2008年12月31日

一時帰国中の雑感「矢島美容室」 (1/2)


Kyoto, Japan
なんとなく悲観的なムードのほかに違和感を感じた一時帰国中の話題としてはお笑いの矢島美容室に関するものです。海外にいるとお笑いブームにはついていけなくなります。僕にとって矢島美容室はそうした影響をモロに受けたブームでした。つまり最初にテレビで彼らを見たときに何の予備知識もなく見ることになりました。時期的に、おそらく見た場面は彼らの最後のライブだったようです。

2008年12月30日

一時帰国中の雑感「なんとなく悲観的」


Paris, France
年末年始は、一年ぶりに帰国しています。現在帰国して1週間がたちました。帰国した当初の第一感触を忘れないうちに書き留めておこうと思います。まず、家族が用意してくれた寿司を食べながら見たテレビのトップニュースがすごく暗かったのに気づきました。第一のニュースが神奈川県の警官が二人組みに拳銃を奪われた事件。第二の事件は北海道のコンビニで菓子パンに待ち針が混入された事件。3つ目は世田谷一家殺人事件の続報でした。

2008年12月16日

フランス国立情報学自動制御研究所 (INRIA) で研究員の募集2009


Paris, France
博士課程に進む意義」のエントリが現在、このブログで一番のはてなブックマーク(10個)を集めていることから、このブログも博士課程の学生や博士号取得者の目に触れているのかも知れません。このエントリではフランス国立情報学自動制御研究所 (INRIA) の研究員募集のお知らせを掲載しようと思います。

2008年12月10日

フランス語の会話を強化する学習法


Paris, France
今年5月に「フランス語の勉強の仕方」を書いてから、約半年が経ちました。5月に書いたエントリーのように、ポッドキャストでフランス語のNHKニュースを聞いて、全文スクリプトを朗読し、知らない単語を覚えていくという方法は、なかなかいい方法なのではないかと思います。しかし、毎日同じ方法で勉強していると伸びてくる能力が固定化してきます。今のようなやり方では、当初意図していたように特に単語聞き取りが伸びます。登録した単語が5000語を越え(→500日間、1日フランス語10単語を覚える)、大抵の聞き取りは出来るようになってきました。

2008年12月6日

[書評] 美しい国へ

美しい国へ (文春新書)
2006年9月26日に総理大臣になった安倍氏がその2ヶ月前に出版した本です。1年ほどで突然政権を投げ出した安倍氏の言葉と言うことで、全てがむなしく響いてしまうのは避けられないでしょう。それでも、たった1年ほど前まで1年間首相を務めた人がどんなことを考えていたかを知ることは、少しは意味があることだと思います。彼は正当な手段で首相に上り詰めたので、国民の期待と信頼を背負ってリーダーとなったと見ることが出来るからです。日本語の本が貴重であるパリにおいて本書をセールで1ユーロで得られたことはお得でした。

2008年12月3日

[書評] 日露戦争に投資した男 ユダヤ人銀行家の日記

日露戦争に投資した男―ユダヤ人銀行家の日記 (新潮新書)
ロシアとの戦争には国家予算の6倍以上の戦費が必要でそのうち四割、つまり国家予算2.5年分のお金を貸してくれた人物がシフという人物です。この本はシフの生涯について書かれているものではなく、第一章にシフと日本の関わり、第二章に原題「Our Journey to Japan」を翻訳したものが収められています。

2008年12月1日

2008年11月のトップエントリ


Paris, France
今月は、投稿エントリは15と過去最低でしたが、先月からほぼ横ばいの約17000アクセスでした。4月にブログを開設して、初めて登録フィード数が100を越えた日が2度ほどありました。登録していただいている方ありがとうございます。

また、今月は8ヶ月目にしてやっと、このブログを開設した動機である「[まとめ] フランス留学のススメ」を書き終えました。このブログは、日本からフランスに留学している理系の学生が少ないのは、フランスに留学に来る利点が正しく伝わっていないからじゃないかと思いたって書き始めました。普通の研究者、技術者になりたい学生は日本の大学に残るか、アメリカに留学すると思います。日米の関係は日本にとって最重要で、しかもアメリカは世界の頭脳が集まる最も技術レベルの高い国として認められているので当然のことだと思います。また、加えて、フランスには日本人にとって言語的な問題もあります。

世界は多様な思想、文化の協調路線へと進む中で、日本の技術者が日本またはアメリカで学んだものばかりになることは、日本にとっては好ましくありません。チームの構成員が皆同じ能力を持っていることが重視された時代が終わり、チームの中で他人と異なった能力を持つものが重宝される時代が来ます。日本においては不足しがちな、フランスひいてはEU加盟国で学ぶ学生の重要度が上がっていくと考えられます。

自分の経験から、新しい言語の習得は何とかなることや、異国での生活も何とかなるんだと言うことを他人から学んできました。僕自身、他人の行動に勇気づけられて、フランスに留学にやってきたと言っても過言ではありません。その経緯を今月ついに書くことが出来ました→「他人のポジティブな行動が自分のポジティブな行動を引き出す」。

このブログの動機が明らかになったところで、このブログのタイトル、URL、著者名に込められた思いを語っておこうと思います。ブログに書きたい内容が決まったのに、最初に決めなければならないものがいくつもあったので、タイトル、URL、著者名と後でも変えられると思い、それほど考えずにつけました。「フランスの日々」はそのまま考えなしにつけましたし、URLはそのフランス語訳です。『Mes etudes en france(メ ゼチュッ オン フランス)』と読みます。また、名前は誕生日である5月25日の聖人(Sainte Madeleine-Sophie Barat)の名前を頂いています。こちらのサイトで確認してつけました→「Nominis - Saints, Fêtes et Prénoms du 25 mai」。普通の日本人なのに西洋風の名前を付けるなんてかぶれてるとか思われそうなので変えてもいいのですが、代わりも見つからないので今のところ、全て最初に決めたままになっています。これからもこのブログをよろしくお願いします。

今月のアクセス数の上位10のエントリです。
  1. [まとめ] フランスと海外のマンガ人気
  2. フランス語の勉強の仕方(まとめ)
  3. 世界にいい影響を与える国:ニッポン
  4. フランスのマンガ人気
  5. フランス人から見た日本特集『Un oeil sur la planète: Japon : le reveil du sumo ?』(2/2)
  6. フランス人から見た日本特集『Un oeil sur la planète: Japon : le reveil du sumo ?』(1/2)
  7. フランス語の勉強の仕方
  8. 国民総かっこよさ(Gross National Cool)とは
  9. 日本人はなぜ悲観論が好きか
  10. 日本文化エロネタに対するフランス人の反応

2008年11月29日

日本で見下されるマンガの世界での浸透力


Paris, France
マンガは低俗か」では、権威あるマスメディアがマンガ・アニメ・ゲームに対して悪くいうのは、商売敵を貶める面があり、そのまま信じるのは不当だということを書いてきました。また、報道に影響されるのか、教養ある日本文化は、源氏物語であり、黒沢映画であって、マンガなどと言う低俗な文化ではないと主張する人もいることを見てきました。メディアに利害関係を持たず、メディアを鵜呑みにしない人でもマンガを軽視する人はいます。結局、マンガを見下す人はマンガを読まないし、読む予定もないということは言えると思います。であるからこそ、そんなものが教養の一部になってしまうことが許せないのでしょう。

2008年11月23日

未来の新秩序を作るフランス、追従する日本


Paris, France
フランスはつくづく左派が強い国だと感じます。一度、フランス人に「日本人はカルロス・ゴーンのことをどう思っている?」と聞かれたときのことです。日本のビジネス雑誌にはゴーン氏の特集をやっていたり、テレビにも呼ばれたりしています(いました)。いろいろな見方はあると思いますが、一言「まあ、簡単にいうとヒーローじゃないかな」と答えました。日本でのフランス人の活躍ということで少し満足そうにしていましたが、「フランスでもそうなんじゃないの?」と聞いたら、きっぱり「あり得ない」と答えていました。曰く、「経営者と労働者(大衆)は対立しているから、ヒーローにはなれない。右の資本家に対する左の大衆の人気は得られない」と言っていました。経営者と資本家がヒーローになれない国だそうです。とはいえ、ゴーン氏は出身学校では著名な有名人の筆頭の挙げられているのを知っているので、実力は大衆にも認められているのですが。

2008年11月20日

マンガは低俗か


Paris, France
マンガというとどんなどんなイメージを持ちますか。漠然とメディアで紹介されるように、マンガの読者はネクラで、キモくて、ダサくて、クサいとうイメージを抱いている人も多いと思います。大抵は漫画なんて読んでないで教養をつけろとか、働けと思われています。テレビゲームを含めても良いかも知れません。また、似たようなイメージで、インターネットのヘビーユーザも同じように、ネクラで、ネット犯罪を犯して、実世界でも犯罪者予備軍のように扱われることもあります。多くの人は、こういったイメージを構成する十分なサンブルを持っている訳ではないのに、こういったイメージがつくのはどうしてなのでしょう。

2008年11月19日

フランス人の政治議論


Nice, France
僕が渡仏したのはサルコジ大統領が誕生した週でした。日本とフランスに住んでいるフランス人のどちらからも意見を聞けました。日本の投票では、自分が投票した候補者を他人に言う人はほとんどいないので、誰がどの候補者を支持しているかは分かりにくいと思います。フランス人も、誰も自分の意中の候補者を明言した人はいませんでしたが、意見を聞いているとすぐに意中の候補者が分かりました。

2008年11月17日

[書評] ジャーナリズム崩壊

ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書 う 2-1)日本のジャーナリズム、とくに記者クラブを批判した本です。本の帯には「永田町、霞ヶ関、マスコミから「史上最低のジャーナリスト」と唾棄される著者が、またもや暴いた!」と書かれています。そのとおり書かれた方にはたまらないというような内容がたくさん書かれています。wikipediaの上杉隆の記述は、著者に都合の悪いものばかりになっています。おそらくおそらく著者を嫌うものによって書かれたのだと考えられます。

2008年11月15日

異国でのイライラに耐える方法


Deauville, France
多様な文化に触れることは楽しいことで、また異文化が混在する環境で働く能力が必要になってくると考えられます→「複数の文化を許容することがリーダーの条件になる」。文化が違うところで生活すると、思い通りに行かないことがたくさん起こります。それをなんとかやり過ごすことが最も初歩的な異文化マネジメント能力と言えるかも知れません。多少のイライラはしようがない気がしますが、耐える方法をすこし紹介します。

2008年11月14日

複数の文化を許容することがリーダーの条件になる


Paris, France
複数の文化に触れると物事を面白く感じられます。日々チーズとワインを味わっているフランス人が刺身のコンセプトに衝撃を受けたり、日々木造建築に住んでいる日本人が、フランスの石畳を珍しくて写真を撮ったりします。また、例えば、アフリカから来た留学生や、ロシアから来た留学生など、自分の知らない文化を背景に持った人とのやり取りは興味深いです。なぜだか地球という星に生まれて、何故だか人生で味わい尽くせないほどの数の文化が地球上に存在しています。なるべくたくさんの文化にふれて新鮮さを保っていたいと願います。

2008年11月13日

他人のポジティブな行動が自分のポジティブな行動を引き出す


Nice, France
フランス留学の最終決断の背中を押したもの」のエントリでは最終的にフランス留学の不安を振り切った経緯を、「留学の最終的な失敗のリスクを見据えても得るものもあるから」だと書きましたが、もう一つ不安を振り切った大きな理由があります。それは、このブログを始めた理由とも密接に関わっているのですが、他人の行動に勇気づけられたということです。

2008年11月12日

フランス語”Kamikaze”について考える


Chartres, France
[書評] 特攻とは何か」を書いたついでに、フランスでのカミカゼの認知度を紹介します。神風(Kamikaze)はフランス語でも英語でも意味の通じる国際語となっています。フランス語版wikipediaでは、神風の一般的説明に加え、フランス語での用法についても触れられています。
Kamikaze - Wikipédia (Fr)
転じて、この用語は現在では自爆攻撃に自身の命を犠牲にする全ての人も意味する。さらに広く言えば、その生涯やその未来を犠牲にする人による行動もカミカゼと形容される。
Par extension, ce terme signifie aussi aujourd'hui toute personne qui sacrifie sa vie volontairement dans un attentat-suicide. Plus largement encore, un acte par lequel quelqu'un sacrifie sa carrière, son avenir, est qualifié de kamikaze.

2008年11月10日

Bloggerにブックマーク(はてな、Livedoor、Yahoo)のボタンをつける

Bloggerにソーシャルブックマークのボタンをつける」のエントリでは、Bloggerではてなブックマークとdel.icio.usとLivedoorクリップのボタンを点ける方法を紹介しましたが、Yahoo!ブックマークを使っている人も多くなっているので、ボタンを設置することにしました。以下その方法のメモです。

2008年11月8日

500日間、1日フランス語10単語を覚える


Nice, France
今日は僕が渡仏してから、約1年6ヶ月です(約540日)。「フランス語の勉強の仕方」で書いて来た通り、フランス語の習得には単語聞き取りを重視してきました。特に単語では、渡仏後フランス語を学習し始めた当初から、フランス語の単語を1日10単語習得することを習慣として来ました。「フランス語の単語の覚え方」のエントリで解説して来たような方法です。1日10単語を覚えれば、1年以内に3000単語を習得することが出来ます。

現在では、同僚との会話、メール、ミーティングでの議論、授業や研究のポスター発表などをフランス語でこなすことが出来るようになっています。これも、コツコツと単語を蓄積して来たおかげかなと思っています。そこで単語帳に記入したコンピュータに入力した単語数と経過日数をグラフにして、公開します。

2008年11月5日

[書評] 特攻とは何か

特攻とは何か (文春新書)特攻作戦を指揮した側の記録が丹念に描かれている本(全342ページ)です。同じ著者の『敷島隊の五人―海軍大尉関行男の生涯(上下)』では特攻に選ばれた側の記録が留められているそうです。全編を通して特攻の生みの親として語られることの多い、大西瀧治郎を中心として描かれています。

2008年11月3日

米大統領選、本当にオバマが勝つの?


Paris, France
現在のところオバマ氏が大差でリードしている様子が伝えられています。昼休み、米大統領選はやはりフランスでも話題になります。同僚が、あまりニュースを見ないのか「今度は本当にオバマが勝つの?」と聞いていました。続けて、「ゴア氏対ブッシュ氏(2000年)、ケリー氏対ブッシュ氏(2004年)のどちらの選挙でも、当時のテレビのアナリストは間違いなくゴア氏とケリー氏が勝つって言っていたよね。」、「そうか今回は本当にオバマ氏が勝んだね」と言ってました。ちなみに、ケリー氏の人気は以下のようであったそうです。

2008年11月2日

[書評] 知られざる福沢諭吉 下級武士から成り上がった男

知られざる福沢諭吉 下級武士から成り上がった男 (平凡社新書)
福沢諭吉の功罪について分析していこうという内容の本です。このブログでは、福沢諭吉についての本を書評するのは、「[書評] 福沢諭吉の真実」についで二度目です。本エントリの本にも『福沢諭吉の真実』について触れられています。「平山洋氏の『福沢諭吉の真実』(文春新書、2004)である。...(略)...これが究極の福沢擁護論であることだけは間違いない。(p.228)」です。福沢諭吉の不都合な記事は別人が書いた可能性があると指摘した『福沢諭吉の真実』を究極の福沢擁護論と位置づけています。対する本書は、「本書『知られざる福沢諭吉』などは、その内容はともかくとしても、「福沢惚れ」でない著者による福沢論であるところに希少価値があると自負している。(p.228)」というように、福沢擁護論ではないところに価値を置いています。

2008年11月1日

2008年10月のトップエントリ


Paris, France
ブログを始めてから満7ヶ月過ぎました。今月は19エントリーを投稿し過去最大の17663ページビューを記録しました。アクセスしてくれた方々ありがとうございます。特に、「日本視覚文化研究会」にフランスの漫画エントリの紹介をしていただいた後に、一日約1500PVになったりしました。その後、「 [まとめ] フランスと海外のマンガ人気」でこれまでの漫画に関するエントリをまとめました。フランスでのマンガ人気の認知度が上がれば、フランスに来る日本人も漫画の教養を高めてから来仏するようになるかもしれません。そうすると、よりフランス人とのやりとりを楽しめるのではないかと思います。

2008年10月29日

日本は人員超過である(Le Japon)


Versailles, France
仏語本「Le Japon 固定観念」の「日本は人員超過である」という固定観念に関する章を読んでみました。

日本の人口と、人口密度に関することが書かれていました。まず、固定観念では日本の国土は小さいというものがありますが、実は海洋面積まで入れると大きな国だと言うふうに書かれています。

2008年10月25日

[書評] 非属の才能

非属の才能 (光文社新書 328)
『Bバージン』や『ゼブラーマン』で有名な漫画家、山田玲司氏による「みんなと同じはもうやめよう」という本です。 どこかに属さなければいけないと思いがちになる日本社会で、属さなくても良いと言ってくれる(属さない方が良い)本書は心地よく響くはずです。漫画家である著者は、おそらくいろいろなところで普通じゃなくて、属さない人です。そこでつらくなった時にどうしていたかというと、自分の中で勝手に尊敬する人の声を聞くそうです。

2008年10月24日

マンガとバンド・デシネ(B.D.、フランスのマンガ)


Nice, France
このエントリでは前のエントリで書いたパリのバーで会った、「俺は海賊だ〜、俺たちは仲間だ」と言って来た学生から聞いた話を紹介しようと思います。この学生は日本のマンガとフランスのバンド・デシネをこよなく愛する学生でした。ちなみに彼のいち押しのバンド・デシネは『LA CASTE DES META-BARONS(メタバロンのカースト制度)』だそうです。

2008年10月23日

[まとめ] フランスと海外のマンガ人気


Paris, France
フランスに初めて来た時に、レンヌに漫画の店があってビックリしたことがあります。それからしばらくして別に驚くことではなかったと気づきました。何しろ若いフランス人は漫画が好きで、いろいろなところで漫画が読まれています。

2008年10月22日

フランスでのマンガ人気が日本でも認知されてきた


Paris, France
フランス人のマンガ好きは日本でも紹介されることが増えて来ているようです。「フランスのマンガ人気」のエントリではJapan expo in Parisが日本のテレビに取り上げられたり、「「20世紀少年」ルーブル美術館で会見」のエントリの会見の様子もテレビで紹介されたそうです。そして今度は、秋葉原のお祭りで「フランスでの日本マンガ事情をテーマにしたシンポジウム」が開かれたそうです。

2008年10月20日

Googleストリートビューにフランスの六都市が加わる

Nice, France
Google Mapsのストリート ビューがパリに対応」のエントリの時には、ツールドフランスのコースだけが対応していましたが、10月20日よりフランス全域の大都市がカバーされました。
Google Japan Blog: フランスの街並を楽しもう!
今年のはじめ、ヨーロッパにおける最初のストリートビューの対象として、ツールドフランスのルートである 21 ステージを紹介し、フランスの Google マップユーザーだけではなく、世界中のサイクリングファンに好評を博しました。そして今、フランスの中心である 6 つの都市(パリ、リヨン、リール、マルセイユ、ニース、トゥールーズ)が新たに加わったことに興奮しています。

[書評] パリに生きた科学者 湯浅年子

パリに生きた科学者 湯浅年子 (岩波ジュニア新書)1939年、30歳にしてパリに旅立って、研究を続けた科学者の生涯を描いた本です。科学者を取り巻く状況が、当時と今はまったく違う様相で驚きます。まず、フランスへの渡航は船でした。インド洋を抜け、スエズ運河を抜けてからマルセイユ経由でパリにやってきます。簡単に帰国できない日本に病気の父親をおいて来た覚悟は今とは違うものでしょう。また、時代は第二次世界大戦まっただ中です。パリでの研究を開始した年子の幸福な日々は、たった3週間後にパリが陥落することで終わりを告げます。この時の、年子の研究に掛ける執念は凄まじいものでした。まさに命をかけて研究している姿は、劇的です。
「ここで研究できずに日を過ごすのは大変つらいことです。たとえパリの研究所で爆弾の下に死ぬとも悔いないから、どうかよびもどしてください。」...(略)...「あなたの安全を思って避難をすすめたが、あなたが爆弾が落ちて死のうともかまわない覚悟なら、一緒に死にましょう。」年子は涙をこらえるのに必死であった。(P.33-34)

2008年10月17日

博士課程に進む意義


Paris, France
[書評] 高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院」のエントリの続きです。「本書は、博士課程に進む学生が読むと憂鬱になるタイプの本だと思いますが、僕は逆にやっぱり博士課程に進学してよかったなと思いました。」の理由について書いていこうと思います。まず、僕自身が工学の博士課程に在籍しているので、それに工学の博士課程の状況に偏ると思いますが、思ったことを書いていきます。

2008年10月16日

[書評] 高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院

高学歴ワーキングプア  「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)
博士課程に進んだ学生がどのような過酷な条件に置かれることになるのか解説されている本です。タイトルから分かる通り、博士号についての利点・不利益を検証する本ではなく、もっぱら負の側面を解説した本と言えます。ネット上に同じようなテーマのウェブサイトがあります→「創作童話 博士が100人いる村」。

2008年10月12日

フランス人から見た日本特集『Un oeil sur la planète: Japon : le reveil du sumo ?』(2/2)


Strasbourg, France
フランス人から見た日本特集『Un oeil sur la planète: Japon : le reveil du sumo ?』(1/2)の続きです。公式サイトで見れる動画はフランス語なので、フランス語が分からないとつらいのですが、mixiで概要をレポートしてくれている人がいました(mixiのアカウントを持っていないと見れません)。感謝です→[mixi] パリ | フランス人から見た日本人と日本特集 (先端技術、漫画、日沈む国日本?)。このトピックの著者に同意を頂いたので、転載します。

フランス人から見た日本特集『Un oeil sur la planète: Japon : le reveil du sumo ?』(1/2)


Paris, France
2008年7月16日、France 2というテレビ局で、2時間30分にわたる日本に関するドキュメンタリーが放映されたそうです。『Un oeil sur la planète(世界に目を)』という番組の第21回目の放送で、タイトルは『 Japon : le reveil du sumo ?(日本:相撲の目覚め)』というものでした。

上のリンクから全編が見れる太っ腹ぶりです。興味のある方はぜひ見て見てみてください。サイトを翻訳したものを以下に置いておきます。

2008年10月11日

日本とフランスにおける文化による外交


Saint-Malo, France
フランスの日々:英語の浸食からの言語防衛に見る日本とフランス」には、「言語侵略からの防衛に余念がないフランスと、危機感のない日本ですが、おそらく英語浸食がより進んでいないのは日本だと感じます。」と書きました。これと似たような構図なのが、日本とフランスの文化による外交にも現れているような気がします。

2008年10月10日

[書評] アメリカもアジアも欧州に敵わない―「脱米入欧」のススメ

アメリカもアジアも欧州に敵わない―「脱米入欧」のススメ (祥伝社新書)
この本は、「複雑な歴史の上に成立したヨーロッパ諸国の知恵を借りた方が良い」という著者の意見について書かれているもののはずです。プロローグとエピローグでそう書かれていたので、間違いないと思います。しかし、その他は、ヨーロッパの歴史、文化、グルメ、言語などについて著者の知識が広く披露されているというだけに見えました。プロローグに以下のように書かれているのが、それに当たるようです。

2008年10月8日

パリ国立高等鉱業学校による職業人の大学ランキング


Paris, France
パリ国立高等鉱業学校が提案している、職業人を基準とした大学ランキングの2008年度版が公開されました(英文)(仏文)。パリ国立高等鉱業学校とは、フランスのグランゼコールで常に上位にランクされる学校です→技術系のグランゼコール。結果は東京大学が一位で、日本の大学が大健闘しています。

2008年10月7日

「サムライの復讐」=金融危機で仏紙


Paris, France
ル・モンド紙の「サムライの復讐」と題された社説が時事通信で紹介されヤフーニュースのヘッドラインにも掲載されました。社説の要約のような記事でしたが、全文を転載します。

2008年10月6日

[書評] BRICs 新興する大国と日本

BRICs 新興する大国と日本 (平凡社新書)成長著しいBRICsについて2006年6月に書かれた解説書です。日々成長しているBRICsについては今から2年以上前の紙媒体の情報を読むよりも、wikipediaのBRICsを読むなど、更新されている情報を読んだ方が良いと思います。とはいえ、これだけの分量まとめて体系的に書かれているものは、必要な人には多少古くとも読む価値があります。BRICsが備える成長のエンジンは次の4つだと示されています。

2008年10月4日

中国人が中国共産党へ対する3タイプの考え方


Shanghai, China
中国と中国人は多様で、とても一括りに出来るものではありませんが、僕がこれまでに接した中国人が中国共産党にいだいていた思いを3つのタイプに分けてみようと思います。「「レッテル貼り」に貼られたレッテル」にも書いた通り、レッテルを貼ることによる思考停止がもたらす利点を享受できたらと思います。サンプルはフランスに研究や技術を学びに来ている中国人で、20代の若者です。あまり過信せず、数ある中国情報の中の一つとして気楽に見てもらえると助かります。とは言っても、それほど複雑なものではありません。3つのタイプとは「1. 中国共産党バンザイ」、「2. 中国共産党は倒れるべき」、「3. 中国共産党を容認」です。

2008年10月2日

[書評] 新・戦争学

新・戦争学 (文春新書)
本書は過去の戦争の推移と軍事理論とあわせて解説している歴史書として読めます。日本では自分たちの世代はおろか、親の世代ですら戦争を知らない世代となっています。自衛隊も戦後60余年、戦闘には一発の銃弾も使用していないそうです(参照)。核戦争の恐怖から、もう大規模な戦争は起こらないと考えている人が多い気がします。もし起こっても日本から遠い地域の局地戦だと考えるでしょう。本書には、戦争が起きる理由として、以下のように書かれています。