2008年11月15日

異国でのイライラに耐える方法


Deauville, France
多様な文化に触れることは楽しいことで、また異文化が混在する環境で働く能力が必要になってくると考えられます→「複数の文化を許容することがリーダーの条件になる」。文化が違うところで生活すると、思い通りに行かないことがたくさん起こります。それをなんとかやり過ごすことが最も初歩的な異文化マネジメント能力と言えるかも知れません。多少のイライラはしようがない気がしますが、耐える方法をすこし紹介します。

まず、フランスでは物ごとがゆっくりすすんでいます。例えばフランスのレジの人はまったく急ぎません。他の従業員と世間話して手が止まっていたり、システムにエラーが発生して対応のために席を立ったりすることもあります(今日、これで10ユーロの清算をするために30分かかりました!)。日本のようにコンビニで15秒で清算が済むように考えているとイライラが貯まると思います。その他、日本人からすると予想外に時間がかかることとして、電車の遅れなどもあります。

僕はこの予想外に時間がかかるイライラを緩和するために、いつでも時間をつぶせるものを持つようにしています。僕が持っているのは、言語学習用のipodと本です。日本でもそうする人も多いと思いますが、フランスでは最寄りのコンビニで乾電池を買うような用事でも時間つぶしを携帯するようにしています(フランスにコンビニはないですが)。

次に、何もかもが予定通りにすすまないことがあります。例えば、今日やろうとしていたことが担当者がバカンスですすまないとか、滞在許可証の手続きを県庁や市役所で行うとき、予定通りにすすまないとか、とにかく予定通りにすすむ方が稀です。僕は予定通りすすむことをまったく期待しないようにしています。前者の場合は必要な作業が今日着手できるかどうか期待しません。後者では、県庁で手続きを進める予定ではなく、県庁に本を読みにいくんだと自分に言い聞かせながら行ったりします。こうすると予定通りすすんだときの喜びは、倍増します。

また、予想もしないようなことが起こることがたくさんあります。僕は100ユーロ強(2万円)する自転車を4回盗まれています。そのおかげで、今はこの自転車を守るためのU字施錠にさらに44ユーロかけています。それなのに、今度は最近サドルを盗られました。サドルとサドルを守るためのロックを購入して40ユーロかかります。代替の移動手段の料金と加えて小さくない額です。突然の理不尽な出費に怒りが込み上げますが、こんな時には自分がここにいる目的を再度確認します。つまり、自分の現時点の目標はフランスで学位を取ること、多様な文化を知ってそれらを尊重することです。失った額が多少大きくとも、これらの目標を不可能にしてしまうような大事件ではありません。自分がここにいる目的を再確認して、その目的を優先するために小さな損害は忘れ去ることにしています。

5 comments:

花園 祐 さんのコメント...

 逆に日本は外国の方から非常にせっかちな国だと言われているというのよく聞きます。私自身もほんの4、5分の遅れで日本人はイライラし合うから、日本人同士で必死で時間に間に合わせようとお互いに焦りあうというのは非常に不毛な気もするので、もう少し欧米を見習った方がいいかもしれませんね。

 ただ噂によると、香港人は日本人以上にせっかちで素早いそうです。

Madeleine Sophie さんのコメント...

たしかにフランス人の時間にいい加減なところは、自分もいい加減になれるので心地がいいですね。待ち合わせなんて30分ぐらい待ってもまったく気にしません。その間カフェでも入って適当にやってます。見習いたいですよね。

ちびた さんのコメント...

こんにちは

いつも楽しく読ませていただいています。

「県庁に本を読みにいくんだ・・・」これは
ちょっと目からウロコでした。

今度何かで病院(日本で待たされると言えば病院ですよね)に行かなければならない時は、このように考えます!

ありがとうございました。

Madeleine Sophie さんのコメント...

ちびたさん、たしかに病院にも応用できますね。病院に行くのは時間のむだだと考えるのではなくて、静かに本を読む時間と思えば、有意義に過ごせそうです。

匿名 さんのコメント...

どういった「前提」で社会が動いているかによるのかなと

フランスでは全てがルーズであるという前提で、フランス社会が動いている

日本では全てが時間通りであるという前提で、日本社会が動いている

そういう事だけの話なのでしょう

もちろん、どっちが先で後なのかという疑問もなくはないですが
つまり、前提が先なのか、結果が先なのかという疑問が

「批判の課題はいつでも、誤謬に満ち充ちたものが、なぜ広く通用しているか、という形で出て来る。」(戸坂潤)
という点において、日本もしくはフランスがいつかそれぞれの時間感覚を変える時がくるかもしれませんが


いずれにせよ
>自分がここにいる目的を再度確認
することは、いついかなる場所においても、問題に直面したときの有効な手立てになりますね

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