2008年7月2日

英仏百年戦争のゲームを作る日本企業

ブレイドストーム 百年戦争(通常版)
[書評] 英仏百年戦争」を書いているときに、英仏百年戦争をモチーフとしたゲームで、コーエーの「ブレイドストーム 百年戦争」を見つけました。最近はゲームをする時間が無くなってしまったのですが、元ゲーム好きとしては結構面白そうなゲームだと思います。映像があったので下に貼付けておきます。

イギリスもフランスも国家として成立する前に、フランスの領地を争う二人の領主達が争った戦いを、後の人がイギリス対フランスの構図で作り上げたにすぎないことは、「[書評] 英仏百年戦争」でも書かれていました。この本の「要するに、なべて歴史はフィクションである。事実の断片を集めては、それぞれの意図と利害で、構成の人間が勝手に意味付けするからである。(P.21)」というのは、その通りだと思います。さらに、「[書評] 英仏百年戦争」では、イギリスにおいては多くの場合、なんと百年戦争がイギリス側の勝利で終わっているそうです。
それはロビン・ネラインズによる一九九〇年の労作、『百年戦争(The Hundred Years War)』の序文に目を通した時のことである。がちがちの歴史学者ならぬ、ジャーナリストの著者であるが、その指摘によれば、平均的なイギリス人の認識では英仏百年戦争はフランスではなく、イギリスの勝利で幕を下ろしているのだという。自国の歴史を美化したがるのは、万国共通の衝動である。...(略)...もちろん、歴史学の教授先生となると、やはり正しい歴史を認めているのだが、それもイギリスのおいては、なかなか一般論にならないらしい。(P.13)
イギリスにこうなってしまう原因として最大のものが「シェークスピア症候群」だそうです。
これがイギリスでは小難しい歴史書などより、はるかに読まれている実情も想像に難くない。ライネンズが「シェークスピア症候群」と名付けたものは、史劇を残した文豪が偉すぎて、これを誇りとする国民の歴史認識まで左右しているという、イギリス特有の症状のことなのだ。(P.14)
それぞれの利害が込められた歴史であるからこそ、それに触れるには注意が必要なはずです。その点、日本企業は中立なイメージである利点は大きいと思います。実際、日本人はヨーロッパに対するあこがれや珍しさも手伝って、ゲームを制作する人も、遊ぶ人も無邪気に楽しみ、どちらかの国に肩入れするということも無いでしょう(もしくは、そう見られることが多いでしょう)。ゲーム中では、傭兵としてどちらの国の仕事も請け負えるようになっているようです。なお、このゲームは欧米でも売られているようです(wikipediaamazon.com)。こんなことが出来るのも、どちらの国のヒーローにも無邪気に喝采できる欧米以外の会社の特典かも知れません。


ブレイドストーム 百年戦争(通常版)
コーエー (PLAYSTATION 3)

フランス全土を戦乱の渦に巻き込んだ“英仏百年戦争”の戦場を舞台に、プレイヤーが傭兵隊長となって部隊を率い、その部隊を直接操作して戦う新しいスタイルのアクションゲームです。それぞれのステージには数多くの拠点があり、それらの争奪により勝敗が決します。

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