2008年4月25日

「世界にいい影響を与える国:ニッポン」を考える


Mont Saint-Michel, France
世界にいい影響を与える国:ニッポン」では、世界に肯定的な影響を与えている国の1位は3年連続で日本だと紹介しました。日本を悲観的に見ることが身に染み付いている人は、こんな最高の結果でも悲観的に見ることができるかも知れません。曰く、「日本は世界に影響を与える力が弱いから否定的な影響も与えてないだけ」、「世界の人が日本についての知識がなくてイメージで回答しているだけ」とか「近隣諸国との対話はうまく行ってない」などです。

日本人はなぜ悲観論が好きか」で述べた通り、日本人の批判を求める心意気なのでしょう。昨今メディアに溢れる悲観論に染まり、気分を重くする日本人が多いのは少し気の毒ですが、この結果を少し喜んでから、批判について熟慮してもいいんじゃないでしょうか?このエントリーでは、日本が肯定的なイメージを持たれている理由について考えます。

おそらく日本が、いつも良いイメージで世界1位である理由は、一つではなく、日本人の行動、世界でも身近な日本文化などが複合的に結びついているものです。まず、日本人のいいところとしては、思いやりがあって謙虚、マジメで勤勉という性格があります。日本が世界に対して掲げている理念は、民主主義、平和主義などで肯定的なイメージは強いでしょう。また、世界で広く親しまれている日本発の娯楽としては、マンガ、アニメ、ゲームなどがあります。ピカチュー、ドラえもん、キティちゃんといったかわいいキャラクターや、キャプテン翼や聖戦士星矢のようなカッコいいキャラクターも日本のイメージを高めている可能性があります。さらに、日本発のカラオケは世界の娯楽となりました。その他、トヨタ、ソニー、キャノンに代表される世界最高峰の科学技術、省エネ技術、環境技術を持つ国として認知されてます。

文化に目を転じると武士道、空手、歌舞伎、相撲、柔道といった伝統や、浮世絵、書道、華道、茶道といった芸術も世界で人気があります。日本固有の歴史としては、2000年前から変わらず天皇を国の頂点に据えていることや、サムライ、ニンジャというユニークな職業もよく知られています。ゲームをする人なら分かると思いますが、これらの職業はかなり強いイメージのある職業です。今や世界に普及した和食(スシ、テンプラ、ラーメンなど)は、多彩で、ヘルシー、見た目が美しくてきれいという評価が定着してきました(高額というイメージも定着してますが)。飲み物は、日本酒、お茶と人気が高まって来てます。

日本の代表的な景観、フジヤマ、桜、紅葉は外国人が見ても美しい四季を写すものとして、理解されます。また、着物、下駄、浴衣、和服といった日本独特の衣装もファンが多いポイントで、寺院、神社、城郭などの建築も世界のどことも似ていない独特なものです。映画の世界では世界のクロサワ、オズ、キタノやミヤザキがいます。日本の行事である花見、お祭り、お参りはちょっとした知日派は興味を抱いています。また、東京はJ-Pop、裏原宿系、ゴスロリといった最新流行の発信地で、カワイイや、モッタイナイは、今や世界語になろうとしています。

世界にいい影響を与える国:ニッポン」は、こうした日本のイメージが長い時間積み重なって到達した結果だと言えます。世界には、ヨーロッパ/アメリカ/アフリカ/アジアや、キリスト教/イスラム教/ヒンドゥー教/仏教といったカテゴリがある中で、どのグループにも深くは属していないユニークな日本がこれほどの支持を得ることは、不思議なことです。日本人の価値観や日本文化は、国境を越える普遍性があるとある程度考えることができるかも知れません。
  • 性格:思いやり、寡黙で謙虚、マジメで勤勉、
  • 理念:民主主義、平和主義
  • 娯楽:サブカルチャー(マンガ、ゲーム、アニメ、カラオケ)
  • 科学:世界最高峰の技術力、省エネ、環境技術
  • 伝統:世界でユニーク(武士道、空手、歌舞伎、相撲、柔道、剣道、合気道)
  • 美術:浮世絵、書道、華道、茶道
  • 歴史:天皇、サムライ、ニンジャ、
  • 料理:多様、素材の味を活かす、ヘルシー、きれい、おいしい、(寿司、天ぷら、刺身、納豆、醤油)
  • 飲料:日本酒、お茶
  • 景観:フジヤマ、桜、紅葉、
  • 衣装:着物、下駄、浴衣、手ぬぐい、和服
  • 建築:寺院、神社、城郭、木造建築
  • 映画;クロサワ、オズ、キタノ、ミヤザキ
  • 行事:花見、お祭り、お参り
  • 流行:J-Pop、原宿、ロリ、
  • 世界語:かわいい、もったいない
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