2008年8月31日

[まとめ] フランスを変えるための300の決定


Mont-Saint-Michel, France
2007年7月、サルコジ大統領はジャック・アタリにどのように経済を活性化すれば良いか調査を依頼しました。そのレポートが全国の書店で購入可能です(Amazon.fr: 300 DECISIONS POUR CHANGER LA FRANCE: Jacques Attali,Collectif: Livres)。しかし、驚いたことにこのレポートはインターネットで全文がダウンロード可能なのです(300 décisions pour changer la France)。以下がamazon.frの概要紹介の日本語訳です。

フランスを変えるための300の決定(3/3)


Versailles, France
「フランスを変えるための300の決定」の「第三部 成長のセービスにおける新しい行政」を翻訳してみました。316項目あった提案もこれで全て訳し終わりました。フランスの成長の解放のための委員会(Commission pour la libération de la Croissance française)によるとこのうち何個かの項目については、行政と議会で採用が決まって来たそうです。大まかにいうと、これらの提案は自由化の方向に向いています。

2008年8月29日

放射型外交のフランスと妥協型外交の日本


Paris, France
フランスの人口は日本の約半分で、経済規模も約半分です。にもかかわらず国際舞台における存在感は、圧倒的にフランスの方が上です。EU27ヶ国の音頭をとりながら、また国連の常任理事国の5ヶ国の一角を占めながら、世界に対する影響力を行使しています。やっぱり日本は外交が下手なんだなと嘆く人も多いのでは無いでしょうか。

しかし、「[書評] フランスの外交力—自主独立の伝統と戦略」という本の記述によると、日本とフランスでは外交の種類が違うそうです。日仏で外交によって目指しているものが違うので、一概に上手い下手と比べることが出来ないはずです。まず、国際外交は3つに分類できるそうです。
フランス新進気鋭の国際政治学者、シャリヨン(Frédéric Charillon)パリ政治学院教授によれば、世界の主要国の外交は、「放射型外交」、「保護型外交」、「妥協型外交」の3つの類型に分類することが出来る。 (P.49)

2008年8月27日

[まとめ] 将来の日本と中国との関係について考える


Shanghai, China
聖徳太子の時代からすでに日本の外交の重大事といえば中国でした。グローバル化の現代においても日本にとって中国との関係の重要さは突出しています。日中関係は、自爆テロが頻発し隣人同士がいがみ合う地域に比べれば悪くありませんが、さまざまな問題を含んでいます。

フランス人にとって外見的には、日本人、中国人、韓国人を見分けが付けられません。日本でも中国でもない場所フランスで、日本と中国の関係について考察していきます。

2008年8月26日

日本人は全てをコピーする、そして改良する(Le Japon)


Paris, France
仏語本「Le Japon 固定観念」の「日本人は全てをコピーする、そして改良する」という固定観念に関する章を読んでみました。

フランス人にはコピーというとオリジナルより劣化したものというイメージが強いそうです。それで、日本のコピーではその固定観念は通じないことを説明した後、木造建築、木造彫刻、漆器、金物、錦、陶器、文房具などの例を挙げて、以下の問いを投げかけています。

2008年8月25日

このブログを見てくれる人の性別・年齢推定


Paris, France
このブログの右サイドについている日本地図が提供しているサービス「なかのひと」が提供している性別・年齢推定機能を使ってみました。このサービスではアクセス元の統計情報から性別/年齢を推定しています。
「なかのひと」にアクセス元の性別・年齢推定機能
代表的なアクセス元組織・約400件の男女比や平均年齢をあらかじめ入力しておき、IPアドレスで取得したアクセス元情報に基づいて男女比や年齢を推定す る。例えば、A女子大学からのアクセスは98%が女性で18〜22歳、B銀行からのアクセスは70%が男性で平均45歳——など、学校や企業が公表してい る男女比や年齢データを活用。一般のISPからの接続には、ネットユーザーの男女比・年齢の平均値をあてはめている。

2008年8月24日

「20世紀少年」ルーブル美術館で会見、フランスでも大人気!

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)『モンスター』、『マスターキートン』、『YAWARA』で有名な浦沢直樹の漫画作品『20世紀少年(英名:20th Century Boys)』を映画化したものがフランスで公開されるそうです。このマンガは単行本は『20世紀少年』が全22巻、『21世紀少年』は上・下巻の2巻が発売されていて、すごく面白いのでぜひ読んでみてください。

前作『モンスター』でもそうでしたが、この作家が描く恐怖は、ホラーでもなく、残酷な描写でもないのですが、人間の奥に潜む恐怖みたいなものを描き出していると思います。『20世紀少年』は始まりの方で新興宗教のような団体に世界が支配されていく過程が詳しく描写されています。これを読んでどんな宗教も最初はこんな感じなのじゃないかなと想像しました。自分のことを神だというような世間の常識からかなり外れた人間の組織が、勢力を増していき、気づいたら世界の標準になっていきます。つぎに、その勢力に洗脳されない人間は社会から排除される段階に至ります。全てがキリスト教に染まった時代を持つフランスではどのように見られているのか非常に興味があります。

2008年8月23日

フランス留学の最終決断の背中を押したもの


Paris, France
フランス留学の利点をまとめたエントリ群の『フランス留学のススメ』を書こうと思いたち、4月にブログを設置してからもうすぐもうすぐ5ヶ月が経ってしまいます。しかしこのエントリだけはうまく書ける自信がなくて、後回しになってしまってました。海外留学につきものの不安を最終的に振り切った経緯を書きたいと思っていましたが、時が経つほどあの時の不安は忘れてしまう一方でなので、いいかげんに書いておこうと思います。(留学の決定からはすでにほぼ2年経ってしまいました...)

2008年8月22日

日本における二種類の中国批判


Shanghai, China
2008年現在、中国の台頭を問題視し、中国の社会体制を批判する日本人は多いです。共産党独裁政治、反日・愛国心教育、少数民族弾圧、言論・信教の自由の禁止、毒ギョーザ問題、海賊版コピー問題などなどです。これらの問題について、日本や海外のメディアではたくさんの批判が投げかけられています。日本では、将来にわたって悲観的な意見を持つ人が多いように感じます。

気が付いたこととして、中国の批判には二種類あると思います。

2008年8月20日

フランスと中国の関係が改善中...2008年8月


Paris, France
本ブログの「フランスにおける中国と中国人」で触れたように、フランスと中国の関係は今年の前半はかなり良くありませんでした。関係が突如悪くなったと感じたのは、やはりチベットの暴動があった3月です。同僚の中国人も交えて、昼食でも少し話題が出ていたことを覚えています。とはいえ、まさか同僚を責めてもしょうがないので、ちょっと触れるだけでした。

また、4月7日にオリンピック聖火ランナーがパリに到着した時は、中国人の同僚は仕事をお休みしてランナーを見に行ったにも関わらず、バスが走って行ったのしか見られなかったと言っていました。その後、中国人達によってパリや外国の都市や中国でデモがまき上がります。

2008年8月19日

日本はロボットとマンガの国である(Le Japon)


Paris, France
仏語本「Le Japon 固定観念」の「日本はロボットとマンガの国である」という固定観念に関する章を読んでみました。

まず、西洋と日本におけるロボットの概念の違いについて説明されます。まず、西洋では創造主が人間を作ったように、人間がロボットを作るということが受け入れがたいことであるそうです。それに引き換え、日本ではおおらかにロボットを制作すると説明されています。平然と(sans complexe)、遊び心で(ludique)、超然と(détaché)、恐れなしに(sans cette peur)と説明されます。

2008年8月18日

[書評] 国家の品格

国家の品格 (新潮新書)
Wikipediaによると、2年も前の2006年5月までに発行部数265万部を突破したミリオンセラーです。今さら本ブログですすめる必要も無いとは思いますが、オススメです。文字が大きくて2時間ほどで読めるにも関わらず、いろいろな興味深い意見が入っています。著者の意見はかなり極端で、とても頭から信頼してよいモノではありませんが、世間一般の常識を安易に信じることの思慮の足りなさを感じさせてくれます。例えば、論理の力を過信する現状を否定する章に出てくる例えで、小学校で英語を教える教育を否定する箇所を挙げます。

2008年8月14日

日中友好の重要性


TGV, Paris-Rennes, france
このテーマは前々から書きたかったのですが、あまりにも難しい問題なので踏ん切りがつきませんでした。途中経過でも良いので、一つエントリをまとめてみようと思います。まず、ダメだと思う関係から始めます。本ブログの「[書評] 大丈夫な日本」でも触れた福田和也氏の述べている関係です。問題の箇所は、以下の通りです。

フランスにおける中国と中国人


Paris, France
日本にとっては近くて遠い国、中国ですが中国についての良いニュースも悪いニュースも日本人の関心を放しません。フランスと中国の関係は、チベット問題が報道されるようになり、オリンピックの聖火がシャンゼリゼの行進で消されてから、あまり良くありません。その中国側の反応として、デモなどが行われたりしています→「パリで中国人によるオリンピック関連のデモ」(2008年4月19日(土))。

2008年8月12日

[書評] フランス生まれ―美食、発明からエレガンスまで

フランス生まれ―美食、発明からエレガンスまで  集英社新書
フランス人が何を生み出したかを見ることによて、フランス人とは何かを探る本。何か人を知ろうとする時、その人の生み出した物を見るのは非常に良いアイデアだと思います。著者はフランスが大好きでしょうがないらしく、それが伝わってきます。仕事につながる物がこの上も無く好きというのはうらやましい気がしますが、フランスの全てが美しくてエレガントで上流のものだと考えていそうに見えてしまいます。自分はこういう風に見られないように、反面教師にしたくなりました。

2008年8月11日

仏語本「Le Japon 固定観念」のまとめ

固定概念はしつこい。...(略)...しかしこのシリーズは、一般の人の描くイメージに徹底して抵抗するためのものではない。むしろ、固定概念をとっか かりとして利用し、このシリーズはそうであることを理解するために、独断的な論述の裏にかくれた真実の一部を明らかにするために書かれた。また、個々の主 題に対してニュアンスに富み、現状の知識に個性的な総括を提供するため、固定概念を近付けさせないためにかかれた。

2008年8月9日

[書評] 大東亜会議の真実

大東亜会議の真実 アジアの解放と独立を目指して PHP新書 (PHP新書)実は本書を読むのは2回目です。日本で一度読み本は手放したのですが、パリのブックオフで見つけ書評を書いてみたく思い再購入しました。本書は「[書評] 福沢諭吉の真実」と同様に、一般的にいわれる内容と別の角度から見る本です。あの戦争を多面的に見つめるには、「戦争犯罪人が日本をめちゃくちゃにし、アジアを侵略して迷惑をかけた」という以外の別の見方を考察する必要があります。

2008年8月8日

日本は高度な技術の楽園である (Le Japon)


Versailles, France
仏語本「Le Japon 固定観念」の「日本は高度な技術の楽園である」という固定観念に関する章を読んでみました。

まずはじめに、「1945年の敗戦以後、日本は経済的な奇跡を実現した(Le Japon)」との関連で説明されています。「日本の『高度な技術の楽園』という固定概念は『日本の奇跡』の中に位置づけられる。二つは同語反復である:日本は高度技術の財産を製造する、よって日本は強力で、高度技術によって日本は経済的奇跡を実現した。(P.29)」

2008年8月5日

[書評] 大丈夫な日本

大丈夫な日本 (文春新書)
この本はおすすめできません。感じ方は読者によって違うので、本ブログの書評は僕には面白くない本も面白かった部分だけ抜き出して記録しているのですが、この本は面白かった部分を抜き出すより、共感できなかったところを抜き出す方がよいです。というのも、この本をそのまま信じるのがかなりまずいからです。

2008年8月4日

[書評] 「エコノミック・アニマル」は褒め言葉だった

「エコノミック・アニマル」は褒め言葉だった―誤解と誤訳の近現代史 (新潮新書)
外国語を自国の言葉に翻訳する時にニュアンスが変わってしまうことがよくあります。この本は、歴史上有名な言葉で、翻訳の時にニュアンスが変わってしまった言葉を取り上げています。マッカーサーの「日本人は十二歳の少年」という発言や、「エコノミック・アニマル」「ウサギ小屋」というよく使われる言葉もそれに当たるそうで、興味深いです。

2008年8月3日

日仏の教育における学費の私費負担


Versailles, France
本ブログの「なぜフランスに留学するのか:フランスの教育」では、「フランスの学校はほとんどが公立学校で、学費が無料です。」と書いていたのですが、本ブログの「グランゼコールの組織形態と学費」において商業系(MBA)のグランゼコールでは、私立の割合も半分ぐらいあり、学費も7000〜8500ユーロほどかかることが分かりました。

グランゼコールの組織形態と学費


Paris, France
本ブログの「なぜフランスに留学するのか:フランスの教育」では、「フランスの学校はほとんどが公立学校で、学費が無料です。」と書いたのですが、それと対立する記述を見つけたので、その原因について言及したいと思います。

2008年8月2日

フランスのエリートとグランゼコール


Paris, France
民主主義の二つの概念である自由平等について、考察すると日本の政策は自由寄り、フランスは平等寄りということが言えます。この辺のことは本ブログでオススメの書籍「[書評] 日本とフランス 二つの民主主義」にも書かれています。

2008月7月のトップエントリ


Paris, France
ブログを初めて4ヶ月になり、7月は16エントリで約8200アクセスでした。エントリ数は引き続き減ってしまい、PVが初めて減に転じました。読まれるエントリの傾向は変わらず、フランス語の学習についてのものが多かったです。

いつものように上位10エントリーをまとめておきます。今後ともこのブログをよろしくお願いします。

  1. フランス語の勉強の仕方(まとめ)
  2. フランス語の単語の覚え方
  3. 技術系のグランゼコール
  4. フランス留学のススメ
  5. フランス語の勉強の仕方
  6. 世界にいい影響を与える国:ニッポン
  7. なぜフランスに留学するのか:フランスの教育
  8. 国民総かっこよさ(Gross National Cool)とは
  9. 日本人は全員似ている (Le Japon 固定観念)
  10. 島国根性は外国人から日本を守った(Le Japon 固定観念)
Google chartの使い方の練習もかねて、PVとエントリ数をグラフにしてみました。



下のコードを貼付ければ、上のグラフが表示されます。そして、ソースコード↓をそのまま表示するには、ソースコードをpreタグ・メーカーで変換し、ブログにコピーすればOKです。ソースコードは見やすいように改行してありますが、実際は改行なしです。
<img src="http://chart.apis.google.com/chart?chs=450x300&
chd=t:45,67,89,82|90,70,55,40&
chco=ff0000,0000ff&cht=lc&
chxt=x,x,y,r,y,r&
chxl=0:|Apr|May|Jun|Jul|1:|2008|2:|0|1000|2000|3000|4000|5000|6000|7000|8000|9000|10000|3:|0|10|20|30|40|4:||PV||5:||Entries|&
chxs=2,ff0000|3,0000dd,13&
chtt=ページビューとエントリ数">