2008年4月4日

留学するのにフランス語は必要か


Paris, France
フランス留学への不安を構成する要素として、言語の問題があると思います。僕が研究している分野を含む、多くの研究分野では、英語が主流です。ある程度の 英語ができることは前提ですが、フランスに留学するのに、フランス語は必要でしょうか?この問いについて答えていこうと思います。結論から言うと、研究 「ノン」、生活「ノン/ウィ」です。

まず、僕自身のフランス語学習歴は、フランスに留学するまで全くのゼロでした。高校三年で第三言語選択があったのですが、違う言語を選択してしまいました。今となっては少し後悔しますが、そのときはフランス留学なんて考えなかったので仕方がありません。

留学する際に教授には、研究は英語さえできれば全く問題ないと言われていて、そうでなければ僕はフランスに来られなかったでしょう。博士論文執筆、博士論文 発表、ミーティングなどなど、全て英語で行うことが可能です。これは、外国人が日本に留学するのに日本語を必要としないのと全く同じです。

パリはフランスの他の都市と比べると英語が伝わりやすいこともあり、英語のみでの生活も可能です。事実、僕は初めてフランスに来た5ヶ月間、自分の英語力の無さを実感して必死で英語を勉強していたことを覚えてます。意思疎通の快適さは、会話をする双方の言語の熟達度に依存します。つまり、フランス語より英語が得意な一般的日本人とフランス人が会話をする時、最も快適な言語は、その日本人のフランス語の能力と、そのフランス人の英語能力を比較することで決定されます。例えば、フランス人研究者との会話の場合は、日本人のフランス語能力が、フランス人の英語能力を上回ることは難しく、会話には英語が選択されます。一方、地元のスーパーマーケットにおける会話では、その日本人のフランス語能力が、店の従業員の英語能力を上回ることも多く、フランス語の方が快適に会話できます。

個人的には、例えば博士課程のように長期でフランスに滞在する学生は、フランス語を覚えるべきだと考えます。研究にフランス語が必要ないとは言っても、毎日の挨拶のあとに近況を伝え合ったりする場合や、毎日の昼食の会話はフランス語です。「なぜフランスに留学するのか:不足するEU人員」編のようにフランスの文化、考え方を学ぶというモチベーションを持った時、フランス語の習得は必要なモノになってきます。

そうは言っても、言語を習い始める最初の一歩は、会話はおろか、文字の読み方すら分かりません。多少学習しても、上記の目的を達成するのは難しいと悲観的になるでしょう。しかし、フランス語に限らす言語を習得する初期の段階にもちゃんと習得するメリットが存在します。それは、相手に自分がその言語を習得するために努力していることを見せることです。これは、学習者がその国への興味を持っていることをアピールすることになるため、結構重要です。相手の母国語を習得しようとすることは、その留学生に心理的に親密な雰囲気を作り出す効果があります。これは、日本に留学している外国人のうち、日本語を習得しようとしている人と、母国語以外にしゃべる気が全くない人を同列に見れないのと全く同じことです。さらに、フランスではこの傾向が日本人より強いと感じます。

僕自身は、フランス語の習得のために努力していますが、その国の言語を習得しない人を非難する気はありません。その人に課されている仕事、自由になる時間、 目指す世界、どれをとっても一様ではないからです。ただ、上に記した効果だけはしっかり頭に入れておくことをオススメします。

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1 comments:

あ さんのコメント...

m9(失笑)

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