2008年7月2日

[まとめ] フランス留学のススメ


Paris, France
僕自身、留学を全ての学生に勧める訳ではありません。研究の現場においても、教授と母国語で意思疎通が可能で、仲間と母国語で議論できる環境は、理想的です。日本人にとって日本で学ぶことは、一人前の研究者になるために最も優れた環境なのです。

ただ、最も優れた環境以外からは何も学ぶことは無いと言うことはありません。世界各国では様々に違った考え方や方法で物事が行われています。日本と海外の両方の考え方、方法を知っておけば、問題を解決する手段として選択の幅が広がります。

内容は個人的理由から、理工学系、博士課程の留学に偏ると思いますが、フランス留学の魅力について伝えていこうと思います。
  1. なぜ留学するのか
    海外で学ぶという選択肢は、違った文化で育った友人と議論し、違った考え方・価値観を学ぶということなのです。上に述べたように、グローバルな環境での協調は重要性を増していて、この傾向は当面変わらないでしょう。

  2. なぜフランスに留学するのか
    1. 拡大するEU
      ユーロの導入によって、ヨーロッパは単一市場としては、アメリカを抜いて世界で最も巨大な市場となりました。フランスは、単独では世界において優位な立場 を取れないことも手伝い、EUをにおいて指導的立場に立ち、EUを背景として世界で大国として振る舞う戦略を指向しています。

    2. 不足するEU人員
      フランス人およびヨーロッパ的な考え方を学んだ学生の知恵は、多様化 する世界において必要となる多様な能力を補うことに一役買うことになるでしょう。

    3. フランスの教育(学費、質)
      日本とフランスの教育で最も顕著な違いは、システム学費だといえます。この二つについて述べた後、フランス教育の質の高さについて書いていきます。

    4. 考え方の差異
      少し主観的にフランス留学の魅力を見ていこうと思います。つまり僕の考えるフランス留学の利点です。研究の進め方の差異と、議論における差異について紹介します。

    5. パリの生活(仕事、食、休日)
      僕個人の意見としてのフランス留学への考え方です。気楽に読んでいただければと思います。話題としては、仕事、食事、休日についてなどです。

  3. 留学するのにフランス語は必要か
    個人的には、例えば博士課程のように長期でフランスに滞在する学生は、フランス語を覚えるべきだと考えます。ただし、その国の言語を習得しない人を非難する気はありません。ただ言語を習得すると手に入れられる効果については知っておくと良いでしょう。

  4. 将来フランス語は使えるのか
    学生が海外に出る際には、英語の読み書き会話はきっちりとできるようになってから出てほしいと願います。しかし、世界は英語だけでは無いことを知っておくことは重要です。

  5. フランス留学の最終決断の背中を押したもの
    海外留学につきものの不安を最終的に振り切った経緯について書いています。

  6. 他人のポジティブな行動が自分のポジティブな行動を引き出す
    留学の不安を振り切った最後の決め手の一つは友人達の日本での生活を見て感じた「がんばれば何とかなる」でした。これがこのブログを始めたキッカケとなりました。

  7. 海外で学ぶ利点と日本で学ぶ利点
    なるべく早く海外に出た方が良いというアドバイスもあるみたいですが、海外と日本の両方の利点を考えてみることをおすすめします。
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6 comments:

mari さんのコメント...

はじめまして。
2ヵ月後にパリへ留学予定ですが
わからないことや不安なことが
一杯なので こちらの日記を見つけて
役に立つ話題が沢山なので嬉しく思っています。
これからも興味深く読ませて頂きます。

Madeleine Sophie さんのコメント...

はじめまして。
個人的に感じていることを書き綴っているので、参考になれば幸いです。もしお時間があるようなら、後2ヶ月フランス語はきちんと勉強するように勧めます。このエントリーの言語のところに書いた通りです。
ぜひ楽しい留学になるといいですね。

cruasan さんのコメント...

はじめまして、地中海ブログを運営しているcruasanと言います。現在はバルセロナの公共機関で主にEUの都市計画関連の仕事をしています。数年前にスペインに渡って来たのですが、その時、正にmadeleine sophieさんが書かれている事と同じ様な事(EU拡大を見込んだポテンシャリティとその中における日本人の有用性など)を見据え自分なりに考えて、ここまで来たつもりです。

先日このエントリを見つけて、自分と同じ様な事を考えがんばっておられる方が居る事を知り、喜びと共に大変新鮮な驚きでもありました。

フランスとスペイン、違う国ではありますが、お互いがんばりましょう。
これからも時々「フランスへの日々」を訪れて勉強させて頂きたいと思っています。

Madeleine Sophie さんのコメント...

crusanさん、はじめまして。ブログを読ませていただきました。とても興味深いです。これから読ませていただいて、勉強したいと思います。

このブログも日々考えていたことを誰かと共有したくて書き始めたものなので、共感していただけると非常にうれしいです。異国ではいろいろと学ぶことも多いと思いますので、お互いがんばりましょう!

mitta さんのコメント...

はじめまして。
留学を考えている学部4年のものです。
留学先はアメリカに限らなくていいのではないかと思う中で、このブログを見つけさせて頂きました。


是非、留学までのプロセスも教えて頂けると嬉しいです。
アメリカ大学院に留学する方は周りにも多いのですが、ヨーロッパへの例はあまり聞くことができないので。。
宜しくお願い致します。

Madeleine Sophie さんのコメント...

スタンダードなやり方は良く分からないのですが、僕は学部時代から今の研究室と関わりがあったので、その関係で来ました。基本的には、募集されているサイトをよく読んで履歴書(CV)と動機書(lettre de motivation)を送れば良いと思います。あとは、教授がOKを出せばその他のことは(多少面倒なことはありますが)問題なくすすむと思いますよ。僕もこの二つを提出してOKをもらいました。その後、面接などもありました。

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