2008年6月18日

変わりゆくフランスの家族


Paris, France
このブログの「[書評] フランス家族事情」のエントリーで書いたとおり、フランスでは家族の定義が移り変わっています。僕自身は、家族という形態が新しい時代には不必要な、古い時代の幻想だったとまでは考えられないのですが、それを裏付けるような統計が発表されました。
少子化特集(2) 名を捨て実を取る
2007年のフランスの出生率が、アイルランドを超えて欧州1位となった。一方、結婚していない両親から生まれた子ども(非嫡出子)が半数を超えたことも分かった。フランス国立統計経済研究所(INSEE)が15日、発表した。

フランス家族事情(岩波新書)の「そう、すでに逆行は不可能なのである。社会は変わった、家族は神話であることをやめた。(P.203)」という言葉が鮮明に蘇ってきます。崩壊しつつある家族に取って代わって、新しい形態の家族がどんどん生まれています。下の例では、フランス人達も苦しみながらも、より良い形態を模索していることがわかります。
フランスでは、離婚したあとも子供のために新しい家族を連れてバカンスなどで合流したりする。複雑な感情を抱え、ときには苦々しい思いをしながら、別れた相手の新しい家族と一緒に過ごすのだ。一時的な複合家族が形成されるわけだ。また恒常的な営みとしても、伝統的な家族構成とは違う、変形的な家族形態がどんどん生まれている。
フランス人全員がこういうようにカッコ良く新しい形態を作り出す力があるとは思いませんが、感情で対立しながらも理性で合理的な判断を優先したりできるようです。少し驚きですが、それが本当に合理的ならば、いずれ日本でもこう言った形態が現れることは疑いないでしょう。以下はフランス人の気質を表していて面白いです。
もちろんフランスでも決して体裁の良いことではないのだろうが、見栄や世間体よりも、「こうなっちゃったんだからしょうがない」と開き直る。そうなってしまった以上、その局面において合理性を追求するしかないのだ。
フランスでは結構開き直りが重要です。ストライキだからしょうがない、ミーティングに間にあわなかったけど電車が遅れたからしょうがない、締め切りに遅れたけどバカンスだったからしょうがない、店が開いてないけど日曜日だからしょうがない、などなど。諦めた後に、その局面での合理的な行動をするというのは、確かにそうだと思います。

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