2008年4月25日

世界にいい影響を与える国:ニッポン


Quiberon, France
3年ほど前、1ヶ月ぐらいにわたって断続的に中国人の友達と日本と中国の歴史について議論したことがあります。太平洋戦争、日中戦争、靖国問題、原爆被害、神風特攻隊、中国人100人切り、教科書問題、日本の謝罪と戦後賠償、極東裁判、従軍慰安婦問題、尖閣諸島問題などなど、何でも率直に意見交換しました。意見が一致しなくて二人して泣きそうになりながらも、語り合えたことは本当に貴重な体験でした。全ての意見が一致とはいきませんが、彼とは3年経った今でも親友で、この体験が二人の間の友情の基礎になっていることで彼とも合意しています。

そのときの議論の初期に、彼が言っていたことで「日本はアジアとの関係に配慮すべき」、「アジアの人々の感情を考えるべき」というものがありました。いかにも日本はアジアで嫌われ者だと考えていそうな感じでした。僕は、この場合の”アジア”というのが中国と韓国の二国を指すということと、日本のアジアにおける評判は悪くないと聞いたことがあったので、資料を探してみました。それがこのエントリーで紹介するBBCの調査です。

日本人は知らなくて驚くかも知れませんが、世界に肯定的な影響を与えている国の1位は3年連続で日本なのです。そして、その結果を知らないためか、日本人は世界で最も謙虚だと評価されています。BBCは英国放送協会とも訳され、もちろん日本の組織でありませんし、日本の資金が調査に寄与している訳でもありません。調査の日本に対する中立性は保証されていると考えられます。

この資料を元に、僕は友達に中国で報道されている日本とアジアの関係がいかに偏ったものであるのが説明したところ、彼は納得してくれました。フランスに来ている中国人は自国のメディアの政府による統制について認知していることが多いです。日本に対する同じような誤解を持っている人と議論することになったら、ぜひ紹介した方がいい資料だと思います。最後に、2005-2008年の分で日本が関係するところだけ翻訳してみました。

追記:この結果に対する考察を追加しました→「世界にいい影響を与える国:ニッポン」を考える
Global Views of USA Improve (2008.04.01)
アメリカに対する世界の評価が改善

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去年と同じように日本は最も肯定的な評価の国である。しかし、今回から参加のドイツが僅差の2位と迫っている。EUは3位だった。
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日本は最も肯定的な評価を持つ国の一つである。平均して56%が主に肯定的と答え、統計的に去年と変わらず21%が主に否定的と答えた。2つの国、中国と韓国、は主に日本に対して否定的な見方をしている。
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自国に対して、自国の世界に対する影響力を尋ねると、日本国民は世界で最も謙虚である。 彼らのうちたった36%が日本が世界に対して肯定的な影響を与えていると回答した。アメリカ国民が次に謙虚で、かれらはたった56%がアメリカが世界に肯定的 な影響を与えていると回答した。反対に、91%の中国人と、87%のロシア人が自国が世界に対して肯定的な影響を与えていると回答した。
Israel and Iran Share Most Negative Ratings in Global Poll (2007.03.05)
イスラエルとイランが世界で最も否定的評価を分けあう

BBC World Serviceは27ヶ国が、北朝鮮とアメリカと同様に、イスラエルとイランは世界に対して否定的な影響を与えていると考えていることを突き止めた。
12ヶ国(イギリス、カナダ、中国、フランス、インド、イラン、イスラエル、ニホン、北朝鮮、ロシア、アメリカ、ベネズエラと、EU)に対して肯定的か否定的どちらの影響を持つか尋ねた。カナダ、日本、EUとフランスは最も肯定的だと判断された
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PIPAのステヴァン・クルによると、「世界に人は軍事力の使用や追求をしている国々を否定的に見る傾向があることが分かった」という。これは最近武力を使用したイスラエルとアメリカ、さらに核兵器を開発しようとしていると見られている北朝鮮とイランをさす。主にソフトパワーを通じて世界と関わる国、日本、フランスとEU一般は肯定的に見られる傾向があると、彼は言う。...(略)...
Global Poll Finds Iran Viewed Negatively (2006.02.03)
イランは否定的評価


BBC World Serviceは33ヶ国の様々な国がイランが世界に否定的な影響を与えていると見られていることを明らかにした。アメリカもロシアと同様に低い得点を記 録したが、イランの概観はアメリカより悪い。中国、フランス、ロシアの概観は2004年の同様の調査から急落した。日本は最も世界でも最も肯定的な影響力を持っていると見られていて、全ヨーロッパもまた最も肯定的な評価を得た。
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