2008年10月4日

中国人が中国共産党へ対する3タイプの考え方


Shanghai, China
中国と中国人は多様で、とても一括りに出来るものではありませんが、僕がこれまでに接した中国人が中国共産党にいだいていた思いを3つのタイプに分けてみようと思います。「「レッテル貼り」に貼られたレッテル」にも書いた通り、レッテルを貼ることによる思考停止がもたらす利点を享受できたらと思います。サンプルはフランスに研究や技術を学びに来ている中国人で、20代の若者です。あまり過信せず、数ある中国情報の中の一つとして気楽に見てもらえると助かります。とは言っても、それほど複雑なものではありません。3つのタイプとは「1. 中国共産党バンザイ」、「2. 中国共産党は倒れるべき」、「3. 中国共産党を容認」です。

1. 中国共産党バンザイ
まず、中国共産党の党員でその給付金でフランスに来ている人達です。青空のもと30人ぐらいのグループが集まり、一人ずつ中国共産党の旗の前で宣誓をしている写真を見せてもらいました。写真を見せてもらった時は、普通に夕食会や、学校での写真に混じっていました。ちょっとビックリしましたが、彼にとっては特別な写真ではなかったみたいです。良い家の坊ちゃんが多いのかなという気がします。

2. 中国共産党は倒れるべき
面と向かって断言できる人は稀ですが、たまにいます。インターネット上の英語の中国共産党の情報を熱心に読み、せっせと翻訳したりしていました。中国からはwikipediaがアクセス禁止になっていますが、フランスでは普通にアクセスできます。中国版wikipediaはほとんどが、中国語を理解できる海外在住者によって書かれているんだと思います。中国では共産党はめちゃくちゃ強いので、共産党が倒れるのはまだまだ時間がかかると言っていたのはちょっと驚きでした。また、いつもは人の目を見て話す彼が、伏せ目がちに、「うちらの親の世代は勉強させてもらえず、田舎で土地を耕さされていたんだよ。バカだよね。」とも、言っていました。

3. 中国共産党を容認
当然かもしれませんが、これが一番多いです。中国の56民族を統一し、一つの国家を作っていくのにはある程度の強権はやむを得ないという考え方です。ソビエト連邦の崩壊とその後の苦難を例に挙げて、あの混乱に陥るぐらいなら、今の体制の方が良いとも言っていました。この考え方は多数の中国人が同意していました。羅針盤、火薬、紙を発明し常に文化の中心にいたはずの中国が受けた前世紀の苦難に比べれば、多少の不自由は止む終えないと言うのが、大部分の意見なのかもしれません。ここに挙げているのは、中国の56民族の92%を占める漢民族の意見で、その他の人は違うのかどうかは、今のところ知りません。自分が中国人だったらやっぱり3を支持するような気がします。母国の経済的発展を見て、今日たくさん学んでおけば、明日は成功できるかも知れないという希望を持っている中で、混乱を起こしたくないと思うと思います。

最後に感じるのは、フランスに来ている中国人には政治の話に熱くならず、今の中国の体制を相対的に見れる人が多い気がします。例えば、1. 共産党バンザイの人もその他の意見の人の共産党批判に対してもある程度受け入れているように見えました。

2 comments:

花園 祐 さんのコメント...

 私も知り合いの中国人をみていると、挙げておられる三種類のタイプに分かれており、しかもその差が非常に極端なことが多いです。留学中も知り合いの日本人から聞いた話だと、真面目な学生なんかは普通に楽しい話をしている最中に突然、「日本は昔中国にひどいことをしたよね」と言い出してきたと言っていました。

 ただ、この三タイプは出身地方によって結構分類できると思います。上海に代表される富裕な沿岸部なんかは共産党に対して忠誠心が低く、逆に開発が遅れている内陸部などは忠誠心が強い学生が多いです。国が広い分、中国人は地域性がはっきり分かれており、宮崎正弘氏の「出身地でわかる中国人」という新書でその辺が詳しく書かれていますよ。

Madeleine Sophie さんのコメント...

花園さん、歴史の話は僕も結構ありましたよ。といっても一ヶ月間ぐらい深く話し合えた中国人は一人だけですが。今はチームには中国人と韓国人がいるんですが、アジアの歴史と領土の話は一度も出ませんね。ヨーロッパの話は良くするんですが。僕は自分からは切り出さないし、おたがい白々しいぐらいかもしれません。ただ飲みにいったり、食べにいったり、仕事上の協力もかなり良いです。

出身地でわかる中国人は読んでみたいです。年末日本に帰ったら手に入れてみようと思います。

コメントを投稿