2008年8月24日

「20世紀少年」ルーブル美術館で会見、フランスでも大人気!

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)『モンスター』、『マスターキートン』、『YAWARA』で有名な浦沢直樹の漫画作品『20世紀少年(英名:20th Century Boys)』を映画化したものがフランスで公開されるそうです。このマンガは単行本は『20世紀少年』が全22巻、『21世紀少年』は上・下巻の2巻が発売されていて、すごく面白いのでぜひ読んでみてください。

前作『モンスター』でもそうでしたが、この作家が描く恐怖は、ホラーでもなく、残酷な描写でもないのですが、人間の奥に潜む恐怖みたいなものを描き出していると思います。『20世紀少年』は始まりの方で新興宗教のような団体に世界が支配されていく過程が詳しく描写されています。これを読んでどんな宗教も最初はこんな感じなのじゃないかなと想像しました。自分のことを神だというような世間の常識からかなり外れた人間の組織が、勢力を増していき、気づいたら世界の標準になっていきます。つぎに、その勢力に洗脳されない人間は社会から排除される段階に至ります。全てがキリスト教に染まった時代を持つフランスではどのように見られているのか非常に興味があります。

数日前、ルーブル美術館「モナリザの間」で会見が行われたそうです。
「20世紀少年」ルーブル美術館で会見、フランスでも大人気!

■俳優、唐沢寿明主演の映画「20世紀少年」第一章(30日公開、東宝配給)の記者会見が19日(日本時間20日)、ルーブル美術館「モナリザの間」で行われた。世界初の試みで出席した唐沢、常盤貴子はモナリザの微笑む絵画を背に「夢のような体験です」と興奮気味。夜にはワールドプレミアが当地の「パブリシスシネマ」で盛大に開催され、異国のフランスで拍手喝采を浴びた。
■会見は、ルーブル美術館が休館のこの日、特別に行われた。入館から厳重なチェックを受け、物々しい雰囲気のなか唐沢と常盤が登場した。2人は緊張した様子だったが、80人を超すフランスのマスコミから映画の出来を評価する感想が出るなど温かく迎えられホットひと息。
フランスのマンガニュースにこの日のイベントのことが載っていました。
20世紀少年、初演前(マンガ・ニュース)
Avant première 20th Century Boys- Manga news

昨日夜、パリのシャンセリーゼ通りのPublics映画前で、すでに連載の終わった有名な浦沢直樹のマンガを脚色した映画『20世紀少年』の世界初演前が行われた。とりわけ、堤幸宏監督の三部作(日本では三部作は非常にまれ)の第一部を二人の主演俳優、唐沢利明(ケンジ役)と常磐貴子(ユキジ役)の出席のもとに公開されたことは我々にとっては嬉しい限りであった。

この第一部は忠実にオリジナルのマンガに配慮し、同様に一貫した予算と利益を受け、それによって全ての俳優が日本で本当のスターである印象的なキャスティングを実現した。日本では2008年8月30日に公式に公開されることを付け加えておく。上映開始の前に配給会社カゼの社長Cédric Littardiが数分間、映画と俳優を紹介した。彼のスピーチは浦沢直樹とこのイベント来ることの出来なかった監督のビデオメッセージに従っていた。

上映の最後に二人の俳優が大きな喜びとユーモアを交えていくつかの質問に答えた。舞台を降りるとき出迎えた白い服(上映前に親切で提供された略字とロゴの入ったTシャツ)を着た群衆との触れ合いがあった。この映画は日本でもまだ上映されてない、テレビの部屋の出口で日本人女性が紹介されていて、編集社クロカワの社長のGregoire Helotの大衆の印象を収集するために活用されていた。フランスでの上映開始は1月上旬が予定されている。
以下のサイトでは6ページにも渡って詳しく説明されています。相当関心は高いように感じます。
20世紀少年(映画批評)
20th century boys - la critique cinéma
[p1] [p2] [p3] [p4] [p5] [p6]
早くもFilmsActuに批評が出ていて、20段階評価で15でした。内容はかなり良くないようです。
20世紀少年(映画批評、FilmsActu)
20th Century Boys / Critique Ciné - FilmsActu
浦沢直樹の有名なマンガの脚色による待望の20世紀少年で、堤幸宏監督が彼のキャリアの中(しかしながら多作な)で、巨大な規模のプロジェクトに取り組んだ。しかしながら最初の部分で、この映画は全体的に期待に応えてない - 非常に極端?- その通り、舞台演出は少し遠慮がちで、オリジナルの素材に過度に忠実なおかげで時間を取りすぎる - キャスティングは完全にはったりだ - そして非常に巧妙な表示法はあらすじの複雑さの観点を持つ。マンガの主題をまったく無視しない、その監督は期待される緊張を徐々に落ち着かせるに至った、そして我々は、オリジナルの作品を見た見ないに関わらず、猛然と続きを見たいと思う欲望を与える雄大な最後を見捨てる。
正直な感想をいうと、これは映画化が難しいマンガじゃないかなと思います。このマンガの良さはマンガの描写と密接に結びついてしまっているからです。マンガの映画化が失敗してフランスで次の漫画の映画化企画が出にくくならないことを願います。

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)
浦沢 直樹 (著)

あの頃、彼らは少年だった。そして今、人類は滅亡する。20世紀を生きてきた少年達は、いかに世界を救い戦ったのか…最後の冒険が、始まる。

5 comments:

Madeleine Sophie さんのコメント...

Avant première 20th Century Boys- Manga newsの以下の文の訳し方がかなり、疑問含みです。間違っているところを指摘できる方がいらっしゃったらぜひお願いします。「C'est ... que〜」の強調構文だと思うのですが、どうもうまく訳せません。

フランス語原文:
C'est en compagnie, entre autre, de deux des acteurs principaux (Toshiaki Karasawa/Kenji et Takako Tokiwa/Yukiji) que nous avons eu le plaisir de découvrir le premier film de cette trilogie (fait rarissime au Japon) réalisée par Yukihiko Tsutsumi.

日本語訳:
堤幸宏の監督により(日本では非常に稀な)三部作の第一部として見られることに、とりわけ主演二人の唐沢利明/ケンジと常磐貴子/ユキジとともに行われたことに、我々は喜びを持った。

M: 木蓮 さんのコメント...

こんばんは、これは訳しづらい文章ですね。
entre autreを先に訳してしまうといいのではないでしょうか。私も上手く訳せませんが、以下はどうでしょう。

「とりわけ、堤幸宏監督の三部作(日本では三部作は非常にまれ)の第一部を二人の主演俳優、唐沢利明(ケンジ役)と常磐貴子(ユキジ役)の出席のもとに公開されたことは我々にとっては嬉しい限りであった。」

Madeleine Sophie さんのコメント...

m: 木蓮 さん、素晴らしい訳です。そのまま修正させてもらいます。ありがとうございました!

M: 木蓮 さんのコメント...

Sophieさん、こんばんは。
素晴らしい訳だとは思いませんが、お役に立てて嬉しいです。
フランス語では理解できても日本語に訳しにくい文章ってたくさんありますよね。

この『21世紀少年』のマンガの方、面白そうですね。読んでみたいです。

Madeleine Sophie さんのコメント...

m: 木蓮 さん、この文章は本当に訳しにくいと思いました。他も怪しいところもあると思いますが、この文章は意味も合っているか疑わしかったんですよね...ありがとうございました。

この作家の作品はどれも面白いのでおすすめです。20世紀少年は少し荒唐無稽なところもあって評価が分かれるかも知れませんが。

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