2009年1月18日

2009年1月29日、全面ストライキ


Paris, France
フランスでは2009年1月29日に全面ストライキ(Grève Générale)が行われるそうです。このストライキのために新しくサイトが立ち上げられています→http://www.29janvier2009.fr/。理由は経済危機のさなかに損失を出した銀行に資金を注入するのではなく、日々の生活に困る者のために分配するべきという主張です。ストライキは日本では見られなくなって久しいですが、フランスでは毎年何かしらのストライキが行われています。つい先日もパリ・サンラザール駅の閉鎖というストライキが行われていました。これは、ある日の夜、従業員が乗客による暴力を受けたことから、労働環境の安全を求めるものでした。当初は1ヶ月間電車が止まるところでしたが、3日ほどで収まりました。

ストライキは、勤労者が権力や資本家に対する抵抗の手段として広く支持されていますが、その経済的損失は大きく、賛成反対の意見が分かれるところです。良くも悪くもストライキはフランスを象徴する事態で、フランス共和国のモットーである自由(Liberté)平等(Egalité)博愛(Fraternité)の3つを良く表しています。

まず、ストライキに対して思い出すことは、フランス語の先生に教わった一言です。ある日、生徒がストライキへの不満を口にしたときの反応として、「フランスは自由(Liberté)の国だから、人々にはストライキのする自由がある」とまるでストライキを誇るような感じだったのです。同じような話が本ブログでも書評した「[書評] 日本とフランス 二つの民主主義」にも次のように書かれています。
ある週末の夜、ブルターニュの場末酒場で、友人の機械工が、「お前の国にはストはあるか?」と私に尋ねてきた。彼のお国自慢は、フランスではストが多いということなのだ。この国では、オレたちの権利も保障されていると言いたいわけである。(p.123)
ストライキの主張はほぼ全てが勤労者が権力や資本家に対して平等(Egalité)を求めるものです。交通機関が麻痺するという状況で人々が助け合う姿が見えます。同書では、以下のように書かれています。
人々は、自分自身を含めた社会全体を守るために、赤の他人と連帯する。不便でも非効率的でも、お互いに助け合いながら我慢し合うのである。...(略)... 交通機関がストをすると、赤の他人同士でもしばしばお互いの自家用車に相乗りし、まさに連帯して助け合う。実際、ふだんは極めて勝手気ままに見える人々が、いざとなると不思議なほど協力し合うのだ。(p.124)
「連帯」とは言い換えると博愛(Fraternité)といえると思います。フランス共和国のモットーが勢ぞろいするストライキは、観察すると興味深いと思います。パリ郊外で自転車通勤という、実害の無い立場だから言えるのかもしれませんが。そういえば、前回の大規模ストライキのときは家の水道が1時間ほど止まりました。水道局もストライキをしているというデモンストレーションだったのでしょうか。同僚に話したところ、それは小さい子供がいる家庭とかには危険すぎるからストライキの影響ではないと思うと言われましたが、ペットボトルの備蓄がある家も多いので、可能性はあると思いました。

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