2008年6月28日

Le Japon - idées reçues -

パリ日本文化会館でこの本を買ってきました。フランス語の勉強のために、フランス語の本を読むようにしています。フランス語が堪能な同僚のコロンビア人が一番役立った勉強方法は読書だと言っていたからです。母国語がスペイン語の彼にとっては、会話がそれほど問題にならないからかも知れませんが。

"idées reçues"とは固定概念という意味で、日本に対する固定概念がいろいろと取り上げれていて、それに対する解説があるような本です。目次を翻訳してみたのですが、たいていのフランス人の頭の中にある日本に対する固定概念がリストされているようで面白いです。どの項目も一度はフランス人に聞かれたことがあったり、そのようなイメージを持ってるんだなと感じたことがあります。これから読み進めるのが楽しみでなりません。

« 1945年の敗戦以後、日本は経済的な奇跡を実現した »、 « 日本はロボットとマンガの国である »、 « 日本人は仕事中毒でバカンスをとることは無い »。これらの固定概念はかなり存在すると思います。あまりにも、固定されていてそれ以外のイメージを掴めない人達もいるように思います。 また、« 女性は男性と夫に従属している »、« 日本社会はセックスと暴力に侵されている»、« ヤクザカミカゼの国である»、こういったイメージも何となくわかります。日本発のマンガやアニメ、アダルトビデオも人気だったりするのです。こういったコンテンツを見続けていると、それをもとに日本のイメージを作りがちになる人もいます。

この"idées reçues"とは結構な数が揃ったシリーズだったようです。例えば、「学校」、「ホームレス」、「観光」といった経済と社会の分野のシリーズがあったり、「中世」、「聖書」、「ルイ16世」などの歴史のシリーズ、「ガン」、「脳」といった健康に関するものもあります。この本の冒頭とサイトには、以下のようにあります。
固定概念はしつこい。...(略)...しかしこのシリーズは、一般の人の描くイメージに徹底して抵抗するためのものではない。むしろ、固定概念をとっかかりとして利用し、このシリーズはそうであることを理解するために、独断的な論述の裏にかくれた真実の一部を明らかにするために書かれた。また、個々の主題に対してニュアンスに富み、現状の知識に個性的な総括を提供するため、固定概念を近付けさせないためにかかれた。
この本を翻訳しながら紹介し、感想などを書いていこうと思います。まとめはこちら→仏語本「Le Japon 固定観念」のまとめ
Le Japon
de Philippe Pelletier (Auteur)

はじめに
日本とその鏡
日本...絶対的な島か相対的な島か?
« 日本人は全員そっくり »
« 島国根性は外国人から日本を守った »
« 1945年の敗戦以後、日本は経済的な奇跡を実現した »
« 日本は高度な技術の楽園である »
« 日本はロボットとマンガの国である »
« 日本人は全てをコピーする、そして改良する »
日本は住みにくい場所か?
« 日本はしょっちゅう自然災害を被っている »
« 日本は天然資源を欠いている »
« 日本は人員超過である »
« 日本は場所を欠いている »
« その伝統は自然との調和を賞賛するが、国は非常に汚染されている »
日本人は働き過ぎ、もしくは十分以上?
« 日本人は仕事中毒でバカンスをとることは無い »
« 日本人は生涯同じ会社に勤める »
« 女性は働かないで家にとどまる »
« 女性は男性と夫に従属している »
日本人は不気味?
« 日本の若者は絶望している »
« 感覚の帝国 »
« 日本社会はセックスと暴力に侵されている»
« ヤクザカミカゼの国である»
結論
割れた鏡
もっと知るために

翻訳や時代の風潮の結果、よく真と偽が混ざり、固定概念は皆の頭から無くならない。著者はとっかかりのために、これらを用いて、それらに客観的視点を与える。そして、知っていることや知っていると信じていることを深く掘り下げる。
Le Japon
de Philippe Pelletier (Auteur)

Le Japon… l’île absolue ou relative ?
— « Les Japonais sont tous pareils. »
— « L’insularité a protégé le Japon de l’étranger. »
— « Le Japon a réalisé un miracle économique après la défaite de 1945. »
— « Le Japon est le paradis de la haute technologie. »
— « Le Japon est le pays des robots et des manga. »
— « Les Japonais copient tout, et en mieux. »
Le milieu japonais serait-il inhospitalier ?
— « Le Japon est sans cesse frappé par des catastrophes naturelles. »
— « Le Japon manque de ressources naturelles. »
— « Le Japon est surpeuplé. »
— « Le Japon manque d’espace. »
— « La tradition prône l’harmonie avec la nature mais le pays est hyper pollué. »
Les Japonais travaillent trop, ou plus assez ?
— « Le Japonais est un drogué du travail et ne prend pas de vacances. »
— « Le Japonais travaille à vie dans la même entreprise. »
— « Le Japon est le royaume des arts martiaux. »
— « La femme ne travaille pas et reste à la maison. »
— « La femme est soumise aux hommes et à son mari. »
Les Japonais sont-ils inquiétants?
— « La jeunesse japonaise est désespérée. »
— « L’Empire des sens. »
— « La société japonaise est envahie par le sexe et la violence. »
— « C’est le pays des yakuza et des kamikaze. »

Issues de la tradition ou de l'air du temps, mêlant souvent vrai et faux, les idées reçues sont dans toutes les têtes. L'auteur les prend pour point de départ et apporte ici un éclairage distancié et approfondi sur ce que l'on sait ou croit savoir.