2008年4月2日

なぜフランスに留学するのか:不足するEU人員


Quiberon, France
フランスで学ぶ重要性について「なぜフランスに留学するのか:拡大するEU」 編で日本にとってのフランスおよびヨーロッパの重要性について述べました。フランスにはその重要性から、世界各国から留学生が押し寄せます。特に多いと感じるのは留学生の出身地は、ヨーロッパ各国、北アフリカ(地中海を挟んだだけという近さ)、南米、中国などです。研究者を志す理工学部系の日本人は、ほとんどいない状態です。

なぜフランスに留学するのか:拡大するEU」 編において述べた多極化する世界において、これは日本にとっては危機的な状況ですが、学生個人とってはチャンスですらあります。ある地域において不足している人員ほど、その需要的な価値が高いと考えられます。ヨーロッパのマーケットに注目する日本企業にとっては、フランスで学んだ学生を重宝することは明らかです。これは、フランスにおいても同じです。フランスでは、日本からの人材は決定的に不足していて、日本人の博士課程の学生がフランスに赴くことは、そ の希少価値から重宝されることが請け合いです。

仮に、博士課程を卒業した学生が、ある製品・サービスをグローバルに提供するチームに配属されたとします(想像しやすいように、日本企業とします)。学生が博士課程で学んで来た技術は様々な場面で生かされることでしょう。チームプレーとは、 チームの中の協調作業を円滑に行うため、各人員が共通の理念を持っていることが望ましいですが、各人員の能力は多様である方が、全体としてのパフォーマン スは増加すると考えられます。

日本企業では、技術の中核を占める人員は日本の大学を卒業した日本人であることが多いでしょう。しかし、そ のチームの中に、少人数のアメリカやヨーロッパを深く知る人物がいることは、チームプレーにとって非常に重要であるといえます。なぜなら、チームの構成員の知識や知恵はチームで共有することが可能だからです。

このように、フランス人およびヨーロッパ的な考え方を学んだ学生の知恵は、多様化 する世界において必要となる多様な能力を補うことに一役買うことになるでしょう。自分が将来その役を担うことを目指して、フランスに渡ることは冒険である 一方、必要とされる研究者となる一歩となるでしょう。

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