2008年8月14日

フランスにおける中国と中国人


Paris, France
日本にとっては近くて遠い国、中国ですが中国についての良いニュースも悪いニュースも日本人の関心を放しません。フランスと中国の関係は、チベット問題が報道されるようになり、オリンピックの聖火がシャンゼリゼの行進で消されてから、あまり良くありません。その中国側の反応として、デモなどが行われたりしています→「パリで中国人によるオリンピック関連のデモ」(2008年4月19日(土))。

6月に中国人の友人と(フランス人を含む多国籍の友人と)街に飲みに行った時、街の若者が中国人に絡んできました。いわく、「中国がチベットで何してるか知ってる?」、「人権て分かる?」などです。友人は、「外交と政治は僕には直接関係ないから...。フランスの報道は見てるよ。人権?それ知ってるよ。重要だと思うよ。」などと答えていました。友人は仏企業で働きながら、博士課程の学生です。当然、重関心事である中国関連のニュースは、英語、フランス語、中国語で仕入れていますが、言いたいことはグッと押さえて、街の若者に同調する素振りを見せていたのです。おそらく同様の出来事を多数経て熟慮した結果の行動のように見えました。

リュミエール兄弟の街から:中国人と、世界の報道と」では、チベット関連の問題で中国人の友人と気まずくなってから、仲直りしたことが書かれています。中国人は上の出来事と同じように辛い目に会っているようです。
「中国の報道は限られていて、中国人は真実を知らない」と言う人がいます。確かにそうですが、そういうことではなく、外国にいる中国人はすでに報道によって傷ついているということを考えるべきです。
中国人は政府の情報操作によって真実を知らされていないという人がいますが、フランスに来ている中国人は上流層で、平均的なフランス人より多面的な情報を仕入れています。彼らは、英語、フランス語、中国語の情報を自由に利用できて平均的フランス人よりも中国関連の報道に興味を持っているからです。中国ではgoogle、wikipedia、youtubeなどその他多くのサイトへのアクセスが制限されているのは事実です(参照:Great Firewall of China)が、フランスにいる中国人はまったく制限されていません。街での出来事では、街の若者よりもはるかに詳しい情報に触れながら、感情的に反発しない姿がすこしカッコ良く見えました。

2 comments:

M: 木蓮 さんのコメント...

Sophieさん、こんにちは!
ご紹介下さってありがとうございます。
フランスではチベットに関するデモも派手に行われましたし、以前はフランス人でも心ないことを言う人がいました。今はオリンピックで良い方向に向かっているようですが。。。中国人の立場になって考えてみると視点が変わると思います。

日中関係については難しいテーマで、とてもデリケートなことなので簡単に発言できないのが本音です。せめて私の身の回りに起こったことを基にたんたんと書いています。

Sophieさんの記事、これからも楽しみにしています。

Madeleine Sophie さんのコメント...

m: 木蓮 さん、

こちらこそ、興味深い記事をありがとうございました。あの記事を読んで、初めてフランスで中国人の置かれている厳しい状況に思い至りました。

一方、確かにフランスー中国間の関係は改善していることを肌で感じます。両国とも融和に舵を切ったことは、トップの行動でも分かりますよね。結論が曖昧になりそうだったので、このエントリでは関係改善については触れませんでしたが、今後触れていきたいと思います。やはり日本としては中国関係は重関心事ですよね。

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