2008年5月15日

アメリカ大統領選挙と日本の未来


Rennes, France
今年、2008年11月に新しいアメリカの大統領が決まります。日本に最も影響を与えている国のリーダーが決定する訳なので、誰がアメリカの大統領になるかによって日本の進む道が大きく変わります。当選すれば確実に4年間の任期があり、多くの大統領が2期8年間のリーダーを務めるということもあり、日本の首相よりも日本に影響を与えるといっても過言ではないかも知れません。このエントリーではアメリカ大統領選挙が日本に与える影響を考察します。

まず、アメリカの政党には、現大統領のジョージ・ブッシュが所属する共和党と、8年前に大統領を務めていたビル・クリントンが所属する民主党があります。2008年の大統領選挙では共和党がジョージ・マケイン候補を擁立し、民主党ではバラック・オバマとヒラリー・クリントンが候補を争っています。民主党のオバマ氏とヒラリー女史は激しく指名を争っていますが、共和党のジョージ・マケインに比べると政策に大きな違いはありません。それほど、共和党と民主党の政策の違いは大きいのです。

共和党保守民主党革新といわれています。また、経済的には共和党がアメリカの伝統的な自由主義的、民主党がそれを革新する平等主義的といえます。民主党がリベラル(自由主義)といわれているのは、経済的にではなく宗教的にリベラルという意味なのです。よって、共和党は聖書で禁じられている同性愛や中絶に否定的、民主党はそれらを擁護する傾向があります。国際関係では、共和党日本重視で、民主党中国重視と説明されることがあります。こう聞くと、日本人は引き続き共和党が勝ってほしいと願います。

しかし、共和党=日本重視、民主党=中国重視という図式は、額面通りに受け取るのとは少しニュアンスが違います。共和党の日本重視は、アメリカの安全保障や、経済的繁栄を求めるために日本との提携を重視するということです。戦後60年続いたこの体制を維持しつつ、これまで以上の国家の繁栄を願うという、まさに保守というべき政策です。対して、民主党は単に中国を重視し、批判をしたりしないという訳ではありません。日米同盟やその他の同盟を中核とした国家戦略を見直し、米国以外の国を平等に扱うということなのです(民主党は既存の枠組みを革新する党なのです)。そうすると、相対的には日本の存在が軽視され、中国の存在が重視されるということなのです。

さて、このことを理解すると共和党が勝つことばかりが日本に良いことなのか疑問が生じます。戦後60年、世界の超大国との同盟という恵まれた立場で戦後復興と経済成長を成し遂げました。しかしこの状態が未来永劫続くとは考えられません。過去、大国と言うのはスペイン、イギリス、アメリカと移り変わってきましたし、昨今のアジアの台頭なども考慮しても、日本はいつかはアメリカの手の中を離れなければなりません。日本が本当にそれを望むのならば、共和党が勝つことは都合が悪いはずです。アメリカとの連携には日本にも多くの利益があり、アメリカの手を離れるのは個人的にはまだ早いと考えますが、常に心においておく必要のある選択です。

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