2008年7月28日

日本とフランスの世界平和指標


Paris, France
毒ガスによる無差別殺人や、ナイフによる秋葉原の無差別殺人などが取り上げられ、日本の安全神話は完全に崩壊状態だと思われがちです。しかし、世界平和指標によると、日本は最も安全な国の上位5ヶ国に入っています。

「世界平和インデックス」、最下位はイラク、日本は5位:AFPBB News

一方フランスは36位でした。パリとパリ郊外で暮らしているのですが、たしかに日本に比べると危険を感じることもあります。自転車は1年間で2度の盗難に遭ってますし、バックのひったくりも目の前で見ました。日常的に盗難や危険に気をつける必要があることを感じます。とはいえ、頻繁に強盗でナイフを突きつけられたり、殴られたりすることは無いので安心してください。

日本がどれだけ安全なのか、フランスと比べてみることにします(参照)。結果は以下のとおり、いろいろな指標で日本の方が安全だと示されています。武器へのアクセスや、武器の提供の指標は日本の方が安全なのは当然で、デモ関係の指標もデモのほとんどない日本は安全です。フランス人はデモが無いことは良いことだとは思わないでしょうが。とりわけ、政府の機能、政治文化、市民の自由までフランスと比べると良い指標が並んでいるのは驚きです。

逆にフランスと比べて遅れているところは、近隣の国との関係(フランス=1、日本=3)、議会における女性(フランス=18.5、日本=9.4%)、現在の教育支出(フランス=5.8%、日本=3.7%)などで、どれも日本が取り組まなければならない課題ばかりです。

近隣諸国との関係についてはヨーロッパは、戦争の世紀を超えて、欧州の統一へ向けてすすんでいる分、日本よりかなり先へ行っています。対して、日本は反日運動が盛り上がる国々や、日本海と太平洋に向けてミサイルを撃ち込む国に囲まれています。かなり影の薄れた日朝平壌宣言ですが、まだ破棄されていないし、外務省のページにも堂々と載っているので、この通りに行くことが望ましいでしょう。国交正常化の際には経済協力が数兆円という話もあるようですが、北朝鮮が普通の国になってくれるなら、それぐらいの犠牲は止む終えないかも知れません。なにしろ、現状はミサイルが発射されるたびに日本は安全を脅かされ、株は暴落することになっているので。極東アジアはヨーロッパのように生活水準と規模が同じような国々が並んでいる訳ではないので、ヨーロッパのような統一は難しいですが、ヨーロッパの経験は大いに参考になるところです。

世界平和インデックス
総合平和指標
FR
JP
ランク
36
5
スコア
1.707
1.358
尺度情報
FR
JP
市民の不信感の水準
3
2
10万人に対して提供される保安官と警察の数
2
1
10万人に対して殺人の数
1
1
10万人に対して逮捕者の数
1.362
1.234
軽い犯罪の武器調達の容易さ
2
1
組織された暴動の水準(国内)
2
1
暴力的なデモの見込み
2
1
暴力的な犯罪の水準
1
1
政治的不安定
1
1
人権の尊重
2
1
10万人あたりの主要な武器の移動の量
1.027
1.091
潜在的なテロリストの活動
2
1
組織された暴動による死者の数
1
1
GDPにおける軍事支出の割合
1.764
1.295
10万人あたりの武装業務の数
1.322
1.15
2006-07年の国連軍展開(全軍における割合)
4.787
4.996
2006-07年の国連軍以外の展開(全軍における割合)
1.555
1.018
10万人あたりの重火器の総計
1.148
1.042
10万人あたりの主要武器の輸出の量
3.416
1
軍の能力/熟達度
4
5
人口における割合としての強制退去の数1
1
近隣の国との関係
1
3
国内外の暴動の数: 2000 - 2005
2
1
組織された暴動による死者の数(国外)
1
1
民主主義と透明性
FR
JP
政治的民主主義の指標
8.1
8.4
選挙のプロセス
9.6
9.2
政府の機能
7.5
8.6
政治参加
6.7
6.1
政治文化
7.5
8.8
市民の自由
9.1
9.4
汚職の認識(CPI指標:10=清潔、0=腐敗)
7.3
7.5
議会における女性(下院における割合)
18.5
9.4
報道の自由
9.8
11.8
国際的に開かれているか
FR
JP
GDPにおける輸出入の割合
55.2
30.9
GDPにおける外国直接投資の割合(フロー)
3.6%
-0.2%
国内人口と訪問者の割合
1.2%
0.1%
正味の移民(人口における割合)
0%
0%
人口統計
FR
JP
人口における15-34歳の男性の数
13%
12.7%
男女比:女性/男性
105.1
104.8
性差別
0.7
0.6
地方と国際の枠組み/状態
FR
JP
地方融合の程度
3
1
教育
FR
JP
現在の教育支出(GDPにおける割合)
5.8%
3.7%
小学校の登録率(正味)
99%
100%
中学校の登録率(正味)
86%
100%
より高度な学校の登録率(総計)
56%
54%
平均の登校期間
15.6
14.8
成人の識字率(15歳以上の人口の割合)
99%
99%
文化
FR
JP
名目GDP(USドル、PPP評価)
1960.9
4089.4
名目GDP(USドル)
2252.1
4376.5
資本によるGDP
36720
34335
ジニ係数
32.7
24.9
生活の期待
80.2
82.1
失業率
9.8%
4.1%
千の出産における幼児死亡
4
3
人口総計(百万人)
60.9
127.5
その他
FR
JP
10万人における準軍事的個人の数
327.1
9.6

2 comments:

ちびた さんのコメント...

こんにちは!

いつも興味深い情報ありがとうございます。
今回の世界平和インデックスも大変面白く見させていただきましたが、

>>デモ関係の指標もデモのほとんどない
>>日本は安全です。フランス人はデモが
>>無いことは良いことだとは思わないで
>>しょうが
確かにデモ行進って見なくなりましたね。
本当に必要がなくなったのらならば、それはそれで良いことなんですが・・・

Madeleine Sophie さんのコメント...

コメントありがとうございます。なんだかんだ言ってもやっぱり日本は、安全な国ですよね。

フランスのデモ行進は見物ですよ。市民の正当な権利で、権力の不正を正すという目的を持ってやっているように見えます。

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