2008年5月13日

フランス人である幸せ (Le Figaro 1998)

1998年7月13日。この日は、フランス革命記念日の前日で、フランスがサッカーワールドカップで優勝した翌日です。偶然、1998年7月13日のFigaro紙を手に入れたので、紹介したいと思います。どれほどフランスが興奮状態にあったのか10年経った今も鮮明に伝えています。興奮状態と言うのは普段現れない国民性が表れて来る時期で、フランス人においてもそうでしょう。

トップ面はもちろんワールドカップの優勝です。写真は、左のように27分にジダンがプティとカランブーに祝福されているところです。見出しには、「歴史的勝利の陶酔/ワールドカップはレ・ブルの輝かしい名誉のうちに終了(3-0)/ジダンのゴールとプティの1ゴールのおかげでフランスはブラジルを下して世界一を獲得」となっています。レ・ブルというのはフランス語で「青」達という意味で、サッカー代表メンバー達を指します。

次にワールドカップ関連の記事が表れるのは10ページのスポーツ面です。
新たな世界の長 / ブラジルに勝利(3-0)、 初の受賞の三色旗、スポーツの殿堂の最も偉大なチャンピオン達に合流 / 短く言うと、 «チャンピオン»
押さえがたい魅力、ブル / フランスはプティが3点目を得る前にジダンの2ゴールによって前半を支配・実現 / デサイーにレッドカード
ジダン、頭と足で / メンバーの指導者は自身と、また2ゴールを挙げた芸術家のプレーと折り合って世界一に。ファンファーレのフィナーレ。
感動が最高潮に高まっているのが分かります。次のページの11ページもまだまだ続きます。22人のメンバーの写真が並べられて説明がなされています。
歴史の中の22人のメンバー / 彼らはフランスサッカー史の最も美しい1ページを刻んだ / フランスが競技でこのような水準に達し得たのは11人の正メンバーだけでなく密接なチームのおかげ。詳細を読み返す
続く12ページもワールドカップニュースです。このページにエントリーのタイトルにもなっている最高に浮かれた文言も入っています。ワールドカップの熱狂が様々な民族が共存するフランスをまとめたことも言及されています。
お祭り騒ぎの勝利 / サッカー以外を全て忘れたこの月の考察 / おそらくドンチャン騒ぎが過去を忘れさせるだろう、将来を再び話すべき?
シャンゼリゼ通りの写真 / サッカーはしかし政治よりももっと重要である。それは、ぼろぼろの社会契約の(おそらく唯一の)構成要素となり、ワールドカップは聖杯へと変化した
フランス人である幸せ / フランスが存在することを望む、国民は自己表現をすることを望む、リヒドーは爆発することを望む:まったく実際、ENAの隠語で言葉で表せない。しかし明らかだ。
広告を挟んだ14ページは、ワールドカップまでの4年間の軌跡がまとめられています。
三色旗の素晴らしい冒険譚/エメ・ジャケのフランスチームは世界一を勝ち取るためのゴールデンロードを実現した。53戦34勝3敗16分け。栄光の道の主要な武勲。
次いでその他のニュースが続いた後、21ページにパリの暮らしのページ。
歓喜と愉快な熱狂の夜 / フランスは歓喜してワールドカップにおける三色旗の勝利を祝った / 代表メンバーの手柄は首都の至る所で朝まで祝福された
フランスは日常から離脱 / 北に南に、涼しさ熱さ、祝宴は壮大
最終面の28ページ。
幸福な代表選考委員 / 三色旗の監督は批判を黙らせた。かれはその役職を栄光に満ちて退く
スタジアムの神、イヴ・サン=ローラン / フランスとブラジルの決勝戦の前、偉大なモードデザイナーの40年を表す300のマネキンがフランススタジアムの芝生の上に現れた
どうでしたか?日本の新聞に比べると、仰々しいというか、大げさというか。国家と国民の枠組みがまったく違うと感じます。フランスではこういった国威発揚のイベントには最大限の賛辞を惜しまない傾向があります。民族、宗教、考え方が違っても同じ言語を話し、同じ体験をした人間を国民と認めるという思想が背後で働いているようです。革命記念日の軍隊の行進、町中に大量にはためく三色旗、どれも同じ考え方から来ているといえます(言語とフランス国民の解説はコチラ→「フランスにおける言語の重要性」)。オリジナルのフランス語を掲載します。
トップニュース(一面)
L’ivresse d’une victoire historique / La Coupe du monde s’est terminée hier soir en apothéose pour les Blues (3-0) / Grâce à 2 buts de Zidane et 1 de Petit, la France remporte son premier Mondial en dominant le Brésil, tenant du titre

スポーツ面 10ページ
Les nouveaux maîtres du monde / Victorieux des Brésiliens (3-0), Tricolores, couronnés pour la première fois, rejoignent au panthéon du sport les plus grands champions. / « Campions » tout court
Des Bleus irrésistibles / Les Français ont dominé en première période et concrétisé grâce à un doublé de Zidane avant que Petit ne marque le troisième but. / Carton rouge pour Desailly
Zidane, la tête et les jambes / Le meneur de jeu des Blues s’est réconcilié avec lui-même et avec son jeu d’artiste en inscrivant deux buts, premiers dans le Mondial. Une finale en fanfare.

全メンバーの説明 11ページ
22 Blues dans l’histoire / Ils ont écrit la plus bell page du football français / C’est grâce à groupe soudé, et pas seulement onze titulaire, que la France a pu atteindre un tel niveau de compétition. Revue de détail.

12ページ
Triomphe de la fête / Quelques réflexions sur ce mois où le monde a tout oublié sauf football / Peut-être, un jour, les flonflons se perdant dans le passé, faudra-t-il reparler de l’avenir ?
シャンゼリゼ通りの写真 / Le football est désormais plus important que la politique. Il est devenu un élément constitutif –et le seul peut-être- d’un pacte social en charpie et la Coupe du monde s’est transformée en saint Graal.
Le bonheur d’être français / Le France veut exister, son peuple veut s’exprimer, sa libido veut exploser : voilà le fait, intraduisible en patois énarchique. Mais patent.

14ページ
Le merveilleuse odyssée des Tricolores / L’équipe de France d’Aimé Jacquet a réalisé un parcours en or pour gagner son Mondial. Trois défaites, seize nuls, trente-quatre victoires en cinquante-trois rencontres. Principaux faits d’armes d’un chemin de gloire.

パリの暮らし 21ページ
Nuit d’allégresse et de folies joyeuses / Fa France, en liesse a fêté la victoire des Tricolores en Coupe du monde. / La performance des Blues a été célébrée dans la capitale comme partout ailleurs jusqu’au petit matin.
La France disjoncte / Du nord au sud, dans la fraîcheur ou chaleur, la fête a été intense.

最終面 28ページ
Un sélectionneur heureux / L’entraîneur tricolore a fait taire les critiques. Il quitte son poste en pleine gloire.
Yves Saint Laurent dieu du stade / Avent la finale France-Brésil, 300 mannequins ont présenté sur la pelouse du Stade de France 40 ans de mode du grand couturier.

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