2008年4月17日

戦後日本と憲法第九条について考える


Saint-Malo, France
日本国憲法第九条と言えば、右派が改正を主張し、左派が堅持を主張するという構図がよく見られます。僕は、心情的には右派ですが、いろいろ考えた結果、憲法は現状を維持した方がいいと考えます。まず、戦後約60年間、日本国憲法が果たして来た役割と、今後果たすだろう役割について見ていきます。

まず敗戦後、日本は国際社会に復帰するために、軍国主義を改めたことをことさらアピールする必要がありました。その点、この平和憲法は最高のアピールポイントになったでしょう。吉田茂首相も、当時東西の緊張が高まる中で、平和憲法は一時的なのものという認識だったそうです。時は流れ、日本は平和憲法を改正することはありませんでした。

そして今日でも、この憲法は日本が平和国家であると印象づける一番のポイントになっています。自動車、電化製品など優秀な製品群、ポケモン、ドラえもんをはじめとする愛らしいキャラクター達も平和国家への印象を高めていますが、筆頭は憲法でしょう。「日本は戦争をやめた、だから軍隊を持たない」と言う理念は、世界で一番分かりやすい平和への想いではないでしょうか。どんな小さな子供でも明確に分かる論理です。これほど単純で分かりやすい理念は他には「大国の戦争に巻き込まれないために、いかなる同盟にも参加しない」というスイスの永世中立国宣言ぐらいでしょう。その他の国で唱われている、「自由と平和を愛しますが、理想を実現するために軍隊が必要です」などなど理解が難しいためにアピールポイントには弱いです。

9条がリアルで大きな力だったという現実」では、日本の平和主義が世界に浸透しているからこそ、イラクで自衛隊の犠牲が出なかったと言う見方がなされていました。実際、日本と日本人は、心から平和を愛して戦後その理念を実行して来たと言えます。日本の自衛隊は戦後、戦闘で一発の銃弾も使っていないそうです。日本の平和主義を世界にアピールするためには、今後ともこの平和憲法の維持が必要不可欠と言えます。
南京大学での「日中関係」ショート・スピーチ | 日本財団
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/condition/051105.html

...先進国で日本だけです。武器や弾のひとつも売ったことがありません。...(略)...
カンボジアでもイラクでも一発の 弾も撃っておりません。戦後、日本の自衛隊は、海外に向かっても国内に向かっても一発の銃弾も発射したことがない、歴史的な出来事ですね。
僕の意見は憲法九条維持ですが、護憲派の日本の政治家には納得できません。護憲派のある政治家は「ダメなものはダメ」と言いましたし、「(憲法を守るために)改正議論そのものに反対」とも言いました。そもそも政治家は、日々の仕事が忙しい国民の代表として高度な議論を交わして、その議論の判定を有権者に問うものだと思います。議論しない政治家に存在価値はありません。早々に退場してもらいたいです。それに、日本の平和憲法は議論の中から日本国民に選択されないことには、その理念に向かって前進できません。世界で最も未来的で、人々の理想に近く達成困難な平和憲法を掲げる日本は、この分野では世界の最先進国です。現在、世界の先頭に立って議論を展開する義務と責任が発生しています。

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