVAIOの最軽量モデルを使っています。この2年間の間に何回か買い替えていますが、いつもVAIOです。きっと気に入っているのでしょう。学生はもう少し安いPCを使っています。また、友人が自動車を買うと言う時に検討するのが、トヨタです。学生はお金がないので中古ですが、故障で余計に費用がかかるのは困ってしまうので、信頼性の高い日本車を選びたいと答えます。僕は旅が好きなのでフランスにいるうちにヨーロッパ各国をまわっているのですが、観光地に行った時に旅行者の持つデジカメとデジタルビデオカメラは少なめに見積もっても80パーセント以上は日本製です。

極東の島国である日本が遠くはなれたヨーロッパで信頼性を獲得して、日本製品をあふれさせています。EUは現在27カ国ありますが、どの国もこんな快挙を成し遂げている国はありません。これで、日本はもうダメだと言うのならば、ヨーロッパの27カ国はもう既に終わっていると言うことでしょう。ヨーロッパの国で多くの人がそう思っている国は無いです。控えめに見ても日本はうまくやっている方だと言えます。

日本人の能力と日本の努力の蓄積を過小評価している

日本がもうダメだと言う時はだいたい経済が取り上げられます。ヨーロッパの国々と比較するならば、日本経済は異常に絶好調と言えるくらいです。さらに言えば日本経済がもっともっと落ちぶれても日本は大丈夫です。150年前の開国以来、西洋の知恵を取り入れるようになってからの、たゆまぬ蓄積があります。水道網、電気、交通、ネットなどのインフラは世界最上位で、教育水準も高く、世界上位の科学技術を持つと言われています。僕の携わる高度交通システム(ITS)やロボットの研究では、技術調査というとアメリカ、EU、日本の技術動向を調べる習慣があります。いちおう今のところ、世界の3極のうちに入れてもらっているわけです。

フランス語をしゃべり途上国から来ている博士号を持つ研究者は、フランス国籍を取れる可能性があります。こういった研究者とフランス国籍を取るか取らないかの議論したことがあります。「フランス国籍を持っていた方が何かと便利だから取りたい。今はヨーロッパの空港の出入りで面倒が多い」といいます。続けて、「日本のパスポートはフランスのパスポートと同じ威力があるから、お前には関係ないな」と言われました。世の中は本当に不公平にできていると思います。日本も以前は今の位置にいたわけではなかったので、日本は長い努力の上に今の地位を得ていることも確かです。

インフラや教育水準、所得など平均的な国々と比べてとくに劣っているわけでもないのに、もうダメだと言うのは過去の努力を過小評価しています。

もしかして基準がアメリカなのか

On Off and Beyond: 海外で勉強して働こう」では、「日本はもう立ち直れない、ベストケースはフランス型」ときているので、フランスはもう終わった国の中でまだマシな国という位置づけなのかもしれません。日本がもうダメだと言う時は経済の話が取り上げられるので、日本より経済がすぐれている国と比べているのでしょう。フランスが終わったとするとヨーロッパは、全体的に論外ですかね。やはり比較対象は必然的に、著者の住むアメリカなのではないかと思えてきます。

しかし、アメリカと日本を比べるのはまさに論外です。フランスのユベール・ヴェドリーヌ元外相は、「今のアメリカの勢力は、大英帝国を遥かにしのぎ、ローマ帝国に比肩する(参照」と言っています。さらに同氏は1997年、以下のように言っています。

アメリカの帝国誘惑(The Imperial Temptation of America

アメリカは他の国が持ったことのないほどの資産をもっている:政治的影響力、ドル通貨の優位、通信ネットワークの制御、”ドリーム・ファクトリー”、新技術。ペンタゴンとボーイングとコカコーラとマイクロソフトとハリウッドとCNNとインターネットと英語とをすべて足し合わせたこの状況は殆ど前例のないものである。
The United States has assets not yet at the disposal of any other power: political influence, the supremacy of the dollar, control of the communications networks, 'dream factories,' new technology. Add these up-the Pentagon, Boeing, Coca-Cola, Microsoft, Hollywood, CNN, the Internet, the English language-the situation is virtually unprecedented.
今だったら、Googleとかも入れても良いかもしれません。とにかく、アメリカと比べるのは間違っています。日本がどんだけ努力しても、間違っても数世紀で追いつけるような差ではありません。まあ、目指す人もいないでしょうが。

同じ比べるならアメリカの一州と比べましょう。例えば、一番経済の活発なカリフォルニア州はイタリアの国内総生産に匹敵するそうです(アメリカの各州はGDPでいうとどの国に相当するか? - IDEA*IDEA)。カリフォルニア州(総面積が日本とほぼ同じ、人口が3分の1)の人口を3倍して、アメリカから切り離して太平洋の端っこに浮かべて、日本のように資源を無くして、英語をしゃべれない人が住んでいて、敗戦国からスタートすると仮定してみましょう。国語が英語でなければ、優秀な人材の流入はかなり少なくなります。産業で繁栄し世界の第4極目を創り出せたら奇跡だと思います。こう考えると日本はうまくやっている方だと思えてきませんか?

楽観論の2つの問題点

日本はうまくやっていると言うことの問題点はおそらく2つあります。一つは悲観論は問題を人々に認識させる効果があるのに対し、楽観論は現状で良いという雰囲気を作るので現状が改善されません。この辺りは、日本人はなぜ悲観論が好きかこのエントリーを含むはてなブックマークで書いてあるのですが、日本人は悲観論によって目標がクリアになって、現状を改善することができると考えているのではないかと思います。

もう一つの問題点は、楽観論を言う人が、ノーテンキで馬鹿に見えるという点です。悲観論は現状を憂うという知的な感じがするのに対し、楽観論はなぜか何も考えてないように聞こえてしまいます。必要以上に悲観論が増える理由にもなります。

日本はうまくやっていると言ってもいい

このエントリで、1.現状を改善する策を何も生まない、2.言う人が馬鹿に見えてしまうという2つの問題を抱える楽観論をあえて書いたのは、理由があります。問題を認識するには悲観的意見も必要ということを踏まえながらも、あまりに行き過ぎた悲観論は有害だと思うからです。例えば、もっとダメな国だと思い危機感を煽りましょうで挙げたエントリの中には、日本がうまくやっていくことを諦めたようなエントリが散見されます。実際はまだ諦めるには早いのに、問題に立ち向かうことを諦めるような悲観的ムードは有害です。それで、たまには楽観的に捉えてもいいかなと思った次第です。おそらく、実際の状況と言うのは、最悲観論と最楽観論の間にあるのでしょう。
===
追加:「パスポートの威力」について補足しました
人は平等であるはずの世界において現実は平等でない

追加2:「いや、でも働きすぎて日本人の幸福度は低い」という反論に対する考えを書いていこうと思います。
怠け者同盟の社会は人類の未来

27 comments:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。とおりすがりの経済ど素人です。

行きすぎた悲観論は有害と言うのは本当にその通りだと思います。
政策や会社の舵取りなんかはともかく、気分だけはむしろ楽観的に行きたいですよね。
その方が景気回復も早くなるってもんでしょう。

ただ、日本の車や電気製品が世界を席巻してても、果たしてそれがどれくらい安心材料となるのかが分かりません。
逆に日本企業の苦手分野を考えると医薬品、航空機、エネルギー関連、農産物…と言った感じでしょうか。
そういったものの流通総額が、車や電気製品に比べて(EU企業とだけ対決したとしても)余りにも巨大な気がしてしまいます。
車や電気製品だけでは、これから先、日本の屋台骨を支え切れないのではないかと…。
「気がする」だけで、ちゃんと調べたわけじゃないので申し訳ないのですが。

匿名 さんのコメント...

http://ray-fuyuki.air-nifty.com/blog/2009/07/post-207d.html

(個々の)日本人はダメなわけがありません。

集団としての日本人、
などはダメかもしれません。

まず、そこを区別するべきです(あなたの言説は)

sorarisu0088 さんのコメント...

 はじめまして。
まずあなたに心からのお礼を申し上げます。

 僕は愛国者です。祖国日本を愛しています。しかし僕は日本に住んでいます。ですからあなたの様に、外から祖国を眺めて客観的に評価できる立場の人が、祖国のすばらしさを国内の同胞に教えてくださることはとてもありがたいことなのです。

 日本人の悲観論好きというのは、あなたも別のエントリで書いておられるように一長一短があります。侘び寂びや、判官びいきに象徴される物憂げで悲しいものを好む日本人の情緒は時に美しい文化を育みました。

 他方、悲観的に過ぎて自殺するひとが毎年三万人もでています。幼い頃から「世の中そんなに甘くない」「勝って兜の緒を締めよ」と教えられ、自分を戒め、ストイックになることこそ美徳だと教えられる日本人の悪い点です。

 僕ははてなでブログをしていますが、目立つのは左翼の悲観論です。彼らは皮肉にも、自身がもっとも嫌うはずの「日本的なるもの」の悲観論にたって日本を貶めます。そしてそのことが美しく、賢いことだとさえ考えている節があります。

 もっと日本人を勇気付けてください。遠きフランスの地から、祖国日本よ頭を上げろ!と励ましてください。未来を悲観し、祖国を貶めることこそインテリの嗜みだと勘違いしている連中を啓蒙してやってください。

 このようなエントリを書いてくださり、本当に感謝します。ありがとうございました。

Madeleine Sophie さんのコメント...

みなさま、コメントありがとうございます。

>(個々の)日本人はダメなわけがありません。
> 集団としての日本人、
> などはダメかもしれません。

こりゃ、いまの日本には絶対作れないものだよなあ: [間歇日記]世界Aの始末書
http://ray-fuyuki.air-nifty.com/blog/2009/07/post-207d.html
興味深く読ませていただきました。

「アメリカ人は、互いに異質でバラバラのやつらが、まとまればまとまるほど賢く強くなってゆき、日本人は、個々人は優れている均質なやつらが、集まれば集まるほどアホになり弱くなってゆく。」と言うのは、中国の格言「日本人は一人なら豚なのだが十人集まれば龍となる。中国人は一人なら龍なのだが十人集まると豚になる。」とちょっと似ていますね。日本人は協調性が優れていないと言うのと、日本人は協調性が優れていると言うのと正反対ですが。

日本人の協調性については、「日本人の価値観:協調的な精神「和の心」」を書いているので、ご覧ください。

SAS43 さんのコメント...

初めて書き込みます。
ご指摘の点、同意できる点もありますが、以下のてことにつきフランスからみた日本社会をどう思われるかご意見ください。
確かにMade in Japanは凄い。それだけ時間とお金と個々の日本人の人生をつぎ込んで作られているから当たり前と言ったら当たり前です。日本社会を見ると「おまえらの人生は仕事だけか?家族との時間を大切にしているか?人生を楽しんでいるか?仕事以外に生き甲斐はあるか?」と問ふてみたくなります。個人は仕事以外の全てを犠牲にし、社会全体が徹底的に無駄を捨て合理化を競いあっています。豊かさとは何か?良い製品を作り出すこと?確かに安くて良いものを作れる日本という国はすばらしい。しかし、そのために私たち日本人は人間としての豊かさをあまりにも犠牲にしすぎています。日本という国が好きかと聞かれたらいったいどのくらいの人が好きと答えるでしょうか。豊かさを与えるもの、1つは時間的な余裕であり、経済的な余裕であり、そういったものが今の日本にはありません。社会全体が疲弊してしまっています。今の日本、物は作れても心がすさんでしまっています。これだけ全てをつぎ込んで作った製品であればもっと価格に反映させ高く売るべきだし、金銭的な豊かさを手に入れるべきでしょう。
こういった観点から、また悲観論になってしまいましたが日本人を危惧しています。フランス人は心の豊かさは如何でしょうか?

Madeleine Sophie さんのコメント...

SAS43さん、鋭い質問です。

競争の抑制による「豊かさ」の増大と言う視点は、フランスにいると特に良く感じます。詳しくは、「フランスの日々: 競争の抑制によるソシアリスムの実現」をご覧ください。

このブログではこの視点にもう少し分析を加えていこうと思っています。以下のようなタイトルを予定しています。今のところ2章の途中までか書けているので、もう少しお待ちください。

1. 怠け者同盟の社会はそこそこの成長で満足する
2. 怠け者同盟の社会が働き者の社会に対抗する手段
3. 怠け者同盟の社会と働き者の社会の間の競争の中のフランス
4. 怠け者同盟の社会と働き者の社会の間の競争の中の日本

AK さんのコメント...

「日本のパスポートはフランスのパスポートと同じ威力があるから、お前には関係ないな」


パスポートの威力ってなんですか?

匿名 さんのコメント...

本題と関係ない部分ですが、
> 水道網、電気、交通、ネットなどのインフラは世界最上位で
下水に関してはあまり高くないですよ。

Madeleine Sophie さんのコメント...

AKさん、
> パスポートの威力ってなんですか?
なんなんでしょう。Powerと言っていましたが。友人はパレスチナ人で空港検査のたびに個室に呼ばれてウゼ〜と言っていました。晴れてフランス国籍を取れたそうです。

> 下水に関してはあまり高くないですよ。
そうなんですか。。コメントありがとうございます。

えだ さんのコメント...

自分は、
一番の比較相手は、外国ではなく、
親の世代の生活かなと思います。

右肩上がりで、将来の不安どころか、希望に満ち溢れていた時代。
自分も子供の頃はそんな環境にいたのが、
いざ親元を離れて見ると、
自分の未来には、あんな生活はもうありえないのか、と。

お勧めはメロンアイス(無果汁) さんのコメント...

AK さん
パスポートとしての信頼性だと思いますよ。
日本は入国審査が厳しいと言われているから日本のパスポート自体が信頼性を帯びると。

Madeleine Sophieさん
> 下水に関してはあまり高くないですよ。
そうなんですか。。コメントありがとうございます。

更に言えば水道の民営化に関連して
フランス企業の水道メジャーが日本に参入するんじゃないかと言われています。

feeq さんのコメント...

Blogにコメントするのは今回が初めてです。実に興味深いお話をしていただき、ありがとうございました。とても勉強になりました。

匿名 さんのコメント...

そもそもこの論では「経済発展国=いい国」という価値観が前提にあるようですが、昨年の世論調査によると、「物の豊かさ」よりも「心の豊かさ」を求める人が国民の多数派となっています(約6割)。逆に言うと「金はあっても心が貧しい」日本国民の現状意識を示していると言えるでしょう。

何の迷いもなく経済(産業)にだけ絞り、総論のように論じているところからも著者のイメージするより良い日本は「経済発展国=物の豊かな国」であり、ほかの人もみんなもそう思っている、という著者の姿勢がうかがえますが、そこに多数派の国民感覚とのズレがあることは認識しておくべきです。
戦後日本と違い、価値観が多様化したのです。

国際的な地位を確固たるものにする、経済大国になる、という前に、今の国民一人ひとりの感じている「閉塞感」がなんとかならないものか、と思います。

どんなに好調な要素があったとしても自分自身が苦しいと感じていれば、悲観論に流されてしまうのは、無理のないことだと思います。悲観すべきというのではありませんが。

外から見た日本の評価を日本在住の方に紹介するのはさまざまな見方を知ることができるので良いと思います。

匿名 さんのコメント...

確かに世界的不況といわれる中、日本はまだましなほうではありますが、油断は禁物です。地道に積み重ねたものでも崩れる時は一瞬です。
それに、過去の戦争や会社経営でも希望的観測をもって臨んだ者で成功したことは稀です。

匿名 さんのコメント...

AKさん

日本国籍の証明書は先の方が書かれているように信用が高く、入国や帰化などさほかの国籍の人より、まざまな場面でスムーズにいくことがある、ということです。フランスならモロッコ人なら移民として居座られる可能性が高いが、日本はそうでもない、とか思われるのでしょう。

匿名 さんのコメント...

人生を楽しむことに命かけてるフランス人のいる国に住みながらそこまで右意見を書ける鈍感さがすごい。

匿名 さんのコメント...

自分の気に入らない意見に「右」などと。

貴殿の立っている位置は一体どこなのか、
それをよく見つめ直しましょう。

匿名 さんのコメント...

経済とはあまり関係が無いかも知れませんが、東京の電車に乗っていた思ったことを書きます。

お腹の大きな妊婦さんが電車に乗ってきました。空席は無いけど、立っているのを見ているだけで辛そう。

それを見たビジネスマン風のパリっとしたインド人が、すかさず席を譲りました。

結論。

1. 日本人は同情するけど行動しない。
2. インド人は同情するし行動する。
3. 中国人は同情しないし行動しない。

解説。

1. 日本人のサラリーマンや学生は、その妊婦さんをチラ見したけれども何もしませんでした。でも、彼等の表情は「少し気まずそう」。

2. インド人はチラ見してから直ぐ席を立ち、当然のように席を譲りました。彼は同情した。そしてすぐ行動に移した。

3. 中国人はチラ見しても何も感じない様子で平然と座り続けていました。

局所的なシーンをステレオタイプで語るのは不適切かも知れませんが、私はそのインド人を見て、「うわー、こんな気配りができる人とビジネスで絡んだら面白そうだなー」、中国人を見て、「うわー、こんな分かり易い(私利私欲ドリブンな)人とビジネスで絡んだら利益出そうだなー」、その他多数の日本人を見て「うわー、こんな消極的な人たちと絡んでも面白く無さそうだなー」と思いました。

グローバルなビジネスシーンでは、この国民性の違いは重要に感じます。

ちなみに私も妊婦さんをチラ見したけれど譲れなかった消極マンです。

ak_oxford さんのコメント...

なかなか興味深いエントリーでした。僕はよく悲観論ばかり書いていますが、根拠なく書くというよりもまずは現状認識をしたうえで今後どう改善するかという次の一歩に進めたいということで書いているので、思いはMSさんとシェアできていると思ってます(名前省略してすみません(笑))

ただ、一部の強い企業は今後も強くあり続けると思うんですけど、その他大勢はやっぱりしんどくなると思うんですよね。

いや、日本が国のサイズとして経済大国であり続けるかどうかというのはどうでもいいんです。そうではなくて、一人ひとりが安心して家族を持てるレベルの経済レベル(つまり一人当たりの実質所得)が維持されるか否か。これが減ってしまう社会というのは避けたいところですね。

日本に優秀な企業や人材や技術があるというのには同意です。それがあったらなぜ一人当たり所得(あるいは必ずしも所得である必要はないのかもしれませんが)は維持されるのかという点をもう少し踏み込んで聴いてみたいところではあります。

どこと比較して勝つ負けるではないですね。たとえささやかでも幸せな生活を維持できるのか、というところが気になるところです。(なんとか答えを見つけ出したい。。。)

参考に、こんなエントリ書いてます。意見というよりも、データを引っ張ってきたエントリーです。
http://soullovers.at.webry.info/200907/article_5.html
http://soullovers.at.webry.info/200907/article_13.html
http://soullovers.at.webry.info/200907/article_2.html

匿名 さんのコメント...

チラ裏

2流化する日本人

サブカルチャーの作る側の日本人が2流化していると思う。

昔と比べるとゲーム、アニメ、音楽すべてにおいてレベル落ちてると思う。
WEBなどは初めから

たぶんこれは作り手がクリエイターや技術者ではなくオタクだからだと思う。オタクはやっぱり程度が低い。くだらないし子供で
技術を高めようと努力もしない。思考力がない。本質がわからない。視野が狭い。かき集めた知識だけで話すと賢そうだが知識を並べているだけ本質はわからない。

これでは万人に受ける優れた作品を作ることができない。
オタクが見て育ったサブカルチャーの劣化コピーを作るのがやっとだろう。
家にこもってた連中に面白い体験は語れないし作れない。絵はうまくても楽しませる技術がない。

例えば週刊マガジンとかでヤンキー上がりの人が漫画書いているけど、あっちのほうが話が面白い。面白い体験をしてきてるなーとわかる。家にこもってきたやつが書いた漫画だと暗くてじめじめしたもの、つまらないものばかり 漫画はつまらないものを描くと売れず淘汰されるからまだ救える。

問題は制作会社で長くいるオタクが権力をもってしまった時の方が深刻だ。もともと視野が狭く思考力もあるほうではないオタク、自分の知らない優れた世界をもっている人が面接に受けにきても理解できず落としてしまうだろう。
無意識に自分に近い世界観、価値観をもった人間を採るようになり、会社事態が自制作用がなくなってしまう。

ゲームでは未だにスーパーファミコンでできるような内容のゲームが画面だけ綺麗になってPS3で出てきたりする。
シューティングゲームでは玉ばかりよけることにこだわったゲーム。彼らにはゼヒウスがいかにデザイン的に優れているかわかるまい
アニメでは昔に比べ良心や大事なことをきづかせてくれる良識のあるアニメが少なくなった。退屈な女子高生の日常を話にしたラキスたとかどこが面白いのか
結局そういうくだらないものを見るのは残飯を食べる豚のようなオタクしか見ないし、作り手も同じくだらないオタクだからその程度しか作れないんだろう
音楽ではなげやりな気持ちにさせるaikoや2chの愚痴を歌詞にしたヒップホッパーなど万人に売れるはずがない。買うのはメンへらとDQNだけ

今作られるサブカルチャーは明らかにバブルだ。実態よりマスコミやWEBのBBSが煽っているだけ。語り告がれるようなものはほとんどない。
海外で評価されているのは昔の1流クリエイターが作ったものものだけだ。

compaq_shishido さんのコメント...

いや~感動しました。ヨーロッパに住んでいる方がある程度、客観的に日本を評価する。すると、日本のレベルは比較的高いわけですね。

海外生活の経験が無いので、とても勉強になります。

また文章の書き方が大変論理的で、かつわかりやすい。実にすばらしい。ありがとうございます。

政治的には日本は欧米や中国、ロシア等の負けていると思います。しかし一般市民の感覚では、特に経済的視点では、日本は十分に高いレベルにいる、ということがわかりました。

Madeleine Sophie さんのコメント...

皆様、コメントありがとうございます。時間がなくてすべてに返信を書けなくてすみません。

> フランス企業の水道メジャーが日本に参入するんじゃないかと言われています。
初耳です。時間がある時に調べてみようかと思います。情報ありがとうございました。

> 著者のイメージするより良い日本は「経済発展国=物の豊かな国」であり、ほかの人もみんなもそう思っている
「いや、でも働きすぎて日本人の幸福度は低い」という反論に対する僕なりの回答をエントリにしようと思います。近日中に書き終える予定なので、ぜひコメントくださいね。

> 人生を楽しむことに命かけてるフランス人のいる国に住みながらそこまで右意見を書ける鈍感さがすごい。
「いや、でも働きすぎて日本人の幸福度は低い」という反論に対する僕なりの回答をエントリにしようと思います。近日中に書き終える予定なので、ぜひコメントくださいね。

> ak_oxford さん
ブログ読ませていただいています。論理的に構築された悲観論は問題の認識に役に立ちますよね。その点では楽観論よりも有用だと思います。どんどん問題提起をよろしくお願いします。

匿名 さんのコメント...

比べてる相手はフランスでもアメリカでもなくて、経済面での「昨日の日本と明日の日本」じゃないですかね?
少なくとも私の感覚ではそうです。

まあ、そもそも経済だけが物差しなの?ってのは置いておいて、昨日と明日の日本経済を比べれば、どうしたって今後の日本が人口オーナス期に入り、今後半世紀以上このハンデを背負っていくのがほぼ確定してしまっている点を考えざるをえません。
日本の産業競争力やプライマリーバランスについては、楽観・悲観、様々な見方があるでしょうが、この人口オーナスがある限り、こと経済成長に関しては大きなハンデです。特に55年から80年代までの人口ボーナスがあった時期を再現を夢見るなら絶望的な足かせでしょう。人口オーナスという根本的なハンデがあるため、経済力については、成長率低下に伴う国全体としての国際社会での相対的地位、1人当たりのPPP換算GDP、といったあたりが明日の日本は昨日の日本より低下していくと考えるのが順当だと思います。今後は低下具合をどのくらい食い止めるのかが勝負所であって、「良くなる」ことは非常に考えにくい(移民推奨政策といったギャンブル手が無いわけでは無いですが)というのが私の認識ですね。

実際の生活水準の低下はごく僅かであったとしても、「昨日より悪い明日」なのに「予想よりましにしたぞ!」という事を励みに頑張るのはやはり人情としてしんどいもんがあると思います。人間、自分がよく知らない海外の生活より、自分がよく知る昨日の自分の生活をもの差しにしがちなものだと思います。従って、現状自体の生活が絶対値ではそんなに悪くなくとも、過去との相対で絶望論が出てくるのも当然の感覚かと思うわけです。
特に(実態はともかく)「Japan as No1」とか夢と希望に溢れていた日本の黄金時代を見てしまっているわけですから、努力が手遅れな撤退戦で意気が上がらないのは、ある程度仕方ないんじゃないでしょうか。

まあ、だからといって絶望してもしょうがないので、バラ色の解決策が無いことを認識した上で(世の中「そもそも解決策が無い」なんて場合はしばしばあるもんです)「悪化を軽減するこんな方法もあるよ!」と前向きなあきらめ、のスタンスが建設的だと、個人的には思いますけどね

Madeleine Sophie さんのコメント...

> まあ、だからといって絶望してもしょうがないので、バラ色の解決策が無いことを認識した上で(世の中「そもそも解決策が無い」なんて場合はしばしばあるもんです)「悪化を軽減するこんな方法もあるよ!」と前向きなあきらめ、のスタンスが建設的だと、個人的には思いますけどね
冷静な意見ですね。僕もそれに近いかもしれません。現状が悲観的すぎるので、このブログではバランスのために楽観論を書いているだけです。

「経済より幸福」というのは決して負け惜しみの理屈ではありません。極論すると人類が目指すべき未来のように感じています。そのために日本がすべきことは何なのか、フランスの日々: 怠け者同盟の社会は人類の未来で全4エントリで分析していこうと思います。5エントリになるかもしれません。

匿名 さんのコメント...

ご丁寧なコメント返し、ありがとうございます。
私も個人的には「全世界同時幸福重視革命」でも起きてくれないかなあ、と心の底から願っていますので、今後のエントリーを楽しみにしております。

匿名 さんのコメント...

はじめて投稿させて頂きます。

確かにフランスはじめ諸外国での、
日本のクルマ、電化製品の評判は良いですね。
しかし、

>観光地に行った時に旅行者の持つデジカメとデジタルビデオカメラは少なめに見積もっても80パーセント以上は日本製です。

今やデジカメもビデオカメラもアジア諸国へ生産がシフトされています。
携帯電話なんかも。
もはや、日本ブランド=100%日本製とは言えません。
クルマに至っては、ヨーロッパでの現地生産は長い歴史がありますが、
最近では東欧、アジア生産の日本車がヨーロッパに入っています。
あるメーカーのある車種は、基本的には日本製なのですが、
予想外のヒットで急遽、東欧で生産されている同型車を販売しました。
もちろん価格は変わりません。
言い換えれば、既に日本でなければ作れないと言う事はなくなってきています。
ホワイトカラーは良いですが、
ブルーカラーはどんどん仕事なくなってますよ。
どこを採って「日本人」とするかはそれぞれだと思いますが、
やっぱり今の日本は危ないなと思います。
蛇足ですが、日本で販売されているBMWやメルセデスベンツの殆どは南アフリカで生産されています。

エディ さんのコメント...

頑張ってください日本。元気な外国人がどんどん入ってきてるし、日本の文化をどんどんパクッてます。ハーフちゃん達がそのうち同権を要求するはずです、世界史を見るならば。

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