2008年6月6日

アフリカとフランスの関係


Paris, France
フランス人に最も人気の料理は何でしょうか?それは、間違いなくクスクスです。クスクスとは小麦粉が小さな玉になったようなものに、お肉と野菜スープをかけた主に北アフリカの食べ物です。左の写真がお肉と野菜スープを乗っける前の状態で、左側が完成図です。辛いチリペースをとお好みでかけて食べます。

研究所の昼食は食堂で、メインディッシュはいつも4〜5のメニューの中から選べるようになっているのですが、クスクスがメニューにある日は15人全員がクスクスを選びます。こんなことは、他のメニューでは絶対に起きません。また、2ヶ月に一辺ぐらい近くのクスクス料理屋さんにみんなで出かけて昼食をとることもあります。食堂で食べれば3〜5ユーロで済むのにわざわざ、ワイン付きで20ユーロぐらいするレストランに行くのですが、ほぼ全員参加します。まさに大人気料理といえるでしょう。この統計は、技術系研究者で、男女比が10対1ぐらいのグループで採られている点が、多少偏りがあるかも知れませんが。












話は、北アフリカ(マグリブ)の留学生に変わって、彼らは非常に美しいフランス語をしゃべります。チュニジアの公用語はアラブ語ですが、チュニジア人の友人は家庭でもフランス語をしゃべっていたと言ってました。調べたところ、チュニスの言語習慣には、以下のように説明されていました。
チュニジア人にしてみれば、少なくとも良い仕事に就くためには、フランス語を話すことが不可欠ということになる。したがって、五歳で小学校に入学してから二、三年も経つうちには、アラビア語に加えてフランス語を習い始めるのが普通のようだ。また学校だけでなく家庭でも、早くから子どもにフランス語を教えようとする親が多い。そして上流になるほどその傾向は強く、家庭内で家族どうしがフランス語で会話することも珍しくない。
物腰や話し方からも、彼女は間違いなく上流家庭の子弟だと分かります。家庭でもフランス語を話すと説明してくれた彼女の顔は曇りがちで、声も小さかったのを忘れません。学校もフランス語だったため、簡単な数学の用語(三角形の内角とか)もアラブ語では分からないと言っていました。そして、これはフランスに来てからマグリブの留学生に3度ほど聞かれたのですが、「日本では何語で勉強する?」と聞かれます。日本での状況を説明した時の反応からは、決まって少しの驚きと羨望と、自国の状況を残念に思う気持ちが読み取れます。そんな彼らも、フランス人のまで恨み節を感じさせるようなことはありません。上の問いは、常にフランス人が近くにいないときに発せられたのでした。何世代も前の歴史について、目の前のフランス人に恨み節をいうのも筋が違うのを良く分かっている、上品で控えめな留学生が多いです。

このエントリーはアフリカとフランスの関係について体験したことを書いてきました。下のページでも述べられていました。
アフリカ=フランス - フランス語系人のBO-YA-KI
アフリカとフランスの関わりというのは歴史が長く、深く、複雑で濃厚なものです。両者は旧植民地と旧宗主国であるだけで人間的関係もそれだけのもの、と考えるべきではないと思います。
このブログの「TICADで横浜宣言」では、締めくくりとしてアフリカとの国際関係で働きたい若者はフランス語をやるべきと書いたのですが、それを補う情報を見つけたので追加しておきます。
アフリカフェアー - フランス語系人のBO-YA-KI
でも、わたしが特にそういうところに行くからかもしれませんが、このTICADの会場では周りでフランス語ばっかり聞こえてた気がします。もちろんしゃべっているのはアフリカからの参加者たちです。
さらに、NHKのニュースでTICADでのアフリカ代表のスピーチを聞いたのですが、やはりフランス語でした。

2 comments:

ちびた さんのコメント...

こんにちは!

いつもフランスについて楽しく読ませていただいております。

フランス人ってすべての面で日本人と対局人達だって、自分で勝手に思っているのですが、やっぱりそうだよねと思うことだけではなく、へぇ?ちょっと違っていたと思わせることもあって、いろいろ本当に楽しく読ませてもらっています。

Madeleine Sophie さんのコメント...

こんにちは。フランス人は日本人に似ているところも多いと思います。フランスは個人主義とか日本人は団体行動とか言われてますが、意外と空気を読んだりするフランス人もいたりしますしね。文化的には、お互い一目置いているといった感じでしょうね。これからも感じていることを書いていきますので、よろしくお願いしますね。

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