2008年9月15日

NOと言わない日本人とYESと言わないフランス人


Paris, France
「日本人てNOって言わないよね〜」と言われます。僕自身がそう思われているのか、テレビとかでそう紹介されてたかは知りませんが、なぜか何度か言われたことです。まあ、特に間違っている訳ではないかもしれませんが。面と向かってNOと言える日本人は少ないかもしれません。じゃ答えがNOの場合はどうやって伝えるかと言う話になりました。こういった時には、「簡単だよ。『YES......,でも...』と言うとNOの意味になるから。」と答えています。正確には、こう言うと否定的なニュアンスを伝えることが出来ると、説明するべきかもしれませんが。

フランス人はNOはNOで、YESはYESだから、簡単だと自慢していたのですが、実は少し意味のあいまいな『Pourqoi pas?(なぜNOと答えなければならないの?)』という表現があります。英語で言うと、『Why not?』の表現です。これは、YESとNOの中間に位置しています。たいていは、YESより肯定する度合いの低い、肯定的な意味で使われるのですが、その範囲はかなり広いと思われます。

例えば、顔を曇らせて、「Pourqui pas....」とつぶやくように言えば、「NOという理由は無いけど...」と否定的なニュアンスを伝えられます。また反対に、パーティーのお誘いなど予想外の提案などに、顔を輝かせて「Pourqui pas!」と言えば、想定していたよりもっと肯定的な良い「否定する理由があるワケない!」というようなニュアンスになります。下に表にしてみました。上に行くほど肯定度合いが強く、下に行くほど否定度合いが強くなっています。

フランス語肯定度合い
日本語
驚きの『Pourqui pas!?』
強い肯定
否定するワケないでしょ!
OUI
肯定
はい
標準の『Pourqui pas?』
やや肯定
なぜ否定する理由があるの?
------------------------
中立
------------------------------
否定的『Pourqui pas....』
やや否定
否定する理由は無いけど.....
NON
否定
いいえ

フランス人はフランス語は論理的な言語だと誇りますが、当然ニュアンスを伝えるところでは、表情や声質、身振りや視線と言った要素が意図を伝える割合が大きくなります。

もう一つフランス語の特徴的な表現として、良い(=Bien)と悪い(=Mal)を使う表現が挙げられます。これは、フランス語を母国並みにしゃべる留学生に教えて貰ったのですが、「良い」と言う場面で「悪くない(Pas mal)」というと途端にフランス語っぽい表現になるのです。たしかに、「これ良いね(C'est bien)」より「これは悪くない(C'est pas mal)」の方がフランス人っぽいのです。ひねくれ者と言うか、全面的に賛成するのを拒んでいるかのようです。もしくは少しは批判的精神をもたないと頭が悪いと思われると思っているのかもしれません。とにかく、NOと言わない日本人と『良い』と言わないフランス人は対極にいるかのようです。

6 comments:

匿名 さんのコメント...

はじめまして。

私の夫はよくpas malを使います。
magnifique superとは滅多に言いません。
先日不動産の物件を見に行った時も、凄く気に入っているのにpas malを使っていました。
もっと喜べば?って思ってしまいました。

私も次回からフランス人らしく?pas malでいきまーす。

Madeleine Sophie さんのコメント...

フランス人は普通に使いますが、pas malはちょっとネガティブなイメージがしますよね。ただ、不動産の物件の時は物件をほめすぎると、業者に足下見られるかも知れないので、「悪くない」と言った方が交渉上手かもしれませんね。

匿名 さんのコメント...

こんにちは。

pas malは、ポジティブなニュアンスのような気がします。
s'il vous plait みたいに表現の一つになっていて、あまり深い意味は無いような。

私は、Oui et non というのがとても好きです。

Madeleine Sophie さんのコメント...

「悪くない」と言う風に訳すと、ネガティブなイメージですが、フランス人が言うと普通の表現になりますよね。ひねくれている訳でも、皮肉で言ってる訳でもなさそうですし。bienと言う意味でpas malを使いすぎて、pas malが普通の表現になっちゃったのですかね。面白いですね。

匿名 さんのコメント...

日本人の控えめなNO表現ってフランス人には伝わりませんね(笑)。というか、ものをはっきり言わない日本人とものを言い過ぎるフランス人の意思疎通はお互いがお互いの文化や習慣を理解していないと非常に難しいと思います。私はロンドンに住むものですが、その昔、フランス人の気質をよく理解していない頃、お互いの誤解でフランス人と大喧嘩になったことがあります。日本人とフランス人が習慣や文化において対極に居ると気付かされる一件で今振り返っても教訓的で面白いです。しかも、彼らはものを言うと言ってもストレートに言ってくるわけではなく戯言(bullshit)が非常に多いですね。ひねくれた言動もれにこれに含まれます。でも、しょうもない話やジョークにもウィットをもって付き合ってくれるフランス人と話すのは非常に楽しいですよ。

Madeleine Sophie さんのコメント...

控えめなNOの表現は伝わりにくいですね。日本に来ていたフランス人は、日本人がYESと言った時に否定的な雰囲気を感じ取ると、『Yes, but?』と付け足していました。あの時は、なかなか雰囲気を感じ取っていると感じましたね。

イギリスだとブラックジョークとかも有名だそうですが、ウィットに富んでそうで興味深いです。こちらにも同僚にとっさに面白い反応を返してくる人がいて、理解できた時はすごく面白いです。皮肉とかも思わず笑ってしまうような表現だったりするんですよね。

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